店舗集客

長期滞在する宿泊者の要望に応え、
余暇時間のアミューズメントとして提供

コンテナ式ホテル・トレーラーハウスホテル“Trail inn”のメインターゲットは、中長期宿泊者。定期的なユーザーヒアリングの結果、滞在時間の長期化に伴い、時間を持て余し、退屈されている方が多いことが分かってきました。宿泊客が長期にわたって快適に過ごすための施策として、2021年2月より、「店舗・施設向けコミック読み放題サービス(以下、「コミックホーダイ」)」をご活用いただいています。


「コミックホーダイ」を導入した背景や、決め手について、株式会社 ヒーローライフカンパニーの 近藤 柳之介さんにお話を伺いました。

◆プロフィール
近藤 柳之介(Kondou Ryunosuke)
株式会社 ヒーローライフカンパニー HND事業本部 ホテル推進部

2020年、株式会社 ヒーローライフカンパニーに入社。ホテル事業部に所属。
コンテナ式ホテル・トレーラーハウスホテル“Trail inn”において、既存施設の運営管理、新規施設の立ち上げ、ホテル運営のサポート、法人への集客営業を担当。

「コミックホーダイ」の導入を検討された背景、目的

 はじめに、当社が運営する「コンテナ式ホテル・トレーラーハウスホテル“Trail inn”」には、メインターゲットが中長期で利用される宿泊客という特徴があります。施設ごとに若干の違いはありますが、長期出張や建設現場での施工業務などで、基本1か月、長い方だと1年近く滞在されます。週に1度の定期清掃以外は、自宅感覚でご利用いただける施設(全室シングルタイプ、洗濯機・キッチン完備)となっています。フロントでのチェックイン手続きも不要の「セルフチェックイン」方式を採用しており、基本的に無人で運営していますが、私自身は、日頃から現地を訪れ、お客様にご不便がないか、お声掛けをするようにしてきました。長期に泊まられている方の中には、お会いした際に「ただいま」と言ってくださる方がいるような間柄です(笑)。そこで見えてきたのが、長期滞在者の多くが、暇を持て余しているという実態でした。基本的な設備に加えて、お客様が室内で暇つぶしができ、快適に過ごせるための何かしらのサービスを提供する必要性を感じましたね。
 基本的に無人で運営している施設のため、人手が必要なサービスは提供できません。加えて、コロナ禍における非接触需要の高まりもありましたので、無人で運用することができ、かつ顧客満足度の向上に直結することを条件にサービスを検討した結果が、「コミックホーダイ」という付加価値です。導入に至った主な目的は「サービス向上」ですが、併せて、ビジネスホテルなどの「競合との差別化」も目指しました。大手の宿泊予約サイトの施設情報では、付帯サービスとして「コミックホーダイ」がある旨を大きく打ち出しています。

他にも同様のサービスがある中、弊社の「コミックホーダイ」を導入した決め手

 もちろん、他社が提供する同様のサービスについても、比較、検討しました。その上で「コミックホーダイ」に決めたポイントは、まず「リーズナブルな価格設定」、それから「初期導入までのスピード」です。他社に問い合わせた際には、初期導入のためのサーバーの設置工事などで1~3か月の期間を要するということで、長期滞在者の要望にすぐにでも応えたいという当社のスケジュール感とは一致しませんでした。一方、「コミックホーダイ」については、グローバル固定IPアドレスの取得さえできれば2週間で導入可能という迅速さで、1か月未満でお客様にご利用いただける環境が整いました。また、タブレットの導入が必須ではないという点も良かったです。タブレット端末購入による初期導入費が抑えられましたし、何より、お客様がご自身のスマートフォンやタブレットを使って自由にご利用いただけます。機能自体もシンプルで、有人でのサポートが不要な点も当ホテルの特徴にマッチしていました。

「コミックホーダイ」導入後に得られた効果

 何より、多くのお客様からの喜びの声ですね。「ようやく暇が潰せるようになって嬉しい」と、長期で滞在されている皆様からお声掛けがありました。従業員にも好評で、休憩時間によく利用しているようです。また、宿泊予約サイト上で、施設の付帯サービスとして「★今ならネット漫画読み放題付き!」と掲載して以来、予約や問い合わせが増えました。
 また、長期にわたる施工業務の場合、従来は、事業主が作業員用にマンスリーマンションを借り上げるケースが少なくなかったのですが、その領域での当ホテルの需要も高まっていると実感しています。オープン当初は、ホテルとしての認知度を上げるため、また需要を探るために、近隣の不動産会社や工務店に対して法人営業をかけています。アパートやマンションの場合は家賃に加え水道光熱費が別途かかりますが、当ホテルの場合は、水道光熱費込みの料金、全室Wi-Fi完備で提供しておりますので、まずその点で優位性がありました。加えて、競合他社との差別化として「ネット漫画読み放題付き」という付加価値も、法人営業の際に訴求しています。不動産会社としても、賃貸借契約に関連した面倒な手続きが不要で、長期滞在に適した特徴的なホテルとして、紹介しやすいようです。 

今後の展望

 現状、当社が運営する“Trail inn”は6物件で、主に北関東エリアで展開しています。「コンテナ式ホテル・トレーラーハウスホテル」という初の試みだったので、快適に長期間滞在いただけるホテルにすべく、できる限り現地に足を運び、利用されているお客様の要望を直接お聞きしました。その結果導入されたのが「コミックホーダイ」というサービスです。2022年以降については、これまでに集積した知見やノウハウを活かして、他のエリアへの展開を視野に入れています。新規に建設予定の施設にも、お客様に好評をいただいている「コミックホーダイ」を導入予定です。

2021.12.14

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