翻訳ツールに透明ディスプレイを活用するメリット
窓口対応や接客の場において、訪日外国人の方などに対応する機会は、近年増えていることでしょう。日本国内では人手不足の中、外国人の方々を歓迎し、サービス品質を担保しなければなりません。そのような中、TOPPANの透明ディスプレイを用いた翻訳ツールは、新しい画期的なコミュニケーションを生み出します。
今回は、透明ディスプレイを用いる翻訳ツールのご紹介とともに、翻訳に透明ディスプレイを用いるメリットや導入事例をご紹介します。
透明ディスプレイを用いる翻訳ツールとは?
一般的な翻訳ツールは、スマホアプリやタブレット端末、音声など、翻訳結果の表示方法にはさまざまなものがあります。
その中で、翻訳結果を透明ディスプレイに表示するツールも生まれています。
例えば、窓口に透明ディスプレイと端末を設置しておき、日本語を話すことができない訪日外国人の接客をするときに、訪日外国人がしゃべった言葉が端末に音声入力されることで、透明ディスプレイに日本語に翻訳された結果が表示されます。
窓口スタッフがそのディスプレイに表示された日本語を確認した後、それに対応する回答を日本語で端末に向かってしゃべります。すると、今度は訪日外国人の話す言語に翻訳されたテキストが透明ディスプレイに表示されるため、訪日外国人は窓口スタッフの回答の意味を理解できます。
透明ディスプレイ越しに行われることから、対面での円滑な多言語コミュニケーションを実現できます。
主な使用シーンとしては駅や空港、店、ホテル、病院、自治体窓口などで、お客さまの顔を見ながら行いたい窓口業務が挙げられます。
翻訳に透明ディスプレイを用いるメリットとは?
翻訳に透明ディスプレイを用いるメリットを具体的に見ていきましょう。
●顔を見ながら接客できる
透明ディスプレイなら、画面越しに人と人が対話をすることができます。この透明ディスプレイを用いた翻訳ツールを窓口対応が行われる現場に導入した際には、窓口スタッフはお客さまの顔を見ながら、お客さまと意思の疎通を行うことができます。
スマートフォンなどの端末を利用する翻訳ツールは、端末の画面と人の顔を交互に見るのが手間となりますが、透明ディスプレイの翻訳ツールであれば人の顔と翻訳結果が同時に見えるため、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
●受付業務のユニバーサルコミュニケーションを支援
透明ディスプレイを用いる翻訳ツールは、テキスト入力も可能であるため、筆談ツールとして使用することもできます。
ユニバーサルコミュニケーションツールとして、外国語話者だけでなく日本人も含めた幅広い人々との円滑なコミュニケーションを支援します。
●窓口コミュニケーションの感染防止対策になる
新型コロナウイルスのパンデミックを受け、ガラスパネル越しのコミュニケーションが根付きました。透明ディスプレイの翻訳ツールは、感染防止のガラスパネルと同等の役割も果たすと考えられます。いつ起きるかわからない感染症拡大への備えにもなります。
透明ディスプレイを用いた翻訳ツール導入事例
今回ご紹介した透明ディスプレイを用いた翻訳ツールは、TOPPANの「VoiceBiz® UCDisplay®」です。
「VoiceBiz® UCDisplay®」は、すでに鉄道会社の駅やホテル、小売店舗の窓口対応に導入されており、今後の活用に期待が高まっています。
ある駅では、コロナ禍を経て急速に回復する訪日外国人客の受け入れ体制を強化する目的で、「VoiceBiz® UCDisplay®」を駅の案内所窓口に導入しました。
透明ディスプレイ近くにマイクが設置されているので、窓口担当者と訪日外国人客のそれぞれの話す言葉が音声入力され、話した言語とその翻訳文が同時にディスプレイに表示されます。
翻訳には国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した高精度エンジンを採用しており、日本語のほか英語、中国語(簡体字)、韓国語、タイ語など12言語の翻訳が可能です。
これまでの翻訳アプリの場合、相手が目の前にいるにもかかわらず目線が翻訳機に行きがちで相手の表情を見逃しやすく、細かいニュアンスの違いが伝わらないなどのコミュニケーションエラーの発生が課題となっていましたが、「VoiceBiz® UCDisplay®」は目線を落とさずに相手の表情を確認できる点で優位性があります。
まとめ
翻訳ツールに透明ディスプレイを活用するメリットや事例をご紹介しました。新しい翻訳ツールの形にご興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
TOPPANの窓口向け透明翻訳ディスプレイ「VoiceBiz® UCDisplay®」は、これまでにはなかった新しい多言語コミュニケーションを生み出します。
詳細に関しましては、ぜひサービス紹介ページをご覧ください。
2024.03.07