透明ディスプレイの
活用用途は意外と幅広い!
活用アイデア4選
近年、注目を集めている新しいディスプレイ「透明ディスプレイ」をご存じでしょうか。噂には聞いているけれど、どのようなものなのか、またどのような活用用途があるのか、気になっている方もいるかもしれません。
今回は、透明ディスプレイの概要から活用用途、具体的な製品例をご紹介します。ぜひ有意義な活用方法を検討するヒントにされてください。
透明ディスプレイとは?
透明ディスプレイとは、液晶ディスプレイの一種で、文字通り、画面表示部分が透けているディスプレイです。
通常の液晶ディスプレイに備わる液晶パネルから、バックライトユニットをなくした上に、偏光フィルムを特殊フィルムに変更することで実現しています。
●透明ディスプレイの特徴
透明ディスプレイには、次のような特徴があります。
・透明なまま情報表示が可能
画面を透明に保ちながら、デジタルコンテンツや情報を視覚的に表現することができるため、活用の幅は非常に幅広いといえます。
・現実世界とデジタルコンテンツをシームレスに統合
透明ディスプレイは、透けて見える現実世界と、画面に映し出されるデジタルコンテンツをシームレスに統合することで、新しいユーザー体験を提供します。
・物理的な距離をキープしながらスムーズなコミュニケーションが可能
透明ディスプレイであれば、人と人とが画面越しに対話することができます。ガラスパネルのような役割を果たすため、人と人との物理的な距離を保つことができます。
そして通常のガラスパネルと異なり、映像や画像、テキストを映すことができるので、コミュニケーションの活性化や心地よい空間の演出に貢献します。
透明ディスプレイの活用用途4選
透明ディスプレイは、一般的に次のような用途で活用されています。
1.ショーウィンドウにおける販促
透明ディスプレイを店舗のショーウィンドウに設置し、画面越しに商品を配置します。同時にディスプレイでは商品に関する販促動画を流すなどすれば、インパクトのある訴求が可能になります。
2.デジタルサイネージとして広告表示
透明ディスプレイは、ショーウィンドウにおける用途の他にも、店頭や施設内、駅などさまざまな場所にデジタルサイネージとして設置する用途もあります。通常のデジタルサイネージよりもインパクトがあり、印象に残りやすくなることから、より注目度の高い宣伝ツールになり得ます。
3.窓口対応における翻訳の字幕表示
近年は、透明ディスプレイと翻訳ツールを融合させたツールが登場しており、駅や空港、店、ホテルなどの窓口対応に役立てられています。窓口にガラスパネルと同様に透明ディスプレイを設置し、その画面に音声入力された言葉の翻訳結果を字幕として表示するものです。
お互いに相手の表情や動作を見ながら対話ができるので、コミュニケーションをスムーズに保ちながら、意思の疎通が可能になります。
4.顔を見ながらのコミュニケーションツールとして
透明ディスプレイの翻訳ツールがコミュニケーションに役立つのは、外国語を話す相手に限りません。テキスト入力もできるので、さまざまな人と字幕によって筆談ツールとして使用することもできます。
TOPPANの窓口向け透明翻訳ディスプレイ
透明ディスプレイを翻訳ツールに利用する製品として、TOPPANの窓口向け透明翻訳ディスプレイ「VoiceBiz® UCDisplay®」があります。
主な特徴と活用シーンをご紹介します。
●特徴
「VoiceBiz® UCDisplay®」は、音声入力された言葉を相手の言語に翻訳し、透明ディスプレイへ表示することで、対面での円滑な多言語コミュニケーションを実現するサービスです。
翻訳にはTOPPANの音声翻訳サービス「VoiceBiz®」が実装する国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した翻訳精度の高い国産翻訳エンジンを採用しています。
12言語に対応しており、自治体、学校、観光業界での窓口対応に多用される固有名詞を標準搭載しているため、現場業務に役立ちます。
音声入力とキーボード入力に対応した字幕表示ができるため、聴覚障がい者や言語障がい者、高齢者などへの対応も可能です。近年求められるユニバーサルコミュニケーションを実現できます。
●活用シーン
・自治体の手続きなど専門的な内容を伴う窓口対応
・多言語対応やおもてなしが必要な観光業界(交通機関、ホテル、観光施設、案内所など)での窓口対応
・窓口での多言語対応が重要になる医療機関、薬局など
・周囲の騒音により、音での通訳や翻訳ツールが不便な窓口対応全般
まとめ
透明ディスプレイは、今後もその活用の可能性が大いに広がっている画期的な製品です。すでに、さまざまなシーンで活用するイメージがついているかと思われます。
特に窓口対応業務においては、TOPPANの「VoiceBiz® UCDisplay®」を導入することで、容易に新しいコミュニケーションが実現できます。
詳細に関しては、サービス紹介ページをご覧ください。
2024.03.07