公共サービス・地方創生

日本文化の発信をオンラインで!
~デジタル技術を活用した日本文化オンライン体験~

人々のコミュニケーションが多様化している中、国際交流や日本文化の発信の分野においても、ニューノーマルな形態へと進化しています。オンライン活用も普及していますが、今後はリアルとオンライン両方をうまく活用した国際交流や日本文化の発信が定着していくと考えられます。
今回は、可能性が広がるオンライン活用と共に、デジタル技術も活用した日本文化発信の具体的な手法やメリットをご紹介します。


日本文化の発信をオンラインで!|凸版印刷

日本文化発信はオンライン活用の時代に

近年、国際交流が盛んになっています。

世の中の国際化の進展に伴い、ビジネスや教育・研究、観光客誘致など、さまざまな場面で、国や地域をまたいだ人との交流や相互理解が必要になってきています。実際、互いの国に赴いたり、手紙やメール、オンラインでの交流が各所で盛んに行われています。

また日本においては、日本という国を海外の人々に紹介するにあたって、日本文化の良さを伝え、日本を好きになってもらう取り組みも増えています。

日本文化はその独特の風土・歴史・社会構造の中で発展してきました。特に文化的差異の大きい西洋諸国に日本文化が与えた衝撃は大きく、江戸時代末期から明治にかけて浮世絵が西洋絵画に影響を与えた「ジャポニズム」、19世紀末イギリスのインテリアや陶器デザインと日本のデザインが融合してできた「アングロジャパニーズ・スタイル」はよく知られています。当時の日本文化発信の機会は美術品の輸出や万博出展であり、交通・通信手段も限られるため日本文化の発信で国際社会の理解や関心を集めるのは容易なことではありませんでした。

しかし現代では交通・通信網の発達により、文化発信もより手軽になりました。新聞からラジオ・ニュース映画・テレビといったメディアを経て、EメールやWebサイト、SNS、動画投稿による情報発信が可能な時代が到来しました。情報発信機会の多様化は、文化交流にも新たな展開をもたらします。

●オンラインの可能性
そうした中、国際交流や日本文化発信の手段の一つとして多く利用されているのがオンラインです。

現実的に、海外で行われるリアルイベントや、海外から日本に赴いてもらって参加を促すリアルイベントなどは、費用が高額になりやすいことや、渡航に時間や日数を要すること、移動の手間がかかることなどを理由に、参加者に制限があります。

一方で、オンラインは海外とも手軽につながることができ、自宅にいてもパソコンやスマートフォンを利用すれば、場所や時間、年齢を問わず、誰でも参加できるので、より多くの人が参加しやすいというメリットがあります。

また、近年のオンラインやICT技術の飛躍的な発達により、今後もオンラインは積極活用の方向性が検討されつつあります。さらにデジタル技術を使って、今までにない、奥深い日本文化体験を提供するサービスも日本で登場しており、今後の発展も見込まれます。

オンラインだから伝わる、日本文化の魅力

日本文化の発信をオンラインで!|凸版印刷

オンラインで日本文化を発信することには、リアルとは異なるメリットがあります。

●オンラインだからこそ日本文化の魅力を伝えられる
オンラインでは、リアルの場では普段見られない場所や場面を見せることができます。例えば、実際は入ることができない伝統工芸職人の仕事場を撮影したり、職人の手わざを至近距離で撮影したりして、貴重な映像を見せることもできます。
また、伝統工芸品や美術品については、高精度で鑑賞できるのもメリットです。

●オンラインは日本文化に触れやすい
オンラインは参加のハードルを下げてくれます。例えば、興味はあるけれど、何らかの理由で日本に訪れることができない海外の人が、手軽に日本文化に触れられます。また多くの人が同時に参加できるというメリットもあります。

●リアルとオンラインの両方を組み合わせることで機会提供の幅が広がる
オンライン利用が普及した後、オンラインだけでなく、従来のリアルとオンラインを上手く組み合わせる手法も生まれています。
例えば、リアル参加者とオンライン参加者が同時に参加できるハイブリッド開催といった方法、オンラインで事前学習を促し、その後、リアルを体験してもらうという手法も考えられます。このようにオンラインとリアルをうまく組み合わせ、両方を活用することの可能性がいま広がっています。

魅力的な日本文化をオンライン発信するツール「日本文化ウェビナー」

日本文化の発信をオンラインで!|凸版印刷

日本文化をオンラインでより魅力的に発信するツールとしておすすめなのが、凸版印刷が提供する「日本文化ウェビナー」です。

日本文化ウェビナーでは、高品質映像集「文化体験ライブラリー」や対話型美術鑑賞ツール「ETOKI」などを通じて、オンラインで国内外の人々に日本文化を魅力的に発信することが可能です。

●高品質映像集「文化体験ライブラリー」
文化体験ライブラリーは、伝統工芸の工房などにおける普段見ることができない制作作業風景を収録した高品質映像集です。職人の手元など、職人技を間近で見ることができます。一連の長い制作工程をまとめて見られ、全体を把握できるというメリットもあります。
また、文化財ホルダーが自ら映像を解説しており、文化をより深く理解することができます。文化の継承者の話や解説は、リアルの場では少人数でなければ、なかなか聞きづらいものですが、文化体験ライブラリーでは随時、質問しながら聞くことができるのも特徴です。

●対話型美術鑑賞ツール「ETOKI」
ETOKIは、美術鑑賞をオンライン上で行えるだけでなく、美術作品などを自由に拡大したり、参加者と双方向性を持って対話をしながら鑑賞できるツールです。
作品を拡大することで、作品の精巧さをより感じることができるほか、不明点を納得いくまで尋ねることができるというメリットもあります。

まとめ

国際交流や日本文化発信のオンライン活用が進んでいる中、オンラインの良さを活用する凸版印刷の「日本文化ウェビナー」は、より日本文化の魅力的な発信が可能です。
今後は、リアルとオンラインを組み合わせた日本文化の発信の手法がさらに広がっていくでしょう。貴重な日本文化を海外に向けて発信したい方、地域に根付く伝統の魅力を伝えたい方などは、ぜひ凸版印刷にご相談ください。

2022.12.08

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