コラム

効果的な販促チラシを作るポイントを徹底解説!

  • TOPPAN CREATIVE編集部

販促チラシは店舗や商品の認知拡大や訴求役割を担い、とくに特定の地域での販促活動に貢献します。

チラシの制作は、目的とターゲットの明確化、必要な素材の準備、印刷用データの制作、印刷の流れで進められます。PCさえあれば誰でもチラシを制作できますが、効果的なチラシとするためにはポイントを押さえたデザインが求められます。
本記事では販促チラシの役割を簡単に整理し、チラシの制作手順とデザインのポイントについて解説します。


販促チラシの役割

販促チラシは店舗や商品を広く知ってもらう役割や、来店や商品購入など行動を促す役割を担います。新聞の折込広告やポスティング、店舗付近での手渡しといった配布手段を取るため、特定の地域における来店の促進や集客に効果を発揮します。
販促チラシは制作コストや配布コストの低さも魅力です。新商品や季節限定商品の発売時、期間限定のセールやキャンペーンなど、イベントごとに高い頻度で活用できるツールといえるでしょう。

販促チラシの作り方・手順

販促チラシはPCがあれば誰でも無料で作成できます。作成手順は、大きく分けて以下の3ステップです。
1. チラシの作成目的とターゲットを明確化する
2. チラシに必要な素材を用意する
3. 印刷用データを制作し印刷する
順番にみていきましょう。

チラシの作成目的とターゲットを明確化する

チラシ作成の最初のステップは目的とターゲットの明確化です。
人は年齢や性別などによって趣味嗜好やライフスタイルが異なります。そのため、誰に届けたいかによって訴求ポイントやチラシのデザイン、配布する時期・地域・方法が変わってくるのです。
たとえば新聞の折込広告として配布する場合、新聞の契約者は若年層よりも高齢層、年収も比較的高めの世帯が多いことから、若年層をターゲットとするチラシには向きません。
したがってチラシ作成では「誰に、なにを、どのように伝えるか?」を詳細に定めることが非常に大切です。下記の5W1Hに当てはめると考えやすくなります。
l Who(誰に)
l What(なにを)
l When(いつ)
l Where(どこで)
l Why(なぜ)
l How(どのようにして)
WhoやWhatはもちろん重視されますが、Howも重要な要素です。チラシを手にした消費者に「どうすればチラシに書いてあるメリットが手に入るのか」といった観点を持ってもらえるよう、工夫を凝らしましょう。
たとえばチラシの持参やSNSのフォローによって割引が受けられるなど、チラシを持っているからこそのお得感を含めると効果的です。

チラシに必要な素材を用意する

チラシの目的とターゲットが明確になったら、必要な素材を準備してラフレイアウトを作成します。下記は必要な素材の例です。
l アピールしたい商品・店舗についての情報
l キャッチコピー
l 本文
l 写真・イラスト
l 地図
単なる文章の羅列だと読み進めるのに負担がかかりやすいため、写真やイラストも積極的に使用しましょう。チラシの内容がわかりやすく、また印象にも残りやすくなります。
素材が揃ったら、ラフレイアウトを作成しましょう。写真やイラストはチラシの上部に配置すると下のほうまで読まれやすくなります。写真やイラストの割合は、紙面の20%〜30%ほどが適切とされています。

印刷用データを制作し印刷する

最後に、ラフレイアウトをもとに、印刷用のデータをPCで作成します。
社内のプリンタで印刷するにしても、印刷業者に依頼するにしても、そのまま印刷できる形式のデータが必要です。
印刷用データはAdobe Illustratorなどの専門ソフトはもちろん、Microsoftが提供するWordやPower Pointなどの一般的なソフトでも作成できます。PDF形式にすると汎用性が高まります。
印刷用データまで作成できたら、必要な部数を印刷して完成です。

販促チラシのデザインのポイント

販促チラシの作成手順は先述のとおりですが、目的を達成できるチラシとするためにはデザインが重要です。ここではチラシをデザインする際のポイントを6つ紹介します。

レイアウトはZの法則を意識する

チラシのレイアウトは「Zの法則」に基づいて作成しましょう。
人間は均等にならんだ情報を見るときに、左上から右上、左下、右下の順に視線を動かす性質があり、この視線の動きが「Z」の文字を描く様子に似ているため「Zの法則」といわれています。横書きの文章を読むときを想像するとわかりやすいでしょう。
チラシのデザインにおいては、左上にもっとも重要な情報やインパクトの強い情報を配置します。その先は右下に下るにつれて徐々に購買意欲をそそる流れになるよう、戦略的にレイアウトを組みましょう。

本文は簡潔に分かりやすくまとめる

チラシの本文はチラシの目的とターゲットをベースに、伝えたい情報を整理し、優先順位をつけてから作成します。
情報をすべて本文で同列に記載すると紙面が単調になり、どれが重要なのかが判別しにくくなってしまいます。また限られた紙面に情報を詰め込みすぎても読みづらいものです。
伝えたい情報を確実に読みとってもらうためには一文を短くまとめ、強調したい情報は文字色を目立つ色に変える、フォントを大きくするなどして目に留まりやすくしましょう。

目を引くキャッチコピーを作る

多くの人は、キャッチコピーを見てチラシを読み進めるかどうかを判断します。したがってキャッチコピーはひと目でチラシに書かれている内容がイメージでき、興味を引きつける言葉である必要があります。
下記はキャッチコピーに取り入れたい代表的なポイントです。
l 「国産小麦100%使用」など具体的な数字を使う
⇒ 説得力が上がる
l 「今だけ」「○個限定」など限定的・時限的な要素を入れる
⇒ 貴重感を演出して購買意欲を高める
l 「お子さまにも安心」「早くておいしい」など感情に訴えかける
⇒ 消費者の心に響きやすく、得られる効果を自分ごととして捉えやすくなる
l 語呂やリズム感を意識する
⇒ 読み心地がよく、記憶に残りやすくなる

商材によって色を上手に使い分ける

チラシに使用する色も重要な要素です。色によって見る人に与えるイメージや印象が異なるため、商材に対応したチラシの配色を考えましょう。
たとえばオレンジ色は見る人に明るくエネルギッシュな印象を与えるほか、食欲をそそる効果もあります。したがって飲食店などのチラシで用いると効果的です。また青色は見る人に知性や誠実さを感じさせるため、BtoBサービスでよく使われます。
色の効果はインターネットで簡単に調べられます。また、使いたい色から配色パターンを生成してくれるサイトもあります。チラシの配色はチラシ全体の雰囲気を決定づける大きな要素です。色の持つ力を上手に利用しましょう。

チラシのデザインを統一する

キャンペーンやセールのたびに繰り返しチラシを制作・配布する予定であれば、毎回のデザインに統一感を持たせましょう。
配色やフォント、写真・イラストの雰囲気などがコロコロ変わると、消費者は同一の会社だと認識しづらくなります。企業やブランドの印象が薄れ、認知度が低下して効果が半減してしまいます。
チラシの制作担当者によってデザインの雰囲気や方向性がぶれないよう、テンプレートやマニュアルなど、共通ルールを設けておきましょう。

効果検証のために二次元コードやクーポンも設置する

チラシに二次元コードやクーポンを記載すると、チラシの効果検証ができます。たとえば二次元コードを読み取って来店予約をする、クーポンを持参すると割引サービスが受けられるといった形です。
チラシによる来店数・予約数などを定量的に測ることができるため改善のPDCAを回しやすくなり、販促活動の精度が高まります。
また、チラシを持っているからこそ受けられる割引や特典などがあると、来店や購買につながりやすい点も大きなメリットです。

販促チラシの作成業務を効率化するならTOPPANへ!

チラシの制作は「まず目的とターゲットを明確化し、素材集めとラフデザイン作成、印刷データ作成、印刷」の流れで進めます。また、読まれるチラシとするためには掲載する情報を整理し、レイアウト・本文・キャッチコピー・配色と隅々まで工夫が必要です。
チラシは比較的安価に制作・配布できるため、新商品の発売や期間限定セールなどイベントのたびに利用しやすい点も特徴です。
しかし、季節やターゲットに応じて制作し直すのでは手間と時間がかかります。販促チラシを繰り返し制作・配布する場合、コンセプトに沿った統一イメージで時宜にかなった制作物で定量的に効果も管理できる販促物管理クラウドシステムが役立ちます。
TOPPANの「販速部長®」はベースとなるテンプレートを部分ごとに編集し、作成手順に沿って操作するだけで誰でも簡単にチラシを制作できるクラウドシステムです。またチラシの制作・編集だけでなく印刷や配送、実績の管理までクラウド上で一元管理が可能で、販促業務の効率化を図ることができます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

2024.05.23

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