デジタルキャンペーンとは?
概要から成功事例まで解説!
商品パッケージについている応募シールを集めて送ると、プレゼントが必ず当たるキャンペーン方式。ひと昔前は、応募シールといったアナログな方法がメインでしたが、電子マネーやスマートフォンの普及でさまざまなデジタルキャンペーンが生まれ、話題になるような魅力的なプレゼントも誕生しています。
<目次>
1. デジタルキャンペーンとは?
2. デジタルキャンペーンを実施する流れ
3. 【厳選】デジタルキャンペーンの成功事例2選
4. 多彩なデジタルキャンペーン事例5選
1.デジタルキャンペーンとは?
デジタルキャンペーンとは、SNSやWebサイト、その他デジタルプラットフォームを駆使して展開されるマーケティング施策の総称です。
この施策の主な目的は、商品やサービスの認知度を向上させ、購買や契約を促進すること、さらには新たな顧客情報を獲得することにあります。
現代においてスマートフォンやインターネットの利用が広く普及しているため、企業がオンライン上でブランドの存在感を高め、顧客との関係を深め、ビジネスを拡大するための重要な手法の一つとして位置づけられています。
最近では、NFTやLINEスタンプといったデジタルアイテムもキャンペーンのコンテンツとして利用され始めており、その種類は多くにわたります。
メリット
• ターゲットへの精密なアプローチ
デジタルキャンペーンの最大の利点は、ターゲット層への精緻なアプローチが可能である点です。収集した顧客データを基に、特定の購買フェーズや興味関心に合わせた最適なコンテンツや特典を提供し、高い効果を期待できる点が特徴です。
• リアルタイムな測定と分析
デジタルメディアの性質上、キャンペーンに関するあらゆるデータ(クリック率、流入元、参加者の年代や居住地域など)をリアルタイムで収集・測定・分析できるため、施策の改善や最適化を迅速に行い、目的達成に向けた効果の最大化を図ることが可能です。これにより、刻々と変化する市場の状況やトレンドにスピーディーに対応できます。
• 高い費用対効果
従来の広告手法と比較して比較的低コストで実施できるうえ、キャンペーン内容の変更や調整に柔軟に対応できるため、高い費用対効果が期待できます。SNSやオウンドメディアを効果的に活用することで、潜在顧客を含めた幅広いユーザーを低コストで取り込むことも可能です。
• 情報拡散による認知度拡大
特にSNSを活用することで、ユーザー自身が情報を拡散しやすくなり、新規顧客の獲得や認知度拡大に大きく貢献するでしょう。ユーザーが自然と拡散してくれるような仕組みを作ることで、高い広告費をかけずともキャンペーンの認知度を高められます。
デメリット
• 不適切な媒体選定による効果の低下
デジタルキャンペーンに多く用いられるSNSは、媒体ごとにユーザー層や特性が大きく異なります。そのため、商材や目的に合致しない媒体を選定すると、期待した効果が得られない可能性があります。例えば、若年層に人気のSNSに中高年向けの商材を打ち出しても、ターゲットへのアプローチが不十分となり、キャンペーンの効果が半減してしまうでしょう。また、担当者が活用方法を十分に理解していないと、効果を最大限に発揮できないこともあります。
• 誤情報拡散のリスク
インターネット上では、真偽不明な情報が飛び交うため、フェイクニュースや誤情報が拡散しやすい傾向があります。キャンペーン内容の誤った拡散や不適切な情報による炎上が発生した場合、企業自体の信用に悪影響を及ぼすリスクをはらんでいます。
• 参加ハードルの高さ
キャンペーンの応募条件が複雑であったり、参加に手間がかかる内容であったりすると、ユーザーの参加意欲が低下し、望むほどの参加者数を獲得できないことがあります。参加者が不便に感じないよう、本当に必要な条件のみを設定することが重要です。
2.デジタルキャンペーンを実施する流れ
デジタルキャンペーンを効果的に実施するためには、計画的なステップを踏むことが必要です。以下にて実施する際の具体的な流れを解説していきます。
1. 明確な目標設定
まず、キャンペーンの目的を明確に設定することが重要です。ブランド認知の向上、新規顧客の獲得、売上拡大など、具体的な目標と、その達成度を測るための指標(リード数、CVRなど)を事前に決めることで、後の効果検証が容易になります。
2. 媒体と手法の決定
次に、設定した目標とターゲットに最適なデジタル媒体(SNS、Webサイトなど)とキャンペーン手法を選定します。各媒体の特性を理解し、ターゲット層が最も利用しているチャネルや、キャンペーン内容に適した機能を持つプラットフォームを選択することが、施策の成功に直結します。
3. 景品と当選人数の決定
キャンペーンの魅力度を高めるためには、ユーザーを引き付ける景品と適切な当選者数を設定することが欠かせません。魅力的な景品の提供は、参加者数を多く獲得するための重要な要素であり、予算や目的に応じた景品の種類や数を検討します。
4. 当選方法の決定
当選方法には「後日発表」と「即時抽選(インスタントウィン)」の種類があります。参加者の手軽さやワクワク感を高めるなら即時抽選が有効ですが、景品の手配や発送に余裕を持つなら後日発表が適しているなど、それぞれのメリット・デメリットを考慮して決定します。
5. 効果検証と改善
キャンペーン実施後は、リアルタイムで収集されるデータを用いて詳細な分析を行うことで、施策の成果を定量的に評価します。当初の目的や目標が達成できたか、改善点はどこにあるかを把握し、次回以降のキャンペーン内容やターゲット設定、媒体利用の最適化に活かすことが、継続的な成功へとつながります。
3.【厳選】デジタルキャンペーンの成功事例2選
TOPPANの提供する「キャンラボASP シリアルタイプ」や「キャンラボ ASP レシートタイプ」は、顧客の目的達成を支援するデジタルキャンペーンシステムであり、数多くの成功事例があります。ここでは、その一部をご紹介します。
カゴメ株式会社さま/シール印字のシリアルナンバーで簡単応募!
カゴメさまは、商品貼付シールのシリアルナンバーを活用したインスタントウィンキャンペーンに「キャンラボ ASP シリアルタイプ」を導入されました。対象商品購入後、Webサイトにシリアルナンバーを入力すると、その場で抽選結果がわかる仕組みを提供しました。
これにより、顧客は手軽に応募でき、即時の当選体験を通じてポジティブな感情を抱くことができました。また、TOPPANはキャンペーンサイトの構築からシリアルナンバーの発行管理、キャンペーンシールの製造、抽選管理運用事務局業務までを一括で支援し、キャンペーン活動全体のパフォーマンス向上に貢献しました。
さらに、同社はLINEログイン認証とレシート画像による応募機能を持つ「キャンラボASP レシートタイプ」も利用し、ユーザーが手軽に参加できる施策を通じてLINEを活用したマーケティングへとつなげ、顧客データの獲得にも成功しています。
日本生活協同組合連合会さま/商品利用と認知拡大のため、レシート・お届け明細書で応募するマストバイキャンペーンに活用
日本生活協同組合連合会さまは、セフターシリーズの商品利用と認知拡大を目的としたマストバイキャンペーンに、TOPPANの「キャンラボ ASP レシートタイプ」を導入しました。
参加者は、対象商品を含むレシートまたはお届け明細書をスマートフォンで撮影し、必要内容を入力して応募します。応募者の中から抽選で商品詰め合わせが提供されるという施策です。
TOPPANのサービスは、キャンペーンの提案内容、価格、品質、セキュリティといった要件をクリアしていると評価され採用されました。この施策により、顧客は簡単に応募することができ、商品利用の促進と新規顧客を含む認知度拡大に大きく貢献しました。
4.多彩なデジタルキャンペーン事例5選
デジタルキャンペーンの事例1|SNSなら評判を形成できる

X(旧Twitter)、Instagramなどのソーシャルメディアをプロモーションに活用する手法は、日本だけでなく海外の企業でもよく使われており、評判形成に効果的です。指定のハッシュタグをつけてツイートしたり、シリアルコードを入力して写真や動画を所定の方法で投稿したり、応募そのものが手軽で娯楽性が高いことも特徴です。また、SNSでのキャンペーンではリアルタイム性が高く、拡散しやすいこともメリットの一つです。
【関連サービス】

キャンラボ for LINE

デジタルインセンティブ(デジタルギフト)
デジタルキャンペーンの事例2|アクセスの手軽さでは、QRコード

QRコードが誕生して20年以上。ガラケー時代の使い古された販促手法のように感じられるかもしれませんが、Webへのアクセスの手軽さはやはりポイントが高いでしょう。最近では、QRコードの中に、商品一つひとつのシリアルナンバーを記録できる技術も登場し、デジタルキャンペーンの手法として、あらためて注目が集まっています。
※ QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
デジタルキャンペーンの事例3|購買レシートをスマホで撮影

店頭での支払い時、発行される購買レシートもデジタルキャンペーンでは大活躍。デジタルキャンペーンの参加方法は、対象商品の購買レシートをスマートフォンで撮影して読み取り、ブラウザ上でプレゼントとなるコンテンツを入手するなどがあります。
デジタルキャンペーンの事例4|娯楽性高し!デジタルスタンプラリー

スタンプラリーといえば、スタンプ帳に所定の場所を回ってスタンプを押すレクリエーション。デジタル化キャンペーン化することで、より娯楽性が高く、面白いキャンペーンを実施することが可能になりました。やり方としては、昨年流行った「ポケモンGO」のようにGPS機能を使ってキャラクターを捕まえてスタンプ代わりにしたり、キャンペーン対象ショップで買い物をすると抽選カードがもらえたり、所定の場所に掲示しているQRコードを読み込ませたりとさまざま。
参加専用アプリをダウンロードしてもらうことで、お客さまの年齢・性別などの属性情報も登録してもらいやすく、キャンペーン後のマーケティングに活用できる点がメリットです。
※ QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
デジタルキャンペーンの事例5|やっぱり人気。LINEのスタンプ

国内の利用者が4,800万人以上いるとも言われている、LINE。さまざまな企業がLINEとのコラボレーション企画を行っています。大部分は購入商品に掲載されているシリアルコードを入力すると、スタンプをダウンロードできるという仕組み。この場合のメリットは、購入者がスタンプを使うことで、キャンペーン情報を拡散できるということ。スタンプのデザイン次第で効果を高めることもできます。男女の区別なく幅広い年齢層のユーザーを持つLINEはやはりコラボレーション先としてかなり魅力的です。
以上が、デジタルキャンペーンの注目すべき事例5選でした。ぜひ、企画の際にお役立てください。
【参考】
2025.09.30