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レシートキャンペーンとは?基礎知識からメリット、事例まで徹底解説!

近年、多くの企業でSNSなどを通じたレシートキャンペーンを目にする機会が増えてきています。そこで、レシートキャンペーンの導入を検討している企業や担当者の中には、メリットや実施方法に不明点があり、実施できていないケースもあるでしょう。本記事では、レシートキャンペーンの基礎知識からメリット事例まで徹底解説します。


<目次>
1. レシートキャンペーンとは?(概要)
2. レシートキャンペーンの効果的な活用方法
3. レシートキャンペーンのメリット
4. レシートキャンペーンのデメリット
5. レシートキャンペーンの事例
6. LINEを活用したレシートキャンペーン事例
7. まとめ


1.レシートキャンペーンとは?(概要)

まずはレシートキャンペーンの概要と主な流れを解説します。

レシートキャンペーンの概要

レシートキャンペーンとは、商品の購入時に発行するレシートを利用した応募キャンペーンです。

特定の商品をあらかじめ指定しておき、キャンペーン応募者に購入してもらいます。その後、応募者は購入時に受け取ったレシートを写真で撮影し、画像を指定の方法で送信することによって応募が自動で完了します。応募には必ず指定の商品を購入する必要があるため、「マストバイキャンペーン」とも呼ばれています。

従来のレシートキャンペーンといえば、ハガキにレシートを貼り付けてポスト投函することで応募する方式が一般的でした。しかし現在においては、PCやスマートフォンから手軽にインターネットを通じて応募する方式に移り変わっており、応募にかかる時間も大幅に短縮されています。

ハガキにレシートを貼り付けてポスト投函するのは手間ですが、レシート撮影後にPCやスマートフォンから写真を投稿すれば手軽に応募ができるようになったことから、参加ハードルも下がっています。

レシートキャンペーンの種類

レシートキャンペーンは応募方法によって次の3つの種類があります。

・専用WEBサイト
企業の公式サイトのキャンペーン専用ページから応募する方法です。レシートの写真はスマートフォンなどで撮影し、PCやスマートフォンからレシート写真を送信すれば応募完了です。手軽にできるため、多くの購入者にとって便利な方法といえます。

・SNS
LINEやX(旧Twitter)などのSNSから応募する方法です。撮影したレシートは、SNSのチャットやダイレクトメールで送信します。応募条件として、フォローやリポスト・いいねを設けているケースが多くあります。

・ハガキ
ハガキにレシートを貼り付け、住所や名前などの必要事項をハガキに記入して郵送する方法です。アナログな方法ではありますが、インターネットを使っていない層をターゲットとする場合に有効です。

レシートキャンペーンの主な流れ

レシートキャンペーンは主に以下のような流れで実行されます。

・利用者側
1.キャンペーン対象商品を店舗で購入し、レシートを受け取る
2.レシートを撮影する
3.専用サイトなどからレシート写真を送信する
4.抽選に当選すれば賞品がもらえる・割引が受けられるなど特典が得られる

・主催者側
1.レシート審査の審査条件を設定
2.レシート収集・審査
3.抽選
4.当選者へ当選連絡


2.レシートキャンペーンの効果的な活用方法

レシートキャンペーンの効果的な活用方法をご紹介します。

購買を促進したい商品について実施する

レシートキャンペーンは、マストバイキャンペーンであるため、購買を促進したい商品がマッチします。例えば、メーカー対象商品を一つ購入することで応募可能なキャンペーンのほか、「メーカー対象商品を〇点以上購入で応募可能なキャンペーン」といったように、複数買いを条件として企画するのも有効です。
またトライアル購入を設定すれば、新規ユーザーの獲得につながります。

アンケートを組み合わせて顧客の声も合わせて収集する

レシートキャンペーンで購入してもらった商品の感想を回答してもらうアンケートを組み合わせることも有効です。これにより、商品に対する顧客の声も合わせて収集することができます。

ハガキ応募のキャンペーンをデジタル化したいシーンに活用する

これまでハガキ応募のレシートキャンペーンを行っていた場合に、デジタル化したいといったケースもあるでしょう。その場合には、専用WebサイトやSNSを通じたレシートキャンペーンを選び、デジタル化を進めることができます。

SNSのフォロワーを増やしたいときに活用する

X(旧Twitter)やLINEなどのSNSを日ごろから運用しており、フォロワーを増やしたい場合にレシートキャンペーンを活用する方法もあります。応募条件の一つに公式アカウントフォローや友だち登録を指定しておけば、フォロワー獲得につながります。


3.レシートキャンペーンのメリット

レシートキャンペーンのメリットとして、利用者と主催者で次のことが考えられます。

利用者のメリット

・手軽に応募できて、特典が得られる
利用者にとっては、スマホ一つで手軽に参加できることがまず大きなメリットです。上述したように、レシートキャンペーンはWEBサイト、SNSなどで参加でき、キャンペーン専用アプリのダウンロードは特に必要ありません。利用者が日常的に使用しているツールで応募が完了し、手間がかからずに特典が得られるため、キャンペーンの参加も継続もしやすいでしょう。

主催者のメリット

・参加のハードルが低く、多くの応募者を募ることができる
主催者のメリットとして大きいのは、利用者が参加するハードルが低いことから、多くの応募者を募ることができる点にあります。魅力的な特典や仕組みによって購買意欲を高められれば、商品やブランド認知度の向上、売上拡大も期待できます。
また、応募者が多くなるとキャンペーンの効率性が向上し、販売促進における人的・時間的コストの削減も見込めるでしょう。

・キャンペーン実施と同時に商品購入を促せる
レシートキャンペーンは、マストバイキャンペーンであることから、商品の購入を促せるというメリットは大きいものです。なかなか購買につながらない商品や、特に購買促進を行いたい時期の商品などをリピートキャンペーンに選定することで、販売促進につながります。


4.レシートキャンペーンのデメリット

レシートキャンペーンは多くのメリットがある一方で、実施する際にはいくつかの注意点やデメリットも存在します。

• レシート審査の負荷とコスト
レシートキャンペーンでは、応募されたレシートの有効性を確認する作業が不可欠です。応募数が想定以上に多くなった際には、その審査に多大な時間と人的コストがかかる理由となり、事務局業務が煩雑になるデメリットがあります。特に、対象商品の購入内容と照合する作業は、手動では効率が悪く、外部委託した場合には追加費用が発生します。

• システム導入とセキュリティの課題
デジタル形式でレシートキャンペーンを実施する際は、専用のシステム導入が必要となり、これには初期費用や開発時間を要する場合があります。また、応募者の個人情報やLINE IDを含むデータを取得するため、情報漏洩などのセキュリティリスクへの万全な対策が求められます。これが不十分な場合、企業各社の信頼性低下を招く可能性もあります。TOPPANはプライバシーマークを取得し、システム開発からデータ運用まで徹底した個人情報保護に取り組んでいます。

• 不正応募への対策
レシートの偽造等による不正応募を完全に防ぐことは困難です。不正応募が多発すると、キャンペーンの公平性が損なわれ、本来の目的が達成されにくくなります。これを防ぐためには、厳格な審査基準の設計と、必要に応じて自動レシート解析機能の導入が重要となります。


5.レシートキャンペーンの事例

レシートキャンペーンは、すでに多くの企業が実施していますが、それぞれ独自性があったり、工夫をしていたりとさまざまなキャンペーンが見られます。ここでは3つの事例をご紹介します。

化粧品ブランドの名入れ景品のキャンペーン

ある化粧品ブランドは、製品の一つであるフェイスパウダーにオリジナルの名入れをするプレゼントキャンペーンとして、レシートキャンペーンを実施しました。

利用者はキャンペーンサイトに訪れ、対象商品を購入したレシートを撮影し、賞品の届け先と希望の名入れ文字を登録して応募します。応募を締め切った段階で抽選を行い、当選者には希望した文字が刻印されたオリジナル景品がプレゼントされます。

この「賞品に名入れを行う」というプレミアム感が、多くの応募者を惹きつける可能性のあるキャンペーンといえます。このキャンペーンは抽選、コール受付から、景品の手配までを外部会社に委託して実施した事例です。

食品メーカーの継続購入促進プレゼントキャンペーン

ある食品メーカーは、自社商品である冷凍餃子の50周年記念として継続購入促進プレゼントキャンペーンをレシートキャンペーンとして実施しました。

従来はハガキ応募のみでの実施でしたが、より応募のハードルが下がるWEB応募も取り入れたのです。50周年記念ということで賞品を豪華にし、Wチャンスも設定したことによって、参加意欲の向上につながり、多数の応募者を集めることができました。

またレシート解析システムによって有効レシートを判別し、作業負荷軽減にもつなげました。

菓子メーカーのコラボ商品キャンペーン

ある菓子メーカーは、代表的な菓子商品と人気アニメとコラボしてキャンペーンを実施しました。対象商品を2点以上購入したレシートを撮影することを応募条件にしました。

賞品は思わず応募したくなるような限定コラボステーショナリーを選定。アニメとのコラボでターゲット層を惹きつけたほか、2点以上購入と指定したことで、さらなる購買促進につながりました。


6.LINEを活用したレシートキャンペーン事例

続いて、多くの企業が導入しているLINEを活用したレシートキャンペーンですが、TOPPANの「キャンラボ for LINE」サービスを導入していただいた企業さまの事例をご紹介します。

カゴメ株式会社さま

「ナツベジ ~夏は野菜を味方に!~」プロモーションの際、LINE公式アカウントの友だち獲得とLINEマーケティング活用を見据えたプレゼントキャンペーンを実施されました。TOPPANのレシートキャンペーンツール「キャンラボASP」により、キャンペーンサイト上でLINEログイン認証と対象商品購入レシートの画像による応募機能を提供。ユーザーは手軽に参加できるようになりました。これにより、LINE公式アカウントの友だち獲得と、その後のLINEを活用したマーケティング施策に繋げることができています。

第一生命保険株式会社さま

LINE公式アカウントの友だちの属性情報を取得し、今後のLINE配信最適化を目的としたキャンペーンを実施されました。LINEログイン上でアンケートに回答した方の中から抽選でギフト券が当たる仕組みを実装。TOPPANの「キャンラボASP」は、LINEログイン機能と1人1回のアンケート回答設計を提供し、スムーズなキャンペーン参加を実現しました。これにより、第一生命保険株式会社さまはLINE友だちの属性データを取得し、配信セグメント設計にご活用されています。


7.まとめ

レシートキャンペーンは手軽に実施でき、商品購買も流せる有効なキャンペーン方法といえます。

レシートキャンペーンを効率的に実施するなら、TOPPANのレシートキャンペーンシステム「キャンラボ ASP レシートタイプ」がおすすめです。スマホで簡単にレシート応募できるキャンペーンの仕組みを提供するサービスですが、企画提案、景品提供、事務局業務などもあわせて一括請負することで、キャンペーン活動パフォーマンスアップをご支援いたします。システム利用はもちろん、キャンペーン運営にかかる企画や効果検証、事務局対応などの業務を包括的にサポートすることで、「デジタルキャンペーンが運営できる体制」を構築いたします。

また、デジタルキャンペーンについて数えきれないほどご支援してきた実績があるTOPPANは、成功の秘訣や運用のポイントなど豊富なノウハウも有しています。キャンペーンを通じた目的達成に向けて、TOPPANが総合的にサポートいたします。まずは、お気軽にTOPPANへお問い合わせください。

2025.09.30