インスタントウィンの成功事例5選!
効果的なキャンペーンのポイントとは?
インスタントウィンキャンペーンを企画する際、自社に適した仕組みでより成果を出すためにはどのような点を考慮すればよいのでしょうか。今回はインスタントウィンキャンペーンの成功事例とともに、効果的なキャンペーンにするためのポイントを解説します。
<目次>
1. インスタントウィンキャンペーンとは?
2. インスタントウィンキャンペーンの成功事例5選
3. SNSプラットフォーム別 インスタントウィンキャンペーンの進め方
4. インスタントウィンキャンペーンで各SNSごとに気を付けるべき事
5. 効果的なインスタントウィンキャンペーンを開催するポイント
6. まとめ
1.インスタントウィンキャンペーンとは?
まずはインスタントウィンキャンペーンの概要を確認していきましょう。
インスタントウィンとは?
インスタントウィンとは、抽選したその場ですぐに当選か落選かがわかる懸賞システムの一種です。
アイスキャンディーの棒についていた「あたり」や「はずれ」もインスタントウィンの一種です。その他にも、キャンペーンサイトでのシリアルナンバーをPCやスマートフォンの専用応募サイトから入力することで景品が当たるという形式もインスタントウィンキャンペーンです。
インスタントウィンキャンペーンのメリット
近年、特にSNSを通じてインスタントウィンキャンペーンが活発に行われており、さまざまなメリットが期待できます。例えば、集客やSNS投稿の拡散、SNSにおけるフォロワー増加、新規顧客開拓、既存顧客のファン化のほか、抽選や当選通知の工数削減などが挙げられます。
インスタントウィンの基礎知識については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて確認しておきましょう。
2.インスタントウィンキャンペーンの成功事例5選
インスタントウィンを取り入れたキャンペーン事例を5つご紹介します。キャンペーンを成功に導くための企画や運用方法について学んでいきましょう。
成功事例1.コンビニエンスストアのケース
あるコンビニエンスストアは、新CMのWeb公開記念に合わせ、コンビニ店舗で使える「QUOカードPay」というデジタルギフトが当たるキャンペーンをX(旧Twitter)上で実施しました。1,000名にQUOカードPay100円分をプレゼントするフォロー&リツイートキャンペーンです。
キャンペーン応募の流れとして、まず利用者は公式アカウントをフォローし、キャンペーン投稿をリツイートします。その後、動画の概要欄にある応募URLから応募することで抽選結果がすぐに得られる仕組みです。
このキャンペーンを繰り返し行うことで、フォロワー増加や認知度アップに成功しています。さらに動画概要欄に応募URLを添付することで、動画視聴を促し、動画のエンゲージメント向上の効果を狙いました。
成功事例2.ハンバーガーチェーンのケース
あるハンバーガーチェーンは、公式アプリの認知拡大を目的とし、人気のバーガー商品の半額クーポンを1,000名にプレゼントするインスタントウィンキャンペーンをX(旧Twitter)上で実施しました。
利用者は公式アカウントをフォローし、キャンペーン投稿を指定の時間までリツイートします。すると結果がすぐ届き、当選すれば半額クーポンが獲得できます。
人気の高いバーガーが半額で食べられることに多くの人々の興味関心を惹きつけ、インスタントウィンにすることで応募ハードルを下げたことから、9日間に1,000万回を超えるインプレッション(表示回数)を獲得しました。
抽選結果の見せ方に工夫が効いている一例といえます。このキャンペーンの目的は公式アプリの認知拡大であるため、動画で公式アプリについての情報を伝えながら、後半で抽選結果を発表する形式をとっていました。
成功事例3.家計簿アプリ企業のケース
ある家計簿アプリを開発・提供する企業は、Xキャンペーンにおいてインスタントウィンを取り入れました。フォロー&リツイートキャンペーンとし、公式アカウントをフォローして投稿をリツイートしてもらった後、指定URLにアクセスしてもらい、抽選結果がわかるようになっています。
投稿では「総額220万円が当たる」というキャッチコピーを取り入れたことやインスタントウィンの採用によって16万インプレッションに迫る数値を叩き出しました。
成功事例4.食品メーカーの場合
ある食品メーカーは、プロ野球球団とコラボしてキャンペーンを実施しました。ターゲットはプロ野球チームが好きなユーザーで、抽選で9名に選手サイン入りユニフォームをプレゼントしました。
投稿をフォローし、複数のハッシュタグの中から選んでツイートすることで、結果がすぐにリプライで届く仕組みです。ハッシュタグ投稿を参加条件に入れることで、ハッシュタグの拡散などを狙っていました。
これにより、コラボによる新規ユーザーの獲得にもつながり、商品や企業名の認知拡大に成功しました。
成功事例5.飲料メーカーの場合
ある飲料メーカーは、コーヒー商品のインスタントウィンキャンペーンを実施しました。
利用者は該当商品を購入し、商品についているシリアルナンバーを指定のWEBサイトに入力します。欲しい商品を選んでゲームに挑戦した後、その場で抽選結果がわかるという仕組みです。
この事例は、ゲームの後に抽選結果が得られる仕組みにした点に特徴があります。さらに、シリアルナンバーというデジタルインセンティブを取り入れることで、多数の応募者を募ることができました。
3.SNSプラットフォーム別 インスタントウィンキャンペーンの進め方
SNSプラットフォームを活用したインスタントウィンキャンペーンは、参加の手軽さから高いエンゲージメントが期待できるプロモーション手法です。近年の主要なSNSであるX(旧:Twitter)、LINE、Instagramでのキャンペーンの基本的な進め方をご紹介します。
STEP1.キャンペーン目標の設定
キャンペーンを開始する前に、「フォロワーを増やしたい」「商品の認知度を高めたい」といった具体的な達成目標を設定することが重要です。目標が明確であれば、それに合わせたキャンペーン設計が可能になります。
STEP2.インスタントウィンツールの選定
インスタントウィンキャンペーンの実施には、専用のキャンペーンツールの利用が一般的です。自社でシステムを構築することも可能ですが、コスト面を考慮すると、企業が提供するツールを活用する方が効率的です。ツールを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
◦ コストと実施形式:ツールの費用と、実施したいキャンペーンの形式(SNS完結型、URL遷移型、同時対応型など)を確認します。
◦ デジタルギフトの活用:景品としてデジタルギフトを採用することで、Web上での受け渡しが容易になり、住所管理や発送の手間を削減できるメリットがあります。
STEP3. クリエイティブの作成
URL遷移型のキャンペーンでは、キャンペーンページに掲載するグラフィックやテキストなどの「クリエイティブ」を作成する必要があります。これらは自社で制作するか、外部に委託する方法があります。
STEP4. キャンペーンの実施と効果測定
準備が整ったらキャンペーンを実施し、リアルタイムで効果をモニターしながら、必要に応じて告知投稿を行うことが大切です。これにより、キャンペーンの効果を最大化し、目標達成に近づけることができます。
4.インスタントウィンキャンペーンで各SNSごとに気を付けるべき事
インスタントウィンキャンペーンを成功させるためには、各SNSプラットフォームの特性や規約を理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。以下にてそれぞれ解説していきます。
1.X(旧:Twitter)キャンペーンでの注意点
X(旧:Twitter)は非常に高い拡散力とリアルタイム性が特徴で、短期間で多くのユーザーに情報を届けられる強力なプラットフォームです。しかし、その手軽さから不正な応募やスパム行為も発生しやすいため、プラットフォームの健全性を保つための公式ガイドラインが厳しく定められています。ガイドライン違反はアカウント凍結などの重大なペナルティに繋がるリスクがあるため、規約を正しく理解し、遵守することが重要です。
1.複数アカウントの作成をユーザーに促さない。
理由: 規約で禁止されている行為を助長することになり、キャンペーン自体の信頼性を損なうだけでなく、プラットフォームからのペナルティを受ける原因となるためです。
2.繰り返し同じ内容をツイート(ポスト)させない。
理由: Xの自動化ルールに抵触し、スパム行為と見なされる可能性が高いです。主催者だけでなく、参加したユーザーのアカウントにも制限がかかるリスクがあります。
3.主催者の「@ユーザー名」を含めてツイートしてもらうように設定する。
理由: メンションを条件とすることで、第三者のタイムラインへの表示を抑え、無関係なユーザーへの迷惑となることを防ぎます。また、応募ツイートを確実に追跡し、キャンペーンを公正に運営するために必要です。
4.キャンペーンに関連するハッシュタグを盛り込むようユーザーに推奨する。
理由: 関連性のあるハッシュタグは、キャンペーンの可視性を高め、同じ興味を持つユーザーへのリーチを広げる効果があります。一方で、無関係なハッシュタグの使用を促すことはスパム行為と見なされるため注意が必要です。
2.LINEキャンペーンでの注意点
LINEは、ユーザーと1対1で直接的なコミュニケーションが取れるクローズドなプラットフォームです。そのため、一度「友だち」になってもらうことで、継続的な情報発信や関係構築(CRM)に繋げられる点が最大の特性です。しかし、キャンペーン終了後にブロックされやすいという課題もあるため、一過性のイベントで終わらせず、いかに友だち登録を継続してもらうかという視点が重要になります。
1.キャンペーン終了から一定期間を置いて当選結果を発表する。
理由: 当選結果を知るまで友だち登録を継続する動機付けとなり、キャンペーン終了直後のブロック率を抑制する効果が期待できます。
2.アンケート回答を応募条件に加える。
理由: キャンペーン参加と同時に、ユーザーの興味関心や属性といった貴重なデータを収集できます。これにより、その後のメッセージ配信やサービス改善に活かすことが可能となり、エンゲージメントの向上に繋がります。
3.デジタルポイントなどがその場で当たるWチャンスを用意する。
理由: 本賞に外れてもインセンティブがあることで、ユーザーの参加ハードルが下がり、より多くの友だち追加を促すことができます。「参加してよかった」という満足感を醸成する効果もあります。
4.有名IP(キャラクターなど)とのタイアップを行う。
理由: LINEの主な利用者層と親和性の高いIPと組むことで、自社サービスをまだ知らない層へ効果的にアプローチできます。IPのファンを新たに取り込むきっかけとなり、認知度拡大に大きく貢献します。
3. Instagramキャンペーンでの注意点
Instagramは、写真や動画といったビジュアルコンテンツが中心のプラットフォームです。そのため、ブランドの世界観を視覚的に伝え、ユーザーの共感や憧れを醸成することに長けています。また、ハッシュタグを通じて同じ興味関心を持つコミュニティが形成されやすいのも特徴です。キャンペーンにおいても、このビジュアル訴求力とコミュニティ性を活かすことが成功の鍵となります。
1.キャンペーン投稿のクリエイティブ(画像や動画)にこだわる。
理由: Instagramはビジュアルが最も重視されるため、魅力的で分かりやすいクリエイティブはユーザーの目に留まりやすく、参加意欲を直接的に左右する重要な要素だからです。
2.応募条件にハッシュタグ投稿を含め、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出を促す。
理由: ユーザー自身による投稿(UGC)が増えることで、広告感のない自然な形で情報が拡散されます。これは第三者からの推奨として信頼性が高く、ブランドの認知度向上やファン育成に効果的です。
3.Xなど他のSNSとキャンペーンを同時開催する。
理由: 各SNSで利用しているユーザー層は異なるため、複数のプラットフォームで展開することで、より幅広い層にアプローチすることが可能になります。Instagramだけではリーチできない潜在顧客にも情報を届けられます。
4.プロモーションガイドラインを遵守する。
理由: Instagramでは「いいね」やフォロー、コメントなどを金銭や金券の対価とすることを禁止しています。規約違反は投稿の削除やアカウント機能の制限に繋がる恐れがあるため、企画段階でガイドラインを必ず確認することが不可欠です。
5.効果的なインスタントウィンキャンペーンを開催するポイント
上述の成功事例から、効果的なインスタントウィンキャンペーンを開催するためのポイントを確認していきましょう。
商品貼付のデジタルインセンティブによる実施
商品に貼付したシリアルナンバーなどのデジタルインセンティブによるキャンペーンの実施は、有効な取り組みの一つです。商品の購買を促せるほか、多くの応募者を募ることができる、一石二鳥のキャンペーンといえます。
集客以外の目的も合わせて設定する
成功事例の中には、ただ集客する目的だけでなく、アプリの認知拡大や動画エンゲージメントの向上などの集客以外の目的も合わせて設定している例がありました。このように、インスタントウィンキャンペーンは参加のハードルが低いことから、集客の先にある目的を設定することで、キャンペーン効果の幅が広がります。
応募者を惹きつけるアピールも重要
キャンペーンのSNS投稿に応募者を惹きつける魅力的なメッセージやキャッチコピーを掲載することもポイントといえます。
キャンペーンを知らないユーザーに取ってもらいたい最初の行動は、キャンペーンに関する投稿や情報の「クリック」です。日常的に触れるような情報の中で、ユーザーの興味をかきたて、思わずクリックしたくなるようなコミュニケーションが重要です。
キャンペーン実施の手間と時間を大幅に削減するシステムを利用する
キャンペーンを実施する際に、抽選作業や景品発送等を外注してくれる企業やキャンペーン運用管理システムなどを活用して、キャンペーン業務の効率化を目指すことも重要です。
キャンペーンで取り扱うデータ量や運用にかかる工数は規模に比例して多くなり、ミスも発生しやすくなります。自社内だけ、かつ手作業では、運用負荷が大きく、再現性のある運用体制とはいえません。システムを活用して作業を自動化したり、一部の工程を外注企業に依頼したりすることで、自社が取り組むべき点にだけリソースを投下し、安定したキャンペーン運営を実現できるようにしましょう。
6.まとめ
インスタントウィンキャンペーンの事例を5つご紹介しました。どれも成功につながった事例であるため、その要因となった取り組みを抽出し、自社でインスタントウィンキャンペーンを実行する際の参考にしてみてください。
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2025.09.30


