カスタマーエンゲージメントサービス コラム

【事例座談会】
西部ガスホールディングス株式会社
成果を最大化!CDP×AIデータ分析
―顧客行動予測の最前線―

西部ガスホールディングス株式会社は、TOPPANとともに、デジタルマーケティング基盤(CDP)の構築と、AIを活用した分析によって、顧客行動を予測し、デジタルマーケティング施策の効果最大化に向けて日々取り組んでいます。今回は、両者担当者で座談会を行い、取り組みに至った経緯や取り組み内容、CDP構築とAIデータ分析による効果、さらにはデータ活用におけるポイント等をお届けします。



◆スピーカー紹介

(左から)
西部ガスホールディングス株式会社
松元 亮 氏 |デジタルマーケティング部 マーケティングDXグループ

TOPPAN株式会社
山本 太郎 |ビジネストランスフォーメーション事業部 エクスペリエンスデザイン第1本部
横井 里菜 |ビジネストランスフォーメーション事業部 エンゲージメントサービス本部

西部ガスホールディングス株式会社

1902年、長崎に九州初のガス会社である長崎瓦斯が誕生。その後、設立された博多瓦斯、熊本瓦斯、小倉瓦斯などが合併し、1913年、西部合同瓦斯に。合併、分離などを経て、1930年、西部瓦斯が設立。2021年4月から純粋持株会社に移行。


◆施策概要

各基盤でバラバラに保有しているデータを効率的に集約し、活用しやすい状態に加工・セグメント可能な基盤を構築。
さらに、顧客の満足度/LTVの向上のため、構築したデータ基盤を活かして、「機器販売」「電気契約獲得」「リフォーム契約」「都市ガス離脱」分野において「KAIDEL®」によるAI分析とターゲットリスト出しを行い、マーケティング営業活動を効率化・高度化。効果的な施策を継続的に実施しています。


◆AIデータ分析の市場と導入・活用する上での障壁

―AIデータ分析の市場と、導入・活用する上での障壁を教えてください。

横井:データ量の増加、AI技術の進化、意思決定の高速化などにより、企業がデータ活用を競争力強化の鍵と位置付ける時代になりました。しかしながら、日本の企業においてAIの導入率は全体で未だ13.8%。PoC中や準備中の企業、検討中の企業を入れると、約5割弱です。西部ガス様が属される社会インフラ系は3割を超えていますが、業界によって差があります。実際、AIデータ分析の導入・活用をする上では、下図のようにいくつもの課題がございます。

山本:本日は、AIデータ分析の導入・活用を検討しているものの、何をどうしたらよいのか分からない、実際に効果が得られるのか分からないなど、先に挙げた課題や、疑問をお持ちの皆様に向けて、AIによるデータ分析の導入で顧客行動予測の精度を飛躍的に伸ばした、西部ガス様の取り組みをご紹介します。


◆施策の概要

―今回のプロジェクトに取り組もうと思ったきっかけを教えていただけますか。

松元氏:社内には膨大なデータがあるので、これを使ってお客さまのニーズなど、マーケティングへの活用を手探りで検討していました。しかし、・・・

2025.10.22