物流代行とは?
メリットから物流コスト削減・業者選定のポイントを解説
近年は物流量の増加や社会的な物流問題が発生していることを背景とし、短時間で効率的に物流業務を進めていく必要があります。人手不足や働き方改革推進による時間外労働の削減といった背景から、より一層、注力していかなければなりません。
今回は、物流代行の利用をお考えの方に向けて、概要からメリット、物流代行利用による物流コスト削減のポイント、サービス選定のポイントまでわかりやすく解説します。
■物流代行とは?
まずは、物流代行の2種類のサービス、委託できる業務範囲についてご紹介します。
●物流代行とは?
物流代行とは、物流業務の代行サービスを指します。
物流とは、運送・輸送、保管、包装、情報、流通加工、荷役の6つの要素で構成される、ものが流れる仕組みのことです。物流代行では、これらの業務の一部または全部を代行します。
近年のECの活性化や物流量の増加などを背景に、自社では、まかなえなくなった物流業務を外部委託する流れが生じています。ただ単に業務を委託するだけでなく、コスト削減や品質向上、業務効率化などを期待して利用されることが多くあります。
●「3PL」と「フルフィルメント」の違い
物流代行には、主に「3PL」と「フルフィルメント」の2種類のサービスがあります。それぞれの違いを見ていきましょう。
3PLとは、「Third(3rd)Party Logistics(サード・パーティ・ロジスティクス)」の略であり、自社や運送事業者以外の、第三者に物流業務を包括的にアウトソーシングする手法です。
フルフィルメントとは、顧客がEC・通販サイトで買い物する際、商品注文から手元に届くまでに必要な業務全体、もしくはその代行サービスです。
どちらも物流代行サービスであることには変わりありませんが、3PLは物流業務のみが代行対象となるのに対し、フルフィルメントサービスは物流に加え、顧客応対や決済なども代行対象となる点に違いがあります。
●物流代行で委託できる業務範囲
物流代行で委託できる業務範囲は、物流全体に及びます。
商品の受け入れ・保管における入庫・在庫管理から受注管理、ピッキングや梱包・包装、流通加工、出庫、配送、返品・クレーム対応まで、幅広く担います。
代行業者によってその対応の範囲は変わってくるため、よく確認しましょう。
■物流代行の利用メリット
物流代行を利用することにより、次のようなメリットが期待できます。
●人手不足への対応・コア業務への集中
物流代行は、深刻化する人手不足の対応策となり得ます。人員が補填されれば、割いていた人的リソースを他に配分できます。
例えばコア業務に当たる商品の企画や販促マーケティング、顧客からの問い合わせ対応やニーズの受け入れなどへと配分できるでしょう。
●繁忙期と閑散期に応じてリソースを柔軟にコントロールできる
物流量は一年を通じて変動するのが一般的ですが、物流代行なら、繁忙期には人員を増やし、閑散期には人員を減らすことができます。こうした柔軟な人員コントロールは、コスト削減にもつながります。
●物流品質・サービス向上による顧客満足度向上
物流代行のプロに委託することにより、物流品質や顧客へのサービス向上につながります。例えば注文が殺到する繁忙期には、顧客ニーズを細かに拾い上げる余裕がないこともあります。また、出荷時のミスや在庫不足によるクレームなども懸念点といえます。
物流代行を利用すれば、プロが担うことから、それらの問題を低減し、顧客満足度の向上につながる可能性があります。
●物流コスト削減につながる
物流代行を利用することで、物流工程のうち、ピッキングや梱包、在庫管理、配送といった工程それぞれに必要な人件費や倉庫費、管理費などが不要になることがあります。コスト削減に寄与するでしょう。
■物流代行利用による物流コスト削減のポイント
物流代行を利用することによるコスト削減はどうすれば実現しやすくなるのか、見ていきましょう。
●コスト比較と可視化
自社で物流を行う場合と、物流代行を利用する場合とのコストを比較して可視化することをおすすめします。物流代行サービスによってコストは異なるため、サービスごとに確認したいところです。
●最適な物流代行サービスを選定する
前提として、物流代行の業務範囲は、自社が求めるものかという点や、コスト削減や業務効率化などの目的を達成できそうかという点など、あらゆる意味で最適なサービスを選びましょう。
●コストパフォーマンスを意識する
コストを考えるときに重要なのは、「料金が安い」だけでなく、必ず「コストパフォーマンス」も含めて意識することをおすすめします。新たな体制構築などで初期コストがかかったとしても、長期的に見れば回収できる額である可能性もあるでしょう。
●トータルで委託する
荷役だけでなく、発送業務や流通加工、受注処理、問い合わせ対応なども含めたトータルでの委託を検討しましょう。結果的に、一部を委託するよりも安価に済むことがあります。
■物流代行サービス選定のポイント
続いて、物流代行サービス選定のポイントをご紹介します。
●信頼のおける実績
物流代行として委託するからには、信頼のおけるサービスであるかどうかの判断が重要です。知名度はどうか、同ジャンルや業界の物流の実績や口コミなどを確認しましょう。
●セキュリティ体制
物流業務を委託するということは、顧客の個人情報も含めたお客さま情報を預けることになります。そのため、物流代行サービスのセキュリティ体制は重要になってきます。
ハード面、ソフト面などあらゆる面で、どのようにセキュリティ対策を行っているのかを十分に確認することは必須といえます。
●ヒューマンエラーの予防体制
物流代行サービスはプロでありながらも、ヒューマンエラーは起こり得ます。そのため、ヒューマンエラーをいかに予防するかという体制作りや対策を行っているかは重要といえます。
●コスト最適化の提案をしてくれる
物流代行は、多くの場合にコスト削減をねらいとして利用されます。そのため、コストをできるだけ抑える取り組みなど、コスト最適化の方法を提案してくれるサービスがおすすめです。コスト最適化のために、新たなシステムや技術を導入するなど自社にはできない対応を行ってくれる場合もあります。
■まとめ
物流代行は、近年の物流課題に直接的な解決策となり得る、有益なサービスです。委託できる業務範囲や費用、セキュリティ体制、コスト最適化提案の有無など、さまざまなポイントを踏まえて選定することをおすすめします。
その結果、自社にとって有意義な成果につながるでしょう。
TOPPAN BPOでは、物流にまつわる業務代行および業務改善を行っています。
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2025.02.13