地道な周知活動の裏に紙DMの力あり。10年続くリコールDMの創意工夫
- CSR・ESG
- 積水化学工業株式会社さま
積水化学工業さまでは、約20年前の1996~2002年に製造・販売したポータブルトイレで、2013年に死亡事故が発生。当該製品と新しい製品を無償で交換するリコール対応に乗り出し、現在も取り組みを続けている。
- 【課題】
- ・過去に販売したリコール対象製品の回収・交換対応を実施しているが、製品の保有者情報がない
- ・何年にもわたり継続的にDMを送付しているため、マンネリ化しないようにしたい
- ・ 忙しい医療・介護施設の現場でも目にしてもらえる機会を作りたい
課題を解決したソリューション
施策背景
リコール対応実施にあたり、販売対象者への周知を開始したが、本事業は2006年に他社へ売却していたため、社内に残っているデータは不十分な状態だった。そこで、リストのあった販売店だけでなく、販売対象と推測した全国の医療・介護施設宛てにDM発送を開始。現在もさまざまな工夫を盛り込みながら、年2回のDM発送を行っている。
表現を工夫したリコールDM
冊子タイプ
ページ番号を振ったり説明の順番を工夫するなど、読む人だけでなくリコール対応のコールセンターの担当者にとっても説明しやすく使いやすいDMに。
イラストで説明
よくあるケースをイラストにして掲載することで、親しみやすく自分事化しやすい表現に。
セグメントした情報でより身近に
DMに記載のリコール進捗データを全国から送付先の都道府県別に置き換えることで、受け取り手がより身近な問題として捉えやすく。
注意喚起を促す色使い
警戒・注意を促す黄色や赤の色使いを中心にするも、継続的に送付するDMのため「いつもと同じ」と捉えられないよう配慮。
形態を工夫したリコールDM
医療・介護施設では、備え付け以外にも利用者が個人でポータブルトイレを施設内に持ち込む場合もある。そのためより多くの人の目に留まるように、DMとして送付した後、施設内で掲示・設置してもらえるようなDMを作成。
飛び出るDM
ポスターとして掲示できるだけでなく、開くと飛び出るポップアップ型
組み立てるとPOPになるDM
DMを組み立てると、卓上サイズのPOPに早変わり。施設内の人の集まるところに設置することで、より多くの人の目に留まる機会を創出。
【解決ポイントと実感】 ・開封してもらうための工夫だけでなく、医療・介護施設に届いた後に掲示して施設利用者などの目に触れる機会を生み出すDM形態 ・外部との対応窓口であるコールセンターからの要望を取り入れた改善を実施 ・送付先を都道府県別に分け情報の打ち出し方を工夫することで、より身近な情報として自分事化してもらう工夫を実施 |
お客さまインタビュー
2023.04.24
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