コラム

名古屋スマート工場EXPO 空中ディスプレイ出展レポート

 2023年10月末に開催された展示会「第6回 名古屋スマート工場EXPO」に出展し、多くの来場者の方々に弊社のブースをご訪問していただきました。本レポートでは展示会の様子、空中ディスプレイのメリットや課題、TOPPAN空中ディスプレイ「La⁺ touch™」の特長についてご紹介します。


【目次】
1.「第6回 名古屋スマート工場EXPO」のイベント概要
2.展示会出展のきっかけ
3.展示会の様子
4.空中ディスプレイとは?
5.TOPPAN空中ディスプレイ「La⁺ touch™」
6.まとめ


1.「第6回 名古屋スマート工場EXPO」のイベント概要

 スマート工場EXPOはスマート工場実現のための、IoT/AIによる遠隔監視等のソリューションや生産管理システムなどの最新技術が一堂に集うスマート工場総合展です。

展示会名

スマート工場EXPO

開催場所

ポートメッセなごや

期間

2023年 1123日(水)- 25日(金)

来場者数

26,606人 (23日:7,586人、24日:8,622人、25日:10,398人)


2.展示会出展のきっかけ

 近年、ビジネス環境の変化が激しい中、様々なところでデータ活用等のデジタル化が急務となっています。TOPPAN株式会社はエレクトロニクス事業で半導体・ディスプレイ部材の提供を通じてエレクトロニクス産業の発展に貢献してきました。それぞれの分野で培ってきたノウハウとIoTテクノロジーを融合させてDXソリューションを生み出しております。今回はスマート工場の実現、作業効率化の1つとなりうる、後付け設置可能な点検作業を実現するDXソリューション「e-Platch™」と非接触操作可能な空中ディスプレイ「La⁺ touch™」を出展いたしました。
 本記事では空中ディスプレイ「La⁺ touch™」についてご紹介します。


3.展示会の様子

■ブースのデザイン

 今回のブースはTOPPANイメージカラーの青系で統一し、La⁺ touch™を間近で体験していただけるように、通路に隣接して設置いたしました。また、壁前面を使用して商材の特長が一目でわかるようにしました。空中ディスプレイ「La⁺ touch™」は「非接触」をキーワードに、様々な活用シーンを提案させて頂きました。

 空中ディスプレイはコンテンツが異なるものを2台用意しました。1つは工場向けのコンテンツで、進捗入力等ができる数値入力画面や図面確認の用途でお使いいただける3D正方体をご用意しました(写真A)。もう一方は、受付等の様々な場所で非接触操作を実現できるPOSレジ体験コンテンツをご用意しました(写真B)。

■3日間の様子

 連日、想定以上の多くのお客さまと対面でお話しすることができ、大盛況のうちに幕を閉じました。3日間の様子を写真とともにご紹介します。

実際にTOPPAN空中ディスプレイ「La⁺ touch™」を触って頂いている様子

 足を止めて頂いた方にお声がけし実際に触って頂きました。今回の展示会のコンセプトは「スマート工場」ということもあり、食品工場や医療品工場、化学プラントなどで作業していらっしゃる方々とお話する機会がありました。また、工場現場やプラントの装置メーカーの方々もご来場いただきました。そのため、様々な工場の環境に合わせて、空中ディスプレイがどのような用途で、どんな価値をご提供できるかご紹介致しました。

左:スマート点検支援サービス「e-Platch™」のブースの様子,右:空中ディスプレイ「La⁺ touch™」のブースの様子

 3日間を通して、お客様の課題を直接お聞きしながら弊社のサービスをさまざまな角度でご紹介し、製品デモンストレーションでは実際の操作イメージをお見せすることができました。


4.空中ディスプレイとは?

空中ディスプレイは特殊な光学プレートを介してデバイスの映像を空中に生成し、この空中映像を操作パネルとして利用できるデバイスです。つまり、デバイス本体に触れることなく操作を行えます。


5.TOPPAN空中ディスプレイ「La⁺ touch™」

 TOPPANの空中ディスプレイは上記3つの課題を解決しました。TOPPANはマイクロレンズ方式を採用し、独自の光学設計技術と組み合わせ、スリムなボディで高品質な空中映像を生成する空中ディスプレイ「La⁺ touch™」を開発しました。

■TOPPAN空中ディスプレイ「La⁺ touch™」の特長

①平行表示かつ薄型による省スペース化
 独自の光学設計により光学プレートとディスプレイが平行に配置でき、スリムなボディを実現しま
 した。
②独自の光学設計技術を生かした見やすい空中映像の生成
 ディスプレイ分野で培ったノウハウと光学技術を掛け合わせて高輝度・高精細、ゴースト像を抑制
 した空中ディスプレイを実現しました。
③身長によらず見やすい広い視野角に空中映像の生成
 左右方向各15度ずつの視野角は維持したまま、上下各30度の視野角を実現しました。

■従来空中ディスプレイとTOPPAN空中ディスプレイ「La⁺ touch™」の比較


6. まとめ

 今回は10月に出展した名古屋スマート工場EXPOの様子とTOPPAN空中ディスプレイ「La⁺touch™」についてご紹介しました。

 TOPPAN空中ディスプレイ「La⁺touch™」の特長は下記3点です。
 ① 平行表示かつ薄型による省スペース化
 ② 独自の光学設計技術を生かした見やすい空中映像の生成
 ③ 身長によらず見やすい広い視野角に空中映像の生成
 
 上記の特徴を生かし、工場で下記の価値をご提供いたします。
 ・デバイスやご自身の手を汚さず、衛生的な機器操作を実現
 ・オイルミストや粉塵環境など特殊環境下でのデバイス操作を実現
 ・厚手の作業手袋等の着脱の不要により作業効率向上
 ・デバイスのメンテナンス頻度や時間を削減

 実際に空中ディスプレイを触ってみたい、工場での使用を想定して実際に空中ディスプレイに画面を移してみたい等のご要望・ご興味がある方はお問い合わせからお気軽にご相談ください。
次回は展示会でご質問の多かった工場での空中ディスプレイの活用シーンについて特集致します。

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2024.04.04

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