子どもの習い事送迎に革命!
タクシー相乗りサービス「こどもび」とは
子どもの習い事の送迎に悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。「仕事が忙しくて送り迎えができない」「安全に移動させたいけど、費用が心配」といった課題を解決するために、タクシー相乗りサービス「こどもび」が登場しました。このサービスは、LINEを使った簡単予約や安全性を重視した運営体制、柔軟な料金プランが魅力です。
本記事では、「こどもび」の基本情報や特徴、安心・安全な送迎の仕組み、料金プラン、さらには利用者の声や導入のメリットについて詳しく解説します。習い事の送迎負担を軽減したい方は、ぜひ参考にしてください。
「こどもび」サービスの特徴と基本情報

TOPPANが展開する子育て層の負担軽減を目的とした画期的なサービス「こどもび」は、学童保育・習い事教室・自宅間の送迎をタクシーの相乗りで実現する地域交通のシェアサービスです。従来の送迎サービスと一線を画す特徴は、最適なルーティングエンジンによって複数の子どもの送迎ルートを効率的に組み合わせる点にあります。
このサービスの基本設計は子育て世代の実情に寄り添ったものとなっています。対象は小学生で、予約はLINEアプリを通じて手軽に行えます。送迎範囲は学童保育、習い事教室、自宅までと広範囲をカバーしており、複数の目的地への移動ニーズに対応可能です。

小学生の送迎における課題と解決策
ベネッセ教育総合研究所の最新の調査によると、小学生の約8割が何らかの習い事をしていることが明らかになっています。この高い習い事実施率は、送迎に関する課題を抱える家庭が相当数存在することを示唆しています。
内閣府の調査では、特に共働き家庭において「仕事があるため、平日の送迎ができない」という切実な声が挙げられており、これにより子どもの習い事の選択肢が制限されてしまう実態が浮き彫りになっています。
「こどもび」はこれらの課題に対して、以下の3つの方向から解決策を提供します。まず、保護者の送迎負担を大幅に軽減することで、仕事と子育ての両立をサポートします。次に、専門のドライバーによる安全な送迎と、リアルタイムな位置情報共有により、安心して任せられる環境を実現。さらに、相乗りによる料金の最適化で、経済的な負担も考慮しています。
参考:
LINEで完結する簡単予約システム
予約から利用までの流れは極めてシンプルです。まず、保護者は送迎希望日の3日前13時までにLINEで予約をします。この予約情報は配車システムで処理され、最適なルートが設計されます。システムは他の利用者との相乗り可能性も考慮しながら、効率的な配車計画を立てます。
送迎当日は、事前に確定したスケジュールに従ってタクシーが配車されます。子どもの乗降時には保護者にリアルタイムで通知が送られ、安全確認が徹底されています。
このようなシステムにより、保護者は煩雑な手続きや調整の必要なく、安心して送迎サービスを利用することができます。
【予約から利用までの流れ】
1. 3日前13時締切のLINE予約
2. 配車システムでの処理
3. タクシー配車の確定
4. 送迎当日
安心・安全な送迎の仕組み

通常のタクシー送迎では、子どもが一人で利用する際にいくつかの課題があります。
運転手との目的地の認識違いや、路上でのタクシー待ちによる危険性、乗車中の状況が把握できない不安、万が一の際の対応体制の不備などが挙げられます。
「こどもび」では、これらの課題に対応する包括的な安全管理の仕組みを整備しています。送迎の全プロセスにおいて、以下のような段階的な安全対策を実施しています。

乗降時の安全確認プロセス
送迎タクシーが施設に到着すると、まず施設内に設置されたタブレットに通知が送られます。これにより、子どもは建物の中で安全に待機することができ、タクシーが来てから施設を出るため、路上での待ち時間をなくすことができます。
乗車時には、ドライバーが子どもの名前と誕生日を確認し、行き先を再確認してから出発します。この確認が完了すると、保護者のアプリに乗車完了の通知が届きます。
目的地に到着後は、ドライバーが子どもが建物内に確実に入ったことを目視で確認します。この時点で保護者に降車完了の通知が送られ、安全な到着が伝えられます。
【乗降時の安全確認プロセス】
・送迎タクシー到着時の施設への通知
・乗車時の本人確認・保護者への通知
・降車時の確認・保護者への通知
リアルタイム位置情報共有システム
保護者は専用のLINEアプリを通じて、子どもが乗車中のタクシーの現在位置をリアルタイムで確認することができます。地図上で車両の位置を追跡でき、目的地への到着予定時刻も表示されます。
運行状況はマップ上でわかりやすく表示され、万が一の遅延なども即座に把握できる仕組みになっています。
保護者への通知機能
子どもの送迎状況を細かく把握できるよう、複数の通知機能を備えています。乗車時には乗車確認の通知が届き、運行中は現在地情報が更新され続けます。
そして降車時には、子どもが安全に目的地に到着したことを知らせる通知が送られます。これにより、保護者は子どもの移動状況を常に把握し、安心して送迎を任せることができます。
料金プランと利用方法

「こどもび」は、利用者のニーズに応じて複数の料金プランを用意しています。
個人での利用から、習い事教室などの法人利用まで、柔軟な料金体系を整備しています。

個人会員(保護者)向けプラン
保護者向けの料金体系は、月会費と送迎利用料の2段階制になっています。月会費は1,000円で、送迎利用料はメーター運賃に300円のシステム利用料が加算される仕組みです。
利用頻度に応じた月額の目安として、週1回利用の場合は約4,600円、週3回利用で約11,800円、週5回利用で約19,000円となります。これは乗車距離が1.5km前後の場合の試算で、相乗り利用時にはさらなる料金の低減が可能です。
法人会員(教室)向けプラン
習い事教室など法人向けには次の2種類のプランを提供しています。
・法人会員(5,000円~/月)
・法人団体会員(100,000円/月)
法人会員は、月額基本料金5,000円を基本に利用生徒数に応じて変動します。
一方、法人団体会員は月額100,000円の定額制プランです。このプランは、商店街や商業施設など、複数の習い事教室をまとめて契約する場合に適しています。施設単位での一括請求が可能で、効率的な送迎システムの運用を実現できます。
相乗り割引システムの仕組み
相乗り時の料金は、乗車距離に応じて「割り勘」方式で計算されます。例えば、2人の子どもが同じ場所から同じ目的地まで移動する場合、1人あたりの送迎料金は半額になります。
乗降場所が異なる場合は、それぞれの乗車距離に応じて料金が按分されます。このシステムにより、効率的な相乗りルートの設定と、利用者の公平な料金負担を実現しています。
導入実績と利用者の声

「こどもび」は2023年に中野区で実証実験を実施し、サービスの実用性と需要を検証しました。
実験の詳細は以下のとおりです

実証実験後のアンケートでは、全体の56%の利用者が「有料でも利用したい」と回答し、44%が「無料であれば利用したい」と答えました。この結果は、送迎サービスへの高いニーズと、利用者がサービスの価値を実感していることを示しています。
特筆すべきは、実証実験におけるアンケート評価がポジティブな回答で占められていたことです。送迎時の安全性や利便性が高く評価され、子育て世代の送迎に関する課題解決に貢献できることが確認されました。
このような実績は、タクシー相乗りによる子ども送迎という新しいサービスモデルの可能性を示すものとなりました。特に、働く保護者の時間的負担軽減と、子どもの安全な移動手段の確保という二つの重要な課題に対して、具体的な解決策を提示できたことは大きな成果といえます。
サービス導入のメリット

「こどもび」の導入は、子育て世代を取り巻くさまざまな課題に対して、複合的な解決策を提供します。最も顕著な効果として、保護者の送迎負担が大幅に軽減されることが挙げられます。従来、仕事を調整しながら行っていた習い事の送迎が、タクシー相乗りサービスによって効率的に代替されることで、仕事と子育ての両立がより現実的なものとなります。
教室運営の観点からも、このサービスは重要な価値を提供します。送迎手段の確保は、教室選びの重要な要素となっており、「こどもび」の導入により、教室側は送迎の課題を解決することで生徒数の増加が期待できます。また、複数の教室がグループ化することで、より効率的な送迎システムを構築することも可能です。
安全面における信頼性も、このサービスの大きな特徴です。専門のドライバーによる送迎、リアルタイムな位置情報の共有、乗降時の安全確認など、複数の安全対策が組み込まれています。これらの機能により、保護者は安心して子どもの送迎を任せることができます。
さらに、マンションデベロッパーや自治体にとっても、「こどもび」の導入は魅力的な選択肢となります。マンションの付加価値向上や、地域における子育て支援の充実につながり、子育て世代が住みやすい街づくりを実現する具体的なソリューションとして機能します。子育て層の移住促進や定住率の向上にも寄与し、地域の活性化を支援する効果も期待できます。
まとめ
子育て世代の送迎負担を軽減する新しい選択肢として、タクシー相乗り型送迎サービス「こどもび」が注目を集めています。安全性と利便性を兼ね備えたシステムにより、保護者は安心して子どもの送迎を任せることができます。習い事の送迎に悩む保護者にとって、このサービスは時間的・精神的な負担を大きく軽減する解決策となります。
また、マンションや自治体が導入することで、子育て世代に選ばれる街づくりを実現することができます。子育てと仕事の両立を目指す現代社会において、「こどもび」は新しい価値を提供するサービスとして、今後さらなる発展が期待されます。
2025.02.13