<住宅タイプ別>
生活者のリアルな健康意識や記録に関するアンケート調査レポート大公開!【後編】
前編に引き続き、TOPPANが2023年3月、全国の25~69歳男女で世帯年収300万円以上の1,428名を対象に実施した、健康に対する意識や実態と、健康の記録に関する実態に関するアンケート調査結果をご紹介します。
後編では、健康を意識するシーンと、健康改善に向け行ったことなどについての回答結果を住まいのタイプ×世帯収入別に解説します。
この調査では、住まいのタイプ×世帯収入別に、健康や美容、ヘルスケア領域に対する意識や具体的な健康課題を探っています。生活者が自身や家族の健康にどのように向き合い、自宅でどのような意識で健康やその記録に取り組んでいるのかがわかります。
これから住宅付帯型ヘルスケアサービスの導入を検討する企業の皆様の参考・ヒントとなれば幸いです。
<目次>
■健康を意識するシーンは?
■健康改善のために行ったことは?
自身の健康改善のために行ったこと
■健康の記録に関する実態
年収別
住まい×家族形態別
■健康を記録している理由は?
■健康の記録の継続期間と頻度は?
健康状態の記録継続期間
健康状態の記録頻度
過去記録していたが、離脱した人の離脱理由
■まとめ
■健康を意識するシーンは?
生活の中で健康を意識するシーンについて尋ねたところ、全体の上位3位は次の結果となりました。
第1位「年齢が上がってきた」42.9%
第2位「健康診断・定期健診で数値が引っかかった」27.7%
第3位「なんとなく漠然と不安になった」24.6%
住まいタイプ別や年収別に見ても、一定の傾向は特に見られなかったため、健康を意識するシーンと住まいタイプや年収にはそれほど相関はないのかもしれません。
■健康改善のために行ったことは?
実際、健康改善のためにどのようなことを行っているのでしょうか。
自身の健康改善のために行ったこと
病気や健康の悩みや不安を改善・解消するために直近1年間で行ったことをうかがいました。
ほとんどの層で「運動やウォーキング・体操」が特に高い傾向にありました。全体で26.8%、【持ち家】マンション・アパートは30.9%、賃貸は26.3%、戸建ては25.8%でした。
また「体重や歩数、血圧、血糖値など、自身の状態の測定を始めた」については【持ち家】マンション・アパート、戸建ての高所得層で25%程度と全体と比べてスコアが高い結果となっています。一方で賃貸の高所得層ではこのスコアが10%程度と全体と比べて低いことがわかりました。
■健康の記録に関する実態
続いては、健康状態の記録に関する実態を「年収別」と「住まい×家族形態別」についてそれぞれご紹介します。
年収別
年収別に見ると、どの住まいタイプにおいても高所得層ほど「記録したいと思っている」の合計と「現在行っている」の合計スコアが共に高い結果でした。
特に「記録したいと思っている」の合計スコアが高いのは【持ち家】マンション・アパートと戸建ての年収800万円以上の層で、60〜70%程度にも上ります。
住まい×家族形態別
住まい×家族形態別に見ると、「記録したいと思っている」の合計スコアが高いのは次の3つの層でした。
・2世帯(子あり)×【持ち家】マンション・アパート 60.4%
・親と同居×【持ち家】マンション・アパート 61.9%
・親と同居×戸建て 60.3%
「現在行っている」の合計スコアが高いのは、次の3つの層でした。
・夫婦のみ世帯×戸建て 35.1%
・2世帯(子あり)×【持ち家】マンション・アパート 30.5%
・親と同居×戸建て 32.7%
■健康を記録している理由は?
現在、健康を記録している方に、記録している理由をうかがいました。性年代別に示したのが下記の結果、上位3位は、次の通りとなりました。
第1位「健康な体でいたいから」44.8%
第2位「体重維持をしたいから」35.1%
第3位「体重を減らしたいから」29.4%
「健康な体でいたいから」は、特に女性でスコアが高い結果でした。
年代別で見ると、25〜39歳では「体重を減らしたいから」「スタイルを良くしたいから」といったボディメイクの目的のスコアが全体と比べて高く、40〜59歳では「体重維持をしたいから」、60〜69歳では「健康な体でいたいから」「血圧を管理したいから」といった健康管理の目的が全体と比べてスコアが高い結果でした。
■健康の記録の継続期間と頻度は?
健康の記録は、どのくらいの期間にわたって継続されており、どのくらいの頻度で行われているのでしょうか。記録継続期間と頻度を属性別に見ていきましょう。
健康状態の記録継続期間
継続期間は全体で見ると、平均17か月(約1年半)程度でした。
住まい×年収別で見ると、【持ち家】マンション・アパートと戸建ての高所得層で継続期間が平均20か月前後と、長い傾向が見てとれました。
住まい×家族形態別で見ると、どの家族形態においても賃貸では継続期間が短い傾向にあります。単身世帯では他の家族形態と比べて継続期間が短い傾向があります。
健康状態の記録頻度
記録頻度を全体で見ると、平均4回/週でした。
住まい別、年収別では、【持ち家】マンション・アパートと戸建ての高所得層、賃貸の中所得層で記録頻度が高い傾向が出ていました。
住まい×家族形態別で見ると、 単身世帯×戸建て、2世帯(子あり)×賃貸、親と同居×【持ち家】マンション・アパートで記録頻度が高い傾向があります。
過去記録していたが、離脱した人の離脱理由
過去に健康を記録しており、途中で離脱してしまった人に対して、その離脱理由をうかがいました。
断トツで多かったのは、「入力が面倒だったから」で38.2%でした。多くの人は入力の手間につまずいてしまうようです。
次いで、「記録するメリットを感じなかったから」「ストレスを感じたから」「入力をする時間がなかったから」「効果が感じられなかったから」となり、いずれも17〜18%前後でした。
■まとめ
以上が今回の調査結果です。
いかがでしょうか。今回は、住まいのタイプ×世帯収入別に、健康や美容、ヘルスケア領域に対する意識や具体的な健康課題を探っています。生活者が自身や家族の健康にどのように向き合い、自宅でどのような意識で健康やその記録に取り組んでいるのかを紹介しました。
前編でご紹介した調査結果も併せて傾向をまとめると、以下のようになります。
●【持ち家】マンション・アパート、年収800~1000万円の層が特に健康意識が高い。
●健康不安度は「現在も将来も不安はない」のスコアは高所得層ほど高く、「現在も将来も不安がある」のスコアは低所得層ほど高くなっており、収入と健康不安度に相関がある。
●具体的な健康不安の上位は「体力の衰え、疲れやすい」「運動不足」だった。
●健康改善のために行ったこととして、「体重などの測定」については、【持ち家】マンション・アパートと戸建ての高所得者のスコアが全体と比べて高い。
●健康記録については高所得層ほどスコアが高い。
●健康記録の離脱理由としては、「入力が面倒だったから」が最多。
この結果を踏まえると、住宅付帯型のヘルスケアサービスの中でも健康記録機能のあるサービスを導入する際には、最適なターゲット層の選定や、離脱要因の少ない継続しやすいサービスがおすすめです。
TOPPANの「cheercle®(チアクル)」は、洗面化粧台のミラーの前に立つだけで、体重や体脂肪、肌温度などを取得して自動で記録し、手間なくミラーやスマートフォンで身体データを確認することができる住宅付帯型のヘルスケアサービスです。健康に関心の高い層にアプローチでき、入力の手間なく、継続しやすい環境をご提供できます。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
<アンケート調査概要>
・ 調査委託先:マクロミル
・ 調査タイトル:「住宅付帯型のヘルスケアサービスに関する調査」
・ 調査目的:住まいのタイプ×世帯収入別に、健康(美容やヘルスケア領域含む)に対する意識や 具体的な健康課題の(今とこれからも含めて)抽出
・ 調査対象者:25-69歳男女、世帯年収300万円以上
・ 調査地域:全国
・ 調査方法:インターネットリサーチ
2024.08.28