Gakken AI図鑑アプリ「ナニコレンズ」
株式会社Gakkenが提供するAI図鑑アプリ「ナニコレンズ」の開発を担当しました。
※「ナニコレンズ-学研の図鑑LIVE」アプリ は24年7月末を持ってサービス終了となっております。
図鑑を“体験”するAI図鑑アプリ 「ナニコレンズ」をプロデュース
日々のお散歩や公園遊びなどで子どもたちから上がる、「この生き物は何?」「これはなんていう花?」などの素朴な「ナニコレ?」という質問に答えてくれるアプリです。
公開からわずか4ヶ月で9万人という驚異的なユーザーの伸びを示し、App Storeの無料ランキング「子ども向け全体」「子ども向け6-8歳」「教育」エリアで三冠を獲得。「子どもとデジタルをつなぐアプリ」として2022年 第9回デジタルえほんアワードにも入選するなど、大人気となっています。
単なる「図鑑のデジタル化」 ではなく、利用者のアクション に応じた体験機能を実装
「ナニコレンズ」には、「学研の図鑑LIVE」の解説を元にした身近な動植物を、約2,400種類収録。図鑑本来の使命である 「読者を自然体験に誘う」、またコロナ禍以降に浸透したデジタル接点を起点に「いつでもどこでも体験できる」を両立する図鑑アプリを目指しました。
そのため、子どもが外で生き物を発見したときに親へすぐに見せることができるなど、読者が利用する場を想定し、アクションするときにあったらいいなと思うポイントが、アプリの機能になっています。
UIの検討時には、世の中の子供向けコンテンツやサービスを調査。色使いやアイコンなどモチーフの方向性を策定しました。
撮影した写真で自分だけの 「マイずかん」が作れる、 継続した楽しさを提供
子供や若年層に人気のゲームアプリのように、コレクションする楽しさを取り入れ、撮った写真で「マイずかん」の機能を搭載しました。
モチーフは、子供に人気のカードゲーム。わくわく感を演出するポップな装飾や色使いを心がけたデザインとなっています。また、アプリを利用するターゲット層の操作性を考慮、ひらがなをベースにするなど 、わかりやすくシンプルなUI/UXを採用しています。収集した数をカテゴリ別に掲載することで、継続性も狙っています。
AIによる写真識別・判定結果を 「確信度」と共に表示
本アプリでは、AIによる精度判定を行っています。「AIの仕組みを使い、読者が対象物をカメラで撮ると識別・結果を返す」をベースに、間違いや誤解を与えないことを大前提として、写真に表示された種名の正しさの確率を 「かくしんど(確信度)」で表示します。
精度の高い情報提供における信頼感と確信度を通じた、新たなコミュニケーション創出の工夫をおこなっています。
2023.10.25