【超初心者向け】運用型広告とは?仕組みや種類、成果を出すポイントを解説
Web広告には、運用型広告と純広告(予約型広告)の主に2つの手法があります。純広告は、特定の期間に固定費を支払い、特定の位置に広告を掲載する方法ですが、運用型広告は、リアルタイムで広告のパフォーマンスを監視し、予算や掲載場所の最適化を行うことで、効率的にターゲットユーザーにリーチすることができる広告手法です。この記事では、運用型広告の基本的な仕組みから、種類とその特徴、運用型広告の選び方、成果を出すための具体的な方法やポイントにいたるまで詳しく解説します。
目次
1.運用型広告とは
2.運用型広告の仕組み
3.運用型広告の種類とそれぞれの特徴
4.運用型広告の選び方
5.運用型広告で成果を出すための方法・ポイント
6.まとめ
運用型広告とは
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運用型広告とは、Web広告の一種で、広告主が予算やターゲット、クリエイティブなどを細かく設定し、リアルタイムで広告の配信や調整を行う手法のことを指します。Google広告やFacebook広告などが代表的なプラットフォームになり、これらを通じて、広告主はターゲットオーディエンスに対して効果的に広告を配信し、その効果をリアルタイムでモニタリングしながら、予算やクリエイティブ、ターゲティングを柔軟に調整することが可能です。
運用型広告と純広告(予約型広告)の違い
運用型広告と純広告(予約型広告)の違いは、主に配信方法と管理方法にあります。純広告は、特定のメディアに対して固定の広告枠を購入する形態で、一定期間にわたり同じ広告が表示されます。
一方、運用型広告は、広告枠をリアルタイムで競り合うオークション形式で購入し、ターゲット設定や予算配分の調整を行いながら効果を最大化する手法です。このため、運用型広告はより柔軟で効率的な広告運用が可能です。
運用型広告の重要性
現代のデジタルマーケティングの進化に伴い、ターゲットオーディエンスの行動や嗜好をリアルタイムで把握することが可能となりました。運用型広告はこのデータを活用し、広告の効果を最大化する手段として非常に有効です。また、広告主は予算を効率的に配分できるため、無駄なコストを削減しつつ、最大のリターンを得ることができます。さらに、カスタマイズされた広告メッセージを適切なタイミングで配信することで、ユーザーエンゲージメントを高めることができます。
運用型広告の仕組み
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続いて、運用型広告の仕組みとして、主な3つの課金方法を解説していきます。
クリック課金(CPC)
クリック課金(Cost Per Click)は、広告がクリックされると費用が発生する課金方法です。仕組みとしては、広告主はクリック単価を設定し、その単価に基づいて広告が表示されます。クリックが発生しない限り費用も発生しないため、低コストで効果的な集客が可能となり、無駄な広告費を抑えられるのも魅力です。
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(Cost Per Mille)は、広告が表示されるたびに費用が発生する課金方法です。通常、1,000回表示されるごとに一定の費用が発生します。この方式は、ブランド認知度を高めたい場合に有効です。表示回数に基づくため、広告がクリックされなくても費用が発生しますが、表示回数が最大になるように配信されるので、多くのユーザーに広告を見てもらうことができます。
視聴課金(CPV)
視聴課金(Cost Per View)は、動画広告が視聴されると費用が発生する課金方法です。この課金方式では、掲載メディアによって課金の基準が異なり、視聴者が広告を一定時間以上視聴した場合や、終了まで視聴された場合など複数のパターンで費用が発生します。
運用型広告の種類とそれぞれの特徴
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続いて、運用型広告の種類について、それぞれの特徴をメインに、メリットとデメリットを解説します。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。ユーザーが特定のキーワードを検索した際に、関連する広告が表示されるため「検索連動型広告」とも言われています。メリットとしては、顕在層に対してアプローチできるためクリックされやすい点が挙げられます。一方、デメリットとしては、競合が多いキーワードではクリック単価が高くなることがあります。
代表例としてGoogle広告、 Yahoo!広告が挙げられます。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、ウェブサイトやアプリ上に表示されるバナー広告です。「コンテンツ連動型広告」とも言われています。視覚的に訴求できるため、ブランド認知度の向上に効果的です。さらにメリットとして、広範囲にリーチできる点が挙げられます。デメリットとしては、興味関心の無いユーザーにまでリーチすることが多く、クリック率が低いことです。
代表例として、Googleディスプレイネットワーク(GDN)、Yahoo! ディスプレイ広告(YDA)が挙げられます。
SNS広告
SNS広告は、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなど各種ソーシャルメディアプラットフォーム上で表示される広告です。多くのユーザーにリーチでき、またSNSでは性別や年齢など属性が登録されているケースが多く、ターゲティングが詳細に設定できるので、特定のユーザー層にリーチしやすいのが特徴です。以下にて、それぞれの特徴を解説していきます。
X(旧Twitter)広告
X(旧Twitter)は、実名制ではないため、Facebook広告のような詳細なターゲティングはできませんが、ユーザーの趣味や関心を軸にターゲティングすることが可能です。
Instagram広告
Instagramは、10代〜20代の若年層による利用率が高く、化粧品や美容グッズ・ファッションなど女性向けの商材との相性が良いのが特徴です。デバイス全体にビジュアルを表示できるので、ブランドのイメージを強く訴求することができます。
Facebook広告
Facebookは、実名登録になっているため、「氏名」「年齢」「地域」「趣味・関心」「勤め先」などユーザー自らが登録した情報を基にした精度の高いターゲティングが可能です。また、「類似オーディエンス」という、既存ユーザーと属性やWeb上での行動が似ているユーザーにターゲティングする機能も備えており、新しい顧客を効果的に獲得することができます。
動画広告
動画広告は、動画コンテンツの前後や途中に挿入される広告です。視覚と聴覚の両方に訴求できるため、強いインパクトがあります。メリットは静止画よりも多くの情報を提供できること、デメリットは制作コストが高いことです。代表例として、YouTube広告、Facebook動画広告が挙げられます。
アドネットワーク
アドネットワークは、複数のウェブサイトやアプリなど広告配信できる媒体をまとめたネットワークです。一度で広範囲に広告を配信でき、リーチ数を最大化できます。ただ、媒体が複数あり選定が難しいため、ブランドイメージの管理が難しいことがあります。代表例として、Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)が挙げられます。
運用型広告の選び方
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続いて、運用型広告の選び方について解説します。
広告の目的・目標と予算を明確化する
運用型広告を成功させるためには、まず広告出稿の目的や目標を明確にすることが重要です。例えば、ブランドの認知度を高めることや、特定の商品の販売促進を目指す場合があります。目的が明確であれば、その達成に必要な具体的な目標も設定しやすくなります。
加えて、これらの目標を達成するために必要な予算を決定します。予算は広告の種類やターゲットオーディエンスによって異なるため、慎重に計画を立てることが求められます。
ターゲットオーディエンスの特定と媒体の選定
効果的な広告運用を行うためには、ターゲットオーディエンスを正確に特定することが重要です。まず、ペルソナを設定し、ターゲットとなるユーザーの年齢、性別、興味・関心などを詳細に把握します。その上で、各プラットフォームの特徴を理解し、ターゲットに最も適した媒体を選定します。例えば、若年層向けの広告であればInstagramやTikTokが効果的である一方、ビジネス層を狙う場合はビジネス向けSNSの「LinkedIn」が適しています。
運用型広告で成果を出すための方法・ポイント
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最後に、運用型広告で成果を出すための方法・ポイントを解説します。
KPIの設定と効果測定
はじめに、設定した目標に基づいてKPI(重要業績評価指標)を考えることが重要です。具体的な目標がなければ、進捗の確認ができず、効果的な広告運用は難しくなります。例えば、コンバージョン率やクリック率をKPIとして設定することが一般的です。さらに、クリエイティブやターゲティングの最適化も不可欠です。A/Bテストを活用して、どの広告クリエイティブやターゲティングが最も効果的かを確認しましょう。
目的に合わせたクリエイティブ・コピーの作成
運用型広告では、訴求サービスや各媒体のフォーマットに適したクリエイティブを作成することが重要です。広告の目的に応じて、訴求軸に沿ったタイトルや文面を工夫しましょう。例えば、若年層をターゲットにする場合は、カジュアルな言葉遣いやビジュアルが効果的です。
継続的なモニタリング
運用型広告の効果を最大化するためには、継続的なモニタリングが必要です。こまめに予算状況や成果を確認し、必要に応じて調整を行います。例えば、クリック率が低い場合は、クリエイティブやターゲティングを再評価する必要があります。
ユーザーエクスペリエンスの向上
ユーザーエクスペリエンスの向上も、運用型広告の成功には欠かせません。特にランディングページの最適化が重要です。ユーザーが広告をクリックして到達するランディングページが使いやすく、情報が分かりやすいものでなければ、コンバージョン率は低下します。ページの読み込み速度やナビゲーションの簡便さを常にチェックし、改善を図りましょう。
まとめ
この記事では、運用型広告について、概要から課金方法の仕組み、種類や成果を出すポイントなど幅広く解説しました。上述のように、運用型広告を効果的に活用することで、ターゲットユーザーにリーチし、ビジネスの成長を促進することが期待できます。これから運用型広告を導入しようと考えている企業の皆様にとって、本コラムが一助となれば幸いです。
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2024.11.22