【完全ガイド】ソーシャルギフトとは?
活用方法や注意点など解説
ソーシャルギフトは、メールやSNSを通じて手軽に贈ることができるギフトで、デジタル時代における新しいギフトの形として、特に『Z世代』を中心に広がりを見せています。また、企業においては、キャンペーンへの参加率を向上させる施策など、マーケティング施策にも利用されています。
本コラムでは、ソーシャルギフトの基本からその種類、メリット、具体的な利用方法、贈る際の注意点まで詳しく解説します。
<目次>
1. ソーシャルギフトとは
2. 主なソーシャルギフトの種類一覧
3. ソーシャルギフトのメリット
4. ソーシャルギフトの利用方法
5. ソーシャルギフトを贈る際の注意点
6. まとめ
ソーシャルギフトとは

はじめに、ソーシャルギフトとは何か概要を解説します。
ソーシャルギフトとは
現代のデジタル化が進む社会において、贈り物の形も新たな進化を遂げています。それが「ソーシャルギフト」です。ソーシャルギフトとは、メールやSNSのダイレクトメッセージ、LINEのようなチャットアプリを通じて、URLを共有するだけで簡単に贈ることができるギフトのことを指します。物理的な商品を直接届けるのではなく、商品やギフトカードの情報をデジタル化し、URLやコードの形式で送るため、デジタルギフトとも呼ばれています。
ソーシャルギフトの魅力は、その手軽さと多様性にあります。ファストフードやコンビニエンスストアで利用できる人気商品に加え、商品券やギフトカード、電子マネー、お買い物券、金券、さらにはお金の代わりに使えるマイレージやポイントなど、多岐にわたる選択肢があります。このような多様なギフト形式は、贈る側と受け取る側の双方にとって便利であり、柔軟に対応できる点が特徴です。
ソーシャルギフト市場について
お歳暮といった伝統的な贈り物の習慣は減少傾向にあるものの、SNSを活用したソーシャルギフトの贈り物は特に『Z世代』を中心に広がりを見せています。Z世代はデジタルネイティブと呼ばれる世代であり、日常的にデジタルツールを活用しているため、オンラインでのコミュニケーションや取引に慣れ親しんでいます。
そのため、ソーシャルギフトは彼らのライフスタイルに非常にマッチしていると言えるでしょう。
さらに、ソーシャルギフトは企業にとっても新たなマーケティング手法として注目されています。SNSを通じて商品やサービスを広めることができるため、ブランド認知度を高める手段としても活用されています。
ソーシャルギフトの仕組み
ソーシャルギフトの贈り方は非常にシンプルです。
贈る側は、まずWebサイトでギフトを選び、オンラインで購入手続きを行います。その後、受け取る側にURLを共有するだけで、ギフトを贈ることができます。受け取る側は、届いたURLを開いてギフトチケットやギフトポイントを受け取ることができるほか、自分の住所や名前、受け取りたい日時を入力すれば、配送で受け取ることもできます。
このように、オンライン上でのやり取りで完結するため、相手の住所や本名を知らなくても、個人情報を知られることなく贈り物をすることが可能です。プライバシーを守りながらも、日常的なコミュニケーションの延長としてギフトを贈れます。
主なソーシャルギフトの種類一覧

続いて、主なソーシャルギフトの種類を解説していきます。
クーポン
クーポンは、特定の店舗やオンラインショップで利用できる割引券や特典をデジタル形式で提供するものです。スマートフォンやパソコンを通じて簡単に利用できるため、消費者にとって非常に便利です。企業は、特定の商品やサービスの売上を促進するためにクーポンを活用し、同時に顧客の購買行動を分析するための貴重なデータを収集することが可能です。
コード
特定のサービスや商品をオンラインで利用するためのコードを指します。例えば、ゲームの追加コンテンツやソフトウェアのライセンスキーなどがこれに該当します。デジタルコードの利点は、ユーザーが即座に利用できる点であり、これにより顧客体験を向上させることができます。
ポイント
「dポイント」や「楽天ポイント」など、特定のプラットフォームで利用可能なポイントは、顧客のロイヤリティを高めるために非常に有効です。企業は、購入金額に応じてポイントを付与し、再度の利用を促進することができます。これにより、顧客のリピート率を向上させることが可能です。
※dポイントは㈱NTTドコモの登録商標です。
※楽天ポイントは楽天グループ㈱の登録商標です。
現金
現金をデジタル形式で贈る方法もあります。これは、指定された銀行口座に直接振り込む形で提供されます。例えば、セブン銀行や楽天銀行などが対応しています。現金のソーシャルギフトは、受け取った人が自由に使えるため、非常に柔軟性があり、あらゆるニーズに応えることができます。
デジタルコンテンツ
デジタルコンテンツも、多くの企業が採用するソーシャルギフトの一つです。電子書籍、映画、音楽など、多様なコンテンツを提供することで、ユーザーは自分の興味に合ったものを選べます。企業は、これをブランドのプロモーション活動や新商品のPRとして活用するケースが多いです。
オンラインイベントのチケット
オンラインイベントのチケットもソーシャルギフトとして利用されます。ウェビナーやライブストリームのチケットをプレゼントすることで、イベントへの参加を促進します。オンラインイベントは、物理的な制約が少ないため、多くの参加者を集めることができ、イベントや企業の認知度向上に寄与します。
配送型ソーシャルギフト
配送型ソーシャルギフトは、実際の商品を受け取る側に配送するためのオンライン手続きを提供します。受け取った側が住所を入力することで、実際の商品が届けられる仕組みです。物理的なプレゼントを贈る際の手間を省くことができます。
NFT(非代替性トークン)など
NFTも、ソーシャルギフトとして人気です。即時に送付できるため、時間や場所に縛られずに価値を提供できます。
ソーシャルギフトのメリット

続いて、ソーシャルギフトのメリットについて個人の場合と法人の場合に分けて解説していきます。
個人の場合
手軽に送付することができる
ソーシャルギフトの最大のメリットの一つは、その手軽さです。SNSやメールを通じて簡単に贈ることができ、贈る側も受け取る側も物理的な手間を大幅に削減できます。例えば、誕生日や記念日、出産祝いなど、急に贈り物が必要になった際にも、即座に対応できるのが大きな魅力です。特に忙しい現代人にとって、購入の手間や配送時間を気にしなくてよいという点は非常にありがたいものです。
個人情報を開示しなくてもよい
従来のカタログギフトでは、送付時において必要以上に相手の住所や電話番号といった個人情報の提供が必要な場合がありましたが、ソーシャルギフトではそれらの情報を開示する必要がありません。その点はプライバシーを重視する現代社会において、重要なポイントといえます。個人情報の流出リスクを最小限に抑えつつ、贈り物を届けることができるのです。
梱包・配送コストがかからない
物理的なギフトを贈る際には、梱包や配送に関わるコストが発生しますが、ソーシャルギフトではそれらのコストが不要です。贈り物にかかる総コストを削減でき、より多くの人に気軽にギフトを贈ることが可能になります。
法人の場合
キャンペーン運用の効率化
法人においても、ソーシャルギフトは多岐にわたる用途で活用されています。まず、マーケティングキャンペーン運用の効率化が挙げられます。ソーシャルギフトをインセンティブとして活用することで、顧客の興味を引きつけ、キャンペーンへの参加率を向上させることが期待できます。また、デジタルプラットフォームを活用することで、ギフトの発行から送付、受け取りまでのプロセスを一元管理でき、担当者の負担を大幅に軽減します。
受け取る側の利便性がいい
受け取る側にとっても、ソーシャルギフトは非常に便利です。受け取りがデジタルで完結するため、受け取りに行く手間や時間を省くことができます。これにより、受け取る側の満足度が向上し、企業に対する好感度の向上にも寄与します。
商品配送コストの削減
物理的な商品を配送する場合に比べ、ソーシャルギフトでは配送にかかるコストが大幅に削減されます。特に大量のギフトを送る場合には、このコスト削減効果は顕著であり、企業の経費削減に大きく貢献します。
セキュリティリスクを軽減できる
ソーシャルギフトは、セキュリティの観点からも優れています。物理的なギフトカードの紛失や盗難のリスクがなく、デジタル上での管理によりセキュリティリスクを大幅に軽減することができます。
ソーシャルギフトの利用方法

続いて、ソーシャルギフトの贈り方について詳しく解説していきます。
贈り物・サービスを選ぶ
最初に、贈り物やサービスを選ぶことから始めます。多くのソーシャルギフトプラットフォームでは、食品、飲料、エンターテインメントチケット、デジタルコンテンツなど、様々なカテゴリーの商品やサービスが提供されています。企業の目的や受け取る相手の好みに合わせて最適なギフトを選びましょう。
デザインやメッセージを編集する
次に、選んだギフトに合わせてデザインやメッセージを編集します。プラットフォームによっては、ギフトカードのデザインをカスタマイズできる機能があり、企業のロゴや特別なメッセージを追加することが可能です。これにより、受取人に対してよりパーソナルで心温まる印象を与えることができます。
オンライン決済をする
その後、オンライン決済を行います。多くのプラットフォームは、クレジットカードやデジタルウォレットなど、様々な支払い方法に対応しています。これにより、迅速かつ安全に取引を完了することができます。
URLやコードを受取人へ送付する
最後に、購入したソーシャルギフトのURLやコードを受取人に送信します。メールやメッセージアプリを通じて簡単に送信できるため、物理的なギフトの配送に比べて時間と手間を大幅に削減できます。受取人は、届いたURLやコードを使って、いつでも好きなタイミングでギフトを受け取ることができます。
ソーシャルギフトを贈る際の注意点

最後に、ソーシャルギフトを贈る際の注意点をご紹介します。
利用方法が分からない人もいる
利用方法が分からない方もいる点については注意が必要です。特にデジタルに不慣れな方や高齢者は、ソーシャルギフトの受け取り方や利用方法を複雑に感じてしまう場合があります。ギフトを贈る際には、受取人に対して、具体的な利用手順やサポート情報を一緒に伝えるとよいでしょう。例えば、受取用のリンクやQRコードの使い方、どのように商品を選び、どのように注文するのかを簡単に説明するガイドを添付することが考えられます。これにより、受取人がスムーズにギフトを利用できるようになります。
※QRコードは㈱デンソーウェーブの登録商標です。
期限が過ぎると無効になってしまうことがある
多くのソーシャルギフトには利用期限が設定されています。この期限を過ぎてしまうと、ギフトが無効になり、受取人が利用できなくなってしまいます。贈る側としては、ギフトを贈る際に受取人に利用期限をしっかり伝えることが重要です。また、受取人が忙しい日常の中で忘れてしまわないよう、期限が近づいた際にリマインダーを送るなどの配慮も考えられます。
電波不良時やデバイス故障時には使えない
電波不良時やデバイス故障時には使えないという点も考慮する必要があります。ソーシャルギフトは基本的にオンラインでの利用を前提としています。そのため、インターネット接続が不安定な場所や、スマートフォンやパソコンが故障している場合には、ギフトを利用することができません。特に、外出先での利用を考えている場合は、事前に接続環境を確認することが重要です。また、デバイスのトラブルに備えて、ギフトの利用方法を他のデバイスでも確認できるようにするなどの対策を考えておくと安心です。
まとめ
ソーシャルギフトは、消費者との新たな接点を創出し、関係を深めるための有効な手段です。ソーシャルギフトの贈り方や受け取り方を理解し、その活用場面を見極めることで、企業はより効果的なマーケティング施策を展開することが期待できます。本コラムでご紹介した点を参考にぜひ、ソーシャルギフトを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
TOPPANでもキャンペーン用途・販促用途でご活用いただける法人向け「デジタルインセンティブ(デジタルギフト)一括支援サービス」をご提供しております。TOPPANグループではキャンペーンシステムや事務局運営も行っておりますので、ソーシャルギフトの選定から購入、配信、集客施策までをワンストップでサポートし、企業の円滑なキャンペーン運営を実現します。
ソーシャルギフトを活用したキャンペーンの導入を検討されている企業の方は、ぜひ一度お問い合わせください。
2025.03.28