TOPPANが、メタバースに注目する理由
- エクスペリエンスデザイン本部
- Web3事業推進プロジェクト
- 小林 正典
情報を伝える手段はどんどん進化してきました。我々も創業当時は、その手段として印刷を選択しましたが、それが動画になり、空間デザインになり、イベントになり、近年ではデジタルマーケティングが主流となったため、部署を構築し、本格的に色々とサービス提供をし、多くのクライアントをサポートをさせて頂いております。
今後のメタバースが新たな情報伝達の術、コミュニケーションの場所となるのであれば、我々はこのメタバースも早急に事業化し、進めていく必要があり、昨年より本格的に活動を開始しております。
またTOPPANは、AR、VR、XRに関して25年ほど前から手掛けてきている企業であり、メタバースだから何か始めよう!ではなく、今までの技術やノウハウを活かし、メタバースでさらに進化を加速させていこうという所存です。
メタバース事業を開始する背景
2021年からメタバース事業をスタートとさせて以降、様々な取り組みに挑戦しました。
スマホで簡単にアクセスできるメタパ(※1)というメタバースアプリのローンチと運営、ミラバース(※2)という現実世界とメタバースの世界をリアリティ高い空間制作技術で提供するサービスのローンチ、写真1枚から約1分で自身のアバターが生成できるメタクローンのサービスローンチと、自社のサービスローンチを行いながら、また自社プラットフォームだけではなく、他社さんとのコラボレーションも同時に進めてました。
例えば、東京マラソンレガシーイベントでは、三越伊勢丹さんが運営されているメタバースアプリrev worlds上へ、都庁前や国立競技場を構築し、遠方や身体の都合上、現地へは来られない参加者へ向け、メタバースEXPOを運営を行いましたし、我々がスポンサードしている浦和レッズとは、30周年を記念して、全国からファンが集まれるメタバース空間をプロデュース、clusterというプラットフォームに構築し、今後は選手のトークショーなどのメタバースならではのイベントプロデュースも、行ってまいります。
進化するメタバース
ただ、これまでお話ししましたメタバースの活動はweb2時代の活用方法です。
web3時代になると、このメタバースはただの表現、コミュニケーションの場ではなく、生活圏/経済圏となってきます。メタバース上の土地が売れたり、アバターの服をクリエイターがデザイン/CG制作し、メタバース情報で販売、ユーザーはアバターの衣装チェンジを楽しむ。メタバース上で雇用が生まれ、メタバース上に、リアルにはない日本を象徴する場所も生まれ、そこへの観光需要も高まるでしょう。
そこは、今まで人類が作ってきた経済圏の第2の世界となります。我々が対面させて頂いているクライアント様も、ここで新しい商品を販売したり、リアルな商品のプロモーションのための空間を制作したり、メタバースの不動産から場所を借りてイベントを開催したり、アバターによるメタバース上のスタータレントが生まれたり、NFT配布によるプロモーションやファンコミュニティの形成など、新しい時代でのユーザーアプローチが必要となってきます。そのためには、NFTやクリプトを含むブロックチェーン技術、セキュリティの整備、クリエイターエコノミーの牽引など多くの課題はありますが、あと数年後は、上記がメタバース上で実施され、それは日本国内だけてはなく、グローバルへの発信となり、国内市場に捉われない新たなビジネスが出来ると考えております。
web3時代へ
そのためにTOPPANは、今の段階から必要なCXとテクノロジーを研究やPoCを重ね、知見やノウハウを貯め、web3時代に必要なメタバース活用をコンサルティングから制作、実施まで、サービス提供できるよう、進化してまいります。
先日scalablyさんとの協業も発表させて頂きました。まだ不透明なフロンティア事業ではありますが、多くのみなさまが一緒に取り組むことで、市場はどんどん拡大し、ユーザーになくてはならないものへと変わっていくと考えております。
是非ご興味を持たれた方は、お問合せまでご連絡頂けますと幸いです。
2023.03.29