このような課題を抱えていませんか?
オフィスの入退室に関して、セキュリティを高めたい
印刷物の管理をして、情報漏えいを防止したい
IDカードの利便性を向上させたい
IDカードをIC化。
設計、製造からシステム利用までトータルでサポート
ICカード技術の中でも、セキュリティ性が高く、通信速度が速いFeliCaは、
日本国内で最も普及しており、汎用性が高いというメリットがあります。
しかし、導入をするためには、ソニーやフェリカネットワークスのほか、
さまざまなアプリケーションメーカーへの申請などが必要であり、その時間や労力は大変な負担となります。
弊社は、FeliCaカードの製造・発行メーカーとしての強みを活かし、各アプリケーションメーカーとの調整を取り、FeliCaカードの導入におけるスケジュール管理など、進行からサポートします。カードをただ販売するだけでなく、製造から発行、納品まで全てにわたって、きめ細かく対応します。
製造から発行までのフロー
【カード製造】アンテナ加工からチップ貼り付けを行い、カード券面の印刷を行います。
【0次発行】チップへのイニシャライズを行います。
【1次発行】チップ内のエリア分けを行います。
【2次発行】可変情報をチップ内に書き込み、券面上にプリントします。(氏名、顔写真など)
FeliCaとは
FeliCaは、ソニーが開発した非接触技術方式です。その技術は、ICカードのライフサイクルをカードの発券からパーソナライズ、日々の運用、またアプリケーション開発に至るまで、トータルにサポートします。FeliCaカードは、信頼性と高いパフォーマンスを要求される世界の大型案件において、非接触方式に適した技術を採用することで、その厳しい要求に応えてきました。また、非接触ICカード用チップとしては世界で初めて、セキュリティ評価基準の国際標準であるRC-S100 (ISO/IEC 15408 EAL6+)の認定を取得しています。
※「FeliCa」はソニー株式会社の登録商標です。
※「FeliCa」はソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
FeliCaの仕組み
FeliCaには複数のサービスを搭載できるように、チップ内にプライベート領域・共通領域というエリアが設けられています。この二つの領域の割合はカードを発行する際に自由に設定できますが、一度分割したものは元に戻すことはできません。
●プライベート領域 貴社(カード発行者)が自由に使える領域です。このエリアにはカード作成者が独自のサービスを入れ、管理をします。 (例:社員証、ビル入退室管理など) ●共通領域 フェリカネットワークスが運営・管理する領域です。共通鍵暗号方式により、高セキュリティを実現しています。共通領域の代表的なサービスに『楽天Edy』が挙げられます。このエリアを利用するには、フェリカネットワークスの申請が必要になります。 (例:電子マネー『楽天Edy』、ポイントサービスなど) |
※「楽天Edy(ラクテンエディ)」は、楽天グループのプリペイド型電子マネーです。
原理
リーダー・ライターとカードの間の通信は、リーダー・ライターから発信される電磁波によって行われます。 通信は、13.56MHzの周波数帯を利用し、212kbps/424kbpsの速度で行われます。副搬送波を使用しない「対称通信」が特長です。 |
※ 出典:ソニー FeliCaウェブサイト
FeliCaの特徴
FeliCaカードには、非接触方式に適した技術が採用されています。Manchester 方式による符号化は、ノイズや距離の変動に対して安定であるという特長があります。
タイムスロット方式による衝突検出/回避は、他方式と比較してトランザクション回数が少なく、処理全体の高速化に貢献しています。FeliCa技術の対称通信では、副搬送波を使用しないため、不要放射が小さく、また、通信速度も理論的に847 kbps以上が可能です。
主な仕様
搬送波 | 13.56 MHz |
---|---|
副搬送波 | なし |
変調方式 | ASK 10% |
符号化方式 | Manchester |
通信速度 | 212kbps/424kbps |
衝突検出/回避 | タイムスロット |
●高速処理
独自の効率的な相互認証方式と、非接触の利用形態に適した通信方式によって、リーダー・ライターとカードの間の処理は、暗号処理を含めて約0.1秒以内で終了します。 |
※ 出典:ソニー FeliCaウェブサイト
●マルチアプリケーション
FeliCaカードは、一枚のカードの中で多目的のデータを管理することができます。おのおののデータには個別のアクセス権を設定することが可能で、これによってアプリケーション間の安全な相互運用が実現されています。 |
●アンチブロークン・トランザクション
FeliCaカードは、8ブロックまでの同時アクセスをサポートしています(1ブロック=16バイト)。非接触の利用形態においては、カード内で処理が完了しないうちにICカードがリーダー・ライターの電力供給範囲の外に出てしまった場合、処理未了が発生する恐れがあります。このようなときにも、FeliCaカードならばカード内で自動的にデータを元の状態に戻し、データの不整合を防ぎます。
●セキュリティ
相互認証と通信データの暗号化においては、オープンスタンダードなセキュリティアルゴリズムを採用し、信頼性の高いセキュリティを実現しています。また、通信データの暗号鍵は相互認証ごとに新しく生成され、成り済ましを防いでいます。
このような通信時のセキュリティに加えて、カード発行時には発行者とカード製造会社との間で発行情報と鍵変更情報を暗号化した状態で安全に受け渡す独自の仕組みを提供しています。また、カード出荷時には「出荷鍵」を設定することにより、カード輸送から発行までの安全性を確保しています。