コラム

マッチングサイトの作り方
主要な3つの方法を詳しく解説

インターネットやSNSの普及、シェアリングエコノミーの発展などを背景に、マッチングサイトの市場規模が拡大しています。近年では、民間企業のみならず、地方自治体や政府もマッチングサイトを活用した事業や政策の展開を進めている状況です。

今回は、マッチングサイトを活用してビジネスを展開していきたいと考えられている方に向けて、マッチングサイトの近年の動向や具体的な作り方をご紹介します。

1. マッチングサイトとは？

マッチングサイトとは、インターネット上でユーザー同士の需要と供給を結びつけるサイトのことです。マッチングサイトには、消費者同士をマッチングさせるC to C型や、企業と消費者をマッチングさせるB to C型、企業と企業をマッチングさせるB to B型といったパターンがあります。

例えば、C to C型の例としては、ある商品が不要である人とその商品が欲しい人を結びつける「フリマサイト」が挙げられます。また、B to C型については、仕事を探している求職者の方と企業を結びつける「求人サイト」が具体例となるでしょう。

近年では、B to B型として、企業同士を結びつけるマッチングサイトも登場しています。例えば、中小企業庁による「成長加速マッチングサービス」や内閣府の「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」などが挙げられます。

2. マッチングサイトが増加している背景

インターネットやSNSの普及、シェアリングエコノミーの潮流など、インターネットを介したマッチングの土壌が整う中、マッチングサイトは提供者としてもビジネスメリットが大きく、近年では注目度が高まっています。以下では、マッチングサイトが増加している背景を、各観点からご紹介します。

①インターネットやSNSの普及

スマートフォンと高速インターネットが広く行き渡ったことで、私たちは日常的にオンライン上で人とつながれるようになりました。

X（旧Twitter）やInstagramなどのSNSでは、見知らぬ相手と気軽に会話を交わす光景も珍しくありません。こうした「顔を合わせないコミュニケーション」に慣れた結果、マッチングサービスで初対面の相手とやり取りすることへの心理的ハードルは大きく下がっています。

テクノロジーの進歩とユーザーの意識変化が、マッチングプラットフォームが増加する原動力になっているのです。

②シェアリングエコノミーの潮流

UberやAirbnbなど、物やサービスを共有して利用する「シェアリングエコノミー」の普及もマッチングサイト増加の一要素だと考えられます。シェアリングエコノミーは経済的なメリットに加えて、「物を持ちたくない」という消費者のニーズにも応えるものであり、日本においても普及が進みました。

消費者同士や消費者と企業がマッチングしてサービスを利用することが一般化しており、マッチングサイトを利用するユーザーも増えています。

③ビジネスとしての魅力

通常のビジネスでは、商品・サービスの研究開発を行い、製造・販売を行う流れとなります。
一方でマッチングサイトでは、実際の売買やサービス提供はユーザー同士で完結し、マッチングサイトを提供する企業はその場を提供します。

マッチングサイトは研究開発や製造・販売といったプロセスが不要であることも多く、比較的参入しやすいといえるでしょう。また、利用者のニーズも高く原価も抑えられることから、収益を上げやすいという側面もあります。

このようなビジネス面の魅力もマッチングサイトが増えている理由の一つだと考えられます。

3. マッチングサイトを作るための3つの方法

パッケージや開発エンジンの活用

あらかじめマッチングサイトに必要な機能が用意された「パッケージ」や、構築の土台となる「開発エンジン」を利用する方法です。
これらは、ユーザー管理やメッセージ機能などサイトに必須の機能が揃っているため、ゼロから開発するスクラッチに比べて短期間・低コストでサイトを用意できます。

利用する製品にもよりますが、不足する機能があればカスタマイズで拡充することも可能です。

パッケージを利用することで、パッケージ提供企業が実施するバージョンの恩恵を受けやすいというメリットもあります。一般的にパッケージ提供企業は、パッケージの利用者の要望をふまえ、定期的に機能をバージョンアップします。パッケージの利用者は、バージョンアップを通して自然と新しい機能を利用することができます。

WordPressでの構築

Webサイトを手軽に作成できるCMS（Contents Management System）であるWordPressを利用する方法です。構築費用を抑えられる点が大きなメリットといえるでしょう。

WordPressでは「プラグイン」と呼ばれる機能拡張の仕組みにより、様々な種類のサイトを開発できます。そのうち、マッチングサイト向きのプラグインを利用することで、マッチングサイトの構築を効率化できます。

ただし、どうしても専用のパッケージと比較すると機能面に不足があるのも事実です。本格的なサイト構築には不向きといえるでしょう。

スクラッチ開発

ゼロからマッチングサイトを構築する方法です。
スクラッチ開発ではすべてを自由に作ることができるため、細かな機能やカスタマイズが求められる大規模なサービスを提供したいケースに向きます。

一方で、ゼロからすべてを作るため、どうしても開発にはコストがかかり、開発期間も長期化しがちです。また、パッケージの様に提供元によるアップデートがないため、機能の追加やメンテナンスなどにも負荷がかかります。

スクラッチ開発は、一定の予算を確保したうえで、利用者が多い大規模なマッチングサイトを開発したい際に選択すべきといえるでしょう。

4.マッチングサイト構築に活用できる開発エンジン BRIDGITAL for matching

このように、マッチングサイトを構築する際にはパッケージや開発エンジンを活用することで、比較的コストを抑えつつ、機能面にも優れたサイトを用意することができます。

TOPPANデジタルでは、マッチングサイト構築に活用できる開発エンジン「BRIDGITAL for matching」を提供しています。
本製品では、マッチングサイトに必要な「ニーズを持ったユーザー」と「ニーズに対して解決策を提供できるユーザー」がマッチングするために必要となる機能を網羅しています。

具体的には、以下のとおりです。

対象	機能
課題（ニーズ）を持ったユーザー向け機能	課題の登録や支援内容の閲覧・申込機能、メッセージ機能
課題の解決策を持ったユーザー向け機能	提供できる支援内容の登録機能やニーズの閲覧・申込機能、メッセージ機能を用意
管理者向け機能	ユーザー管理やマッチング状況の管理、お知らせの配信機能

さらに、TOPPANデジタルではマッチングサイトの構想策定支援からサイトの構築、リリース後の事務局サポートまで、マッチングサイトを活用したビジネスを成功させるための一連のプロセスをトータルでサポートしています。

BRIDGITAL for matchingを活用したマッチングサイトの構築にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。