省エネを実現する調光フィルム~導入のメリットを解説
電源のON/OFFにより透明・不透明を自在に切り替えることができる調光フィルムは、オフィスや住宅、商業施設など、さまざまな環境でブラインドやカーテンの代替品として活用されています。視界の調整だけでなく、直射日光や輻射熱を遮断し、省エネ効果も期待できるこの特集なフィルムは、SDGsやカーボンニュートラルを目指す企業にとっても注目されています。
本コラムでは、調光フィルムの基本的な機能から省エネ効果、具体的な導入事例の解説と共に、TOPPANの薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」をご紹介します。
目次
1. 調光フィルムとは
2. 調光フィルムの省エネ効果
3. 導入事例
4. 省エネを実現する薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」のご紹介
5. まとめ
1. 調光フィルムとは
はじめに、調光フィルムの概要を解説していきます。
●調光フィルムとは
調光フィルムとは、電源のON/OFFにより透明・不透明の状態を切り替えることができる特殊なフィルムです。このフィルムは、オフィスや住宅、商業施設などさまざまな環境で、ブラインドやカーテンの代替品として利用されています。その最大の特徴は、状況に応じて視界を自由に調整できる点です。たとえば、プライバシーを確保したいときには不透明にして外からの視線を遮断し、逆に自然光を取り入れたい時や開放感を演出したいときには、瞬時に透明に切り替えることが可能です。
調光フィルムの活用シーンは多岐にわたります。スーパーマーケットでは、直射日光から生鮮食品を守りつつ、店内に光を取り入れるために使用されます。また、ホテルでは浴室のデザインにおいて開放感とプライバシーを両立させるための扉として利用されています。さらに、調光フィルムは映像を投影するスクリーンとしても使用できるため、会議室でのプレゼンテーションや商業施設のショーウィンドウでの広告投影にも役立っています。
近年、SDGsやカーボンニュートラルの実現を目指す国際的な動きが注目されており、ESG投資の拡大や電力価格の高騰を背景に、企業には省エネへの取り組みが求められています。調光フィルムは単に視覚的な変化を提供するだけでなく、省エネ効果も期待でき、環境負荷の軽減に寄与します。以下では、具体的な省エネ効果について詳しく解説していきます。
2.調光フィルムの省エネ効果
直射日光や輻射熱を効果的に遮断することにより、建物内の温度管理を最適化します。特に、ガラス面が広い建物においては、日光の熱が室内温度を上昇させ、空調コストの増加を引き起こすことがあります。しかし、調光フィルムを使用することで、これらの問題を解決することが期待できます。
具体的には、調光フィルムと輻射熱を抑える金属膜(Low-E膜)を形成した窓ガラスの二重ガラス構造(複数ガラス)を採用することで、日光の強さに応じて透明度を調整し、直射日光を防ぐだけでなく、室内の温度上昇を抑える役割を果たします。これによって、空調機器の使用を抑えることが期待でき、結果として電力消費量の削減につながります。
結果として、調光フィルムの活用は、環境にも優しい選択肢となり、電力消費量の削減は、二酸化炭素の排出量を減少させることにつながる為、地球温暖化の抑制にも貢献します。このように、調光フィルムの導入は、環境保護と経済的利益の両立を可能にしています。
3. 調光フィルムを活用して省エネを実現した事例
続いて、弊社の調光フィルムを導入いただいた事例として、ヤマダストアー新青山店様のケースをご紹介します。
◆ヤマダストアー新青山店様(スーパーマーケット)

兵庫県姫路市にあるヤマダストアー新青山店では、建物の正面と吹き抜け部分にTOPPANの調光フィルム「LC MAGIC」を導入しました。このフィルムは、通常は透明ですが、直射日光が当たるとセンサーが反応し、すりガラス状になる自動制御システムを備えています。この機能により、店内に自然光を最大限取り入れつつ、直射日光による生鮮食品の劣化や商品の退色を防ぐことが可能になりました。

ガラスを多用した建物設計には、様々な課題が伴います。特に、直射日光が多く入る構造では、室内の温度が上昇し、エアコンの効率が低下することがあります。しかし、今回の導入により、調光フィルム「LC MAGIC」を使用した二重ガラス(複層ガラス)でこれらの問題を解決しました。結果として、十分な太陽光を取り入れるデザイン性と、直射日光や輻射熱から商品を守る機能性の両立を実現できました。
4.調光フィルムの選び方と注意点
調光フィルムの効果を最大限に引き出すためには、フィルムの選び方や設置に関する注意点を抑えることが重要です。ここでは、調光フィルムの選び方と注意点について詳しく解説します。
●設置場所の条件
まず、設置場所の条件について考慮しましょう。調光フィルムを取り付ける窓のサイズや形状は、フィルムの選択に大きく影響します。特に、窓が大きい場合や特殊な形状をしている場合は、フィルムの加工性や柔軟性が求められます。また、水回りの環境に設置する際は、湿気や水分に対する耐久性が重要です。さらに、調光フィルムは電力を必要とするため、電源の設置場所も事前に確認しておくことが求められます。これらの要素を考慮し、適切な製品を選ぶことで、フィルムの性能を最大限に引き出すことができます。
●専門業者の選定とアフターサービス
調光フィルムの設置には専門的な技術が必要であり、希望する用途に応じたカスタマイズが求められることが多くなります。実績のある業者を選ぶことで、設置後のトラブルを未然に防ぎ、長期間にわたって安心して使用することができるでしょう。
また、アフターサービスの充実度も業者選定の重要なポイントです。故障時の迅速な対応や定期的なメンテナンスサービスを提供している業者を選ぶことで、長期間にわたり安心してフィルムを使用することができます。
5. 省エネを実現する薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」のご紹介
ここからは、省エネを実現する、TOPPANの薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」をご紹介します。
●薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」とは?
LC MAGICとは、TOPPANの印刷技術を応用し液晶技術を活用した薄型の液晶調光フィルムです。電気のON/OFFで、瞬間的に透明/不透明を切り替えることができ、使用中には不透明にして目隠しとしての機能がある一方で、透明にして開放感も演出できるため、ブラインドやカーテンの代替品やサイネージのスクリーンとして使用できる画期的な製品として広く活用されています。
●LC MAGICの特徴
1. 超薄型・抜群の加工性
薄型フィルムの生産が可能で、曲面形状への対応や既存ガラスへの後貼り施工が容易なため、カスタマイズ性の高さからホテル・店舗などの建築物や車などのモビリティなど様々な分野で採用頂いております。
2.ノーマルモード・リバースモード 2種のラインアップ
一般的には、電源がONの際に、透明になる使用が多いですが、LC MAGICでは、電源OFF時に透明の仕様となるリバースモードもございます。ご用途に合わせてお選びいただけます。
3.高い透明性
アクリルやガラスの透明性を損なわないよう、高い透過率をもった薄型の液晶調光フィルムになっています。
4.国内最大級幅の1,450mm
国内最大級のサイズとなり、大きな開口の窓やパーテーションにも、1枚貼りが可能です。
5.映像投射スクリーン
不透明時には高画質高精細な映像の投射が可能になり、オフィスなどでは空間を有効活用することに役立っています。
6. 国内自社工場生産
印刷業で培われた塗布・ラミネート技術と自社工場での生産で、ご要望の数・大きさが提供可能です。(環境条件・要望内容に沿って実現可能な提案をさせていただきます)
5.まとめ
本コラムでは、調光フィルムの基礎から省エネ効果、導入事例、選び方と注意点を解説し、さらには省エネを実現する、TOPPANの薄型液晶調光フィルム「LC MAGIC」のご紹介をしました。
商品の詳細は以下のサービスページでご覧いただけます。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
2025.03.07