コラム

認知症の高齢者の方向けレクリエーション16選!効果やコツ・注意点を解説

認知症の高齢者にとって、レクリエーションは脳や身体の活性化だけでなく、心の健康や生活の質(QOL)の向上にも効果的です。
この記事では、目的別のレクリエーションの効果や企画・実施のポイントを詳しく解説。さらに、体操や回想法、音楽療法など、日常生活に取り入れやすい16種類のレクリエーションを紹介します。また、トラブルシューティングの方法や最新のAI提案ツール「WAN-かいご」についても触れています。認知症ケアに役立つ情報をぜひ参考にしてください。


■認知症高齢者向けレクリエーションの目的・効果
1|脳の活性化と認知機能の維持・向上
2|運動機能の維持・向上と身体機能の活性化
3|コミュニケーション能力の向上と社会性の維持
4|生活の質(QOL)向上と心の健康維持
■認知症高齢者向けレクリエーションの企画・実施のポイント
1|企画時のポイント・注意点
1-1|参加者の認知症の進行度合いに合わせた難易度設定
1-2|個別対応と集団レクリエーションのバランス
1-3|興味関心や生活歴に基づいた内容選定
2|実施時のポイント・注意点
2-1|安全な環境の確保と事故防止対策
2-2|参加者のペースに合わせた柔軟な進行
2-3|ポジティブな声かけと共感的な態度
■認知症高齢者向けレクリエーションおすすめ20選
1|身体を動かすレクリエーション
1-1|簡単な体操:椅子に座ってできる体操、ラジオ体操
1-2|リズムゲーム:音楽に合わせて体を動かす
1-3|ウォーキング:散歩、軽い運動
1-4|風船バレー:座ってできるバレー
2|頭を使うレクリエーション
2-1|回想法:昔の写真や思い出の品を使った会話
2-2|脳トレゲーム:簡単な計算問題、間違い探し
2-3|記憶ゲーム:神経衰弱、絵合わせ
3|創造性を活かすレクリエーション
3-1|音楽療法:歌を歌う、楽器演奏、音楽鑑賞
3-2|アートセラピー:絵画、塗り絵、折り紙、ちぎり絵
3-3|手芸:編み物、縫物
4|生活に根付いたレクリエーション
4-1|料理:簡単な調理補助、お菓子作り
4-2|園芸:植物の世話、花壇の手入れ
4-3|簡単な家事:洗濯物のたたみ方、掃除
5|五感を刺激するレクリエーション
5-1|アロマセラピー:香りを楽しむ、ハンドマッサージ
5-2|アニマルセラピー:動物とのふれあい
■認知症高齢者向けレクリエーションのトラブルシューティング
1|大声や興奮:落ち着けるように声かけ、気分転換
2|拒否:無理強いせず、他の活動へ誘導
3|混乱:簡単な指示で安心感を与える
■利用者に合わせたレクをAIが提案|「WAN-かいご」とは
■まとめ


■認知症高齢者向けレクリエーションの目的・効果

認知症 レクリエーション

認知症の方へのレクリエーションは、単なる気晴らしではなく、さまざまな効果をもたらす重要な活動です。特に介護施設での取り組みでは、以下の4つの観点から効果が期待されています。

・ 脳の活性化と認知機能の維持・向上
・ 運動機能の維持・向上と身体機能の活性化
・ コミュニケーション能力の向上と社会性の維持
・ 生活の質(QOL)向上と心の健康維持

以降では、それぞれの効果について解説します。

1|脳の活性化と認知機能の維持・向上

レクリエーションを通して集中的に見聞きし考えることは、利用者の五感を刺激し、脳の活性化を促進します。手先を動かす工作や、歌を歌うといった活動は、思考力や認知力などの脳機能の維持・向上に役立ちます。

特に昔の写真や音楽を用いた回想法は、記憶を呼び覚まし、脳を活性化させる効果があります。

2|運動機能の維持・向上と身体機能の活性化

高齢になると外出機会が減少し、運動不足に陥りやすくなります。そこで体操や簡単なスポーツ、体を動かすゲームなどのレクリエーションは、運動機能の維持・向上に効果的です。適度な運動は血行を促進し、生活リズムを整えることで、快眠や食欲増進にもつながります。身体機能が活性化されることで、日常生活の質も向上していきます。

3|コミュニケーション能力の向上と社会性の維持

集団でのレクリエーションは、他の利用者や施設職員との交流機会を生み出します。特にグループでの活動は、仲間との関係性を深め、コミュニケーション能力の維持・向上に効果があります。

言葉を交わすことが難しい方でも、同じ空間で活動を共にすることで、人とのつながりを感じられる機会となります。

4|生活の質(QOL)向上と心の健康維持

認知症の方は、記憶障害や見当識障害により自信を失いがちです。しかし、レクリエーションでの「できた」「うまくいった」という達成感は、自信を取り戻すきっかけとなります。また、得意な活動や趣味を活かしたレクリエーションは、生活に張りをもたらし、精神的な安定につながります。仲間と交流しながら活動を楽しむことで、不安感や孤独感も軽減されていきます。

■認知症高齢者向けレクリエーションの企画・実施のポイント

認知症レクリエーション

認知症の方向けのレクリエーションを成功させるためには、企画段階での適切な準備と実施時の細やかな配慮が重要です。

ここでは、効果的なレクリエーションを実現するための具体的なポイントを見ていきましょう。

1|企画時のポイント・注意点

認知症の方向けのレクリエーションを企画する際には、参加者一人ひとりの状態や特性を十分に考慮することが大切です。日々の様子や生活歴を把握したうえで、適切な内容を選定しましょう。

1-1|参加者の認知症の進行度合いに合わせた難易度設定

認知症の方は、その進行状況によって認知機能の程度や可能な活動範囲が大きく異なります。難易度が高すぎると参加者が自信を失ってしまう一方で、簡単すぎると単調に感じられ、飽きてしまう可能性があります。

さらに、認知機能が低下していてもプライドや感情は残っているため、子ども扱いされていると感じさせないよう配慮が必要です。

1-2|個別対応と集団レクリエーションのバランス

集団レクリエーションでは、他者との交流を通じてコミュニケーションを楽しむことができます。一方で、認知症が進行している方や集団行動が苦手な方には、個別レクリエーションが適しています。将棋や手芸、折り紙など、一人または少人数で実施できる活動を用意することで、それぞれの方に合った参加形態を選択できます。

1-3|興味関心や生活歴に基づいた内容選定

長年従事していた仕事や家事、趣味などをレクリエーションに取り入れることで、参加者の自信や達成感につながります。普段から利用者とコミュニケーションを取り、どんなことに興味があり、何を楽しいと感じるのかを理解することが重要です。

2|実施時のポイント・注意点

実施にあたっては、参加者の安全確保を最優先としながら、楽しく充実した時間となるよう配慮が必要です。

2-1|安全な環境の確保と事故防止対策

認知症の方は周囲の状況によって混乱しやすく、予期せぬ行動を取ることがあります。レクリエーション実施前に会場の安全確認を行い、転倒の原因となる物は移動させておきます。また、十分な数の職員を配置し、参加者全員に目が行き届くようにします。

2-2|参加者のペースに合わせた柔軟な進行

長時間の集中が難しい認知症の方には、15分程度を目安に適度な休憩を設けます。ただし、参加者が活動に集中している場合は、その流れを途切れさせないよう柔軟に対応します。休憩の時間が来ていなくても、疲れが見られる場合は早めに休憩を取り入れるなど、状況に応じた進行が大切です。

2-3|ポジティブな声かけと共感的な態度

認知症の方は、言葉による理解力が低下する一方で、感情の動きや場の雰囲気を敏感に感じ取る傾向があります。職員自身がリラックスした態度で接し、楽しそうな表情で参加者に寄り添うことで、安心して活動に取り組める環境を作ります。

■認知症高齢者向けレクリエーションおすすめ16選

認知症レクリエーション

認知症の方に適したレクリエーションを、目的や効果に応じて5つのカテゴリーに分類してご紹介します。それぞれの活動は、参加者の状態や興味に合わせて柔軟にアレンジすることができます。

1|身体を動かすレクリエーション

運動不足を防ぎ、身体機能を維持するためのレクリエーションは、認知症の方にとって重要な役割を果たします。血行促進や生活リズムの改善にも効果が期待できます。

1-1|簡単な体操:椅子に座ってできる体操、ラジオ体操

多くの人に親しまれているラジオ体操は、座ったままでも実施できるため、さまざまな身体状態の方が参加可能です。音楽を聴くと自然に体が動き出す方も多く、なじみのある動作で安心して取り組めます。15分程度を目安に、参加者の体調を見ながら適度な休憩を取り入れましょう。

1-2|リズムゲーム:音楽に合わせて体を動かす

音楽に合わせて体を動かすダンスのような体操は、楽しみながら全身運動ができます。参加者の好みに合う音楽を選び、座ったままでもできる振付にすることで、より多くの方が楽しめるプログラムとなります。

1-3|ウォーキング:散歩、軽い運動

特別な道具を必要としないウォーキングは、気軽に実施できる運動プログラムです。担当職員がしっかりと付き添い、会話を楽しみながら歩くことで、身体機能の改善だけでなく、気分転換や季節の変化を感じる機会にもなります。

1-4|風船バレー:座ってできるバレー

イスに座った状態で風船を使って行うバレーボールは、安全に楽しめる運動です。円陣を組んでトスを続けるだけでも十分楽しめますが、2〜3人のチームに分かれて対戦する形式にすることで、より活気のある活動となります。

1-5|ダンス:振付を真似して「模倣機能」を改善

日本認知症予防学会において、ダンスが認知機能の改善に顕著な効果があることが報告されています。特に振付を真似る動作による「模倣機能」の向上が、全般的な認知機能の改善につながることが明らかになっています。

泉大津市では、TOPPANと協力して「オリジナル認知症予防ダンス」の効果検証を実施しました。この研究では、デイサービスでの通常のレクリエーション時間のうち40分をダンスに置き換え、週1回、16週間(4ヶ月)にわたって継続的に実施しました。

研究結果は極めて興味深いものでした。まず、認知機能データにおいて「記憶力」の数値が改善しました。これは、ダンスの振付を真似ることで「模倣機能」が向上した結果と考えられています。また、参加者の外出回数が増加し、デイサービスへの送迎時間も1回あたり3分短縮(月間156分の改善)されました。これは、ダンスによって認知機能と身体機能の両方が向上した成果といえます。

このように効果が実証されたダンスプログラムを、より多くの施設で活用できるよう、TOPPANはAIによるレクリエーション提案システム「WAN-かいご」を開発しました。このシステムには、研究に基づいて開発されたオリジナルのダンスレクリエーションが搭載されています。

2|頭を使うレクリエーション

認知機能を維持・向上させるための知的活動は、認知症の方の脳を適度に刺激し、活性化させる効果があります。ただし、難しすぎる内容は逆効果となるため、参加者の状態に合わせた難易度設定が重要です。

2-1|回想法:昔の写真や思い出の品を使った会話

1960年代にアメリカの精神科医が提唱した心理療法として知られる回想法は、昔の写真や流行した音楽、なじみの生活用品を用いて思い出を引き出していく活動です。

認知症の方は最近のことより昔の記憶が鮮明な傾向があるため、効果的なレクリエーションとなります。5〜6人程度の小グループで実施すると、参加者同士の会話が広がり、関係性も深まっていきます。

2-2|脳トレゲーム:簡単な計算問題、間違い探し

手を使った簡単な遊びは、座ったままでも楽しめる脳トレとなります。

例えば、介護者が出したじゃんけんの手に対して「あいこ」「勝つ」「負ける」のいずれかを指示し、参加者が適切な手を出す「後出しじゃんけん」は、認知機能に合わせて難易度を調整できます。また、数を数えながら指を折り曲げる体操も、手軽に実施できる脳トレ活動です。

2-3|記憶ゲーム:神経衰弱、絵合わせ

写真や絵を用いた簡単な記憶ゲームは、認知機能の維持に役立ちます。ただし、認知症の方は複雑なルールの理解が難しいため、シンプルで分かりやすい内容にすることが大切です。必要に応じて職員が手本を示しながら、ゆっくりと進めていきましょう。

3|創造性を活かすレクリエーション

創造的な活動は、五感を刺激し、脳を活性化させる効果があります。また、作品が形として残るため、達成感を得られやすく、後から思い出を振り返ることもできます。

3-1|音楽療法:歌を歌う、楽器演奏、音楽鑑賞

音楽を活用したレクリエーションは、認知症の方の心を癒し、ストレスを解消する効果があります。カラオケで懐かしい歌謡曲を歌ったり、簡単な楽器演奏に参加したりすることで、自然なコミュニケーションも生まれます。言語機能が低下している方でも、音楽を聴くだけで表情が和らぐなど、効果が期待できます。

3-2|アートセラピー:絵画、塗り絵、折り紙、ちぎり絵

色彩豊かな創作活動は、感性を刺激し、脳を活性化させます。塗り絵は手先を使う適度な訓練となりますが、子どもっぽい絵柄は避け、大人向けの題材を選びましょう。色紙や和紙を使ったちぎり絵は、それぞれの感性を活かした個性的な作品づくりが可能です。

3-3|芸:編み物、縫物

手芸の経験がある方、特に女性の参加者には、なじみ深い活動となります。バッグやハンカチの装飾、ポーチやティッシュケースの製作など、日常で使える物を作ることで、より大きな達成感が得られます。完成品を家族にプレゼントすることも、良い思い出となります。

4|生活に根付いたレクリエーション

日常生活の中での活動をレクリエーションとして取り入れることで、生活機能の維持と同時に、役割を持つ喜びを感じていただくことができます。できることを活かした活動は、自信の回復にもつながります。

4-1|料理:簡単な調理補助、お菓子作り

料理にはさまざまな工程があるため、参加者の能力に応じた役割分担が可能です。調理が難しい方には盛り付けや片付けを、料理の得意な方には包丁や火を使う作業を担当してもらうなど、それぞれの力を活かせる場面があります。

完成した料理をみんなで一緒に味わうことで、コミュニケーションも自然に生まれます。また、栄養バランスを考えたり、作業の順序を工夫したりすることは、脳への良い刺激となります。

4-2|園芸:植物の世話、花壇の手入れ

施設の庭やベランダでの園芸活動は、日光を浴びながら体を動かせる良い機会となります。水やりや草取り、収穫といった作業は、身体機能の維持につながるだけでなく、心を落ち着かせ、ストレス解消にも効果的です。

育てた植物が花を咲かせたり、野菜が実をつけたりする様子は、日々の楽しみとなります。収穫した野菜を料理レクリエーションに活用するのも、やりがいを感じられる活動です。

4-3|簡単な家事:洗濯物のたたみ方、掃除

洗濯物をたたんだり、簡単な掃除を手伝ったりする活動は、生活リズムを整えることにもつながります。家事を通じて自分の役割を実感できることは、自尊心の向上にも役立ちます。これまでの生活で培った経験を活かせる活動なので、自然に取り組むことができます。

5|五感を刺激するレクリエーション

五感への働きかけは、認知症の方の心身をリラックスさせ、QOLの向上に寄与します。専門的な知識を持つスタッフと協力しながら、安全に実施することが重要です。

5-1|アロマセラピー:香りを楽しむ、ハンドマッサージ

植物から抽出した精油を活用したアロマセラピーは、リラックス効果が期待できます。就寝前や休憩時間に、紙やカップに入れたお湯に精油を垂らしたり、ディフューザーを使用したりして、穏やかな香りを楽しんでもらいます。アロマオイルを使ったハンドマッサージも、心地よい刺激となります。

ただし、体調や既往歴によって使用できない精油もあるため、専門知識を持つスタッフが担当する必要があります。

5-3|アニマルセラピー:動物とのふれあい

犬や猫などの動物との触れ合いは、笑顔を引き出し、心を癒す効果があります。特に「毛の生えた動物」をなでることは、神経に良い刺激を与えると言われています。

小型犬や温厚な性格の猫が適していますが、アレルギーの有無や動物が苦手な方への配慮が必要です。実施する際は、ワクチン接種や衛生管理が行き届いた動物を、専門団体から派遣してもらうことが一般的です。

■認知症高齢者向けレクリエーションのトラブルシューティング

レクリエーションを実施する中で、認知症の方特有のさまざまな反応が見られることがあります。そうした場面での適切な対応方法について、具体的なケースごとに解説します。

1|大声や興奮:落ち着けるように声かけ、気分転換

感情のコントロールが難しい認知症の方は、不安を感じると大声を出したり、感情が高ぶったりすることがあります。そのような場合は、決して叱ったり咎めたりせず、対応する職員や場所を変えることが効果的です。

担当外の職員が一時的にレクリエーション会場から離れた場所へ誘導し、落ち着くまでゆっくりと話を聞くことで、安心感を取り戻せることが多いです。

2|拒否:無理強いせず、他の活動へ誘導

認知症の方は、体調不良や興味の欠如により、レクリエーションへの参加を拒否することがあります。その際は決して参加を強制せず、本人の意思を尊重することが大切です。

体調が悪そうな時は休息を勧め、興味を示さない活動については、その方の好みや得意分野に合わせた別のプログラムを提案します。参加を無理強いすることは、かえってストレスや不安を引き起こす原因となってしまいます。

3|混乱:簡単な指示で安心感を与える

認知症の方は複雑なルールや動きを理解することが難しく、混乱しやすい傾向にあります。レクリエーションのルールや手順を説明する際は、簡単で具体的な言葉を使い、短い文章で分かりやすく伝えることが重要です。

また、説明だけでは理解が難しい場合は、職員が実際にやって見せることで、スムーズに活動に参加できるようになります。参加者の様子を見ながら、必要に応じて声かけと手助けを行い、安心して楽しめる環境を整えましょう。

■利用者に合わせたレクをAIが提案|「WAN-かいご」とは

WAN-かいご

高齢者向けのレクリエーションは、参加者一人ひとりの心身の状態や興味に合わせて、適切な内容を選択する必要があります。しかし、日々のレクリエーションを企画する際、利用者それぞれに適した内容を考えることは、介護スタッフにとって大きな負担となっています。

こうした課題を解決するため、TOPPANは東京大学先端研・身体情報学分野と共同で、AIによるレクリエーション提案システム「WAN-かいご」を開発しました。このシステムには150種以上のレクリエーションと100種以上の塗り絵コンテンツが搭載されており、「体を動かす」「頭を使う」「みんなで楽しい」などのカテゴリーから目的に応じた活動を選択できます。

特筆すべきは、利用者の状態(麻痺の有無など)や目的(機能改善、QOL/ADL維持向上など)に応じて、最適なレクリエーションを自動で提案してくれる点です。さらに、月間スケジュールもAIが自動作成するため、スタッフの業務効率が大幅に向上します。

システムに搭載されているコンテンツには、先に紹介した認知機能改善に効果的なダンスプログラムも含まれています。各レクリエーションには詳細な説明や準備物、期待される効果が記載されており、経験の浅いスタッフでも安心して実施できます。

導入に際して特別な機器は不要で、既存のパソコンやタブレットからすぐに利用可能です。まずは無料デモ体験から、システムの便利さを体験してみてはいかがでしょうか。

■まとめ

認知症の方に適したレクリエーションを提供することは、認知機能の維持・向上だけでなく、生きがいづくりや社会的つながりの維持にも重要な役割を果たします。本記事では、身体活動から創作活動まで、さまざまな効果的なプログラムをご紹介してきました。
しかし、日々のレクリエーション計画において、参加者一人ひとりの状態や興味に合わせた内容を選択することは、介護スタッフにとって大きな負担となっているのが現状です。そこでおすすめしたいのが、TOPPANが開発したAIレクリエーション提案システム「WAN-かいご」です。
このシステムは、150種類以上のレクリエーションコンテンツの中から、利用者の状態や目的に合わせて最適な活動を提案します。また、東京大学との共同研究による質の高いプログラムが搭載されており、既存のパソコンやタブレットですぐに導入可能です。
認知症の方々の笑顔あふれる毎日のために、これらの情報を活用していただければ幸いです。

2024.12.18

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