データテクノロジー&プラットフォームサービス コラム

BIツール「Tableau」とは-活用メリットから料金体系、導入の注意点を徹底解説!

「ビッグデータ」「データドリブン」「デジタルマーケティング」「LTV向上」そして、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」・・・データをビジネスに活用する必要性の高まりから、多くの企業で導入が進んでいるのがBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールです。

中でも、もっとも知名度が高いBIツールといえば、 Tableau(タブロー)でしょう。

そこで今回は、BIツールの導入を検討中、もしくは導入したもののうまく活用できていないという方に向けて、Tableau(タブロー)のExcelと比較しての特長と活用メリット、製品種類と料金・ライセンス形態といった基礎知識から、もっとうまく使いこなすためのTOPPANの導入・運用支援サービスも含めて、わかりやすく解説します。


<目次>
■BI(ビジネス・インテリジェンス)とは?
■BIツールの代名詞、Tableau(タブロー)とは?
■Tableau(タブロー)は Excel とどう違うのか? ~ Tableau(タブロー)の活用メリット
■Tableau(タブロー)の特長・強み
01 | インタラクティブなダッシュボード機能
02 | 高度なデータ可視化(ビジュアライゼーション)
03 | 多種多様なデータベースとの接続性
04 | 自動更新による工数の削減
05 | 充実したユーザーコミュニティ
■Tableau(タブロー)製品の種類と価格ライセンス体系
01 | データ分析のための製品
02 | 分析結果を共有するための製品
03 | 共有された分析結果を閲覧する製品
■Tableau(タブロー)導入・運用時の注意点とTOPPANの支援サービス
支援パターン① データ活用を実現する「データの見える化実行支援」
支援パターン② 課題を発見し、施策につなげる「データ分析業務代行」
支援パターン③ 貴社への運用業務の「スキルトランスファー」
■まとめ


■BI(ビジネス・インテリジェンス)とは?

BI(ビジネス・インテリジェンス)とは、社内外の多種多様なデータソースから蓄積した膨大なデータを収集・加工・分析して、ビジネスに活用することを指します。こうした作業には従来、専門知識を備えたエンジニアやデータ・アナリストなどの専門家が必要でしたが、「誰でも簡単にデータを加工し、レポート作成や分析を行うことができる」をコンセプトに開発されたのが、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールです。

現在、市場には最近では無料で使えるOSSによるものも含め、さまざまなBIツールがありますが、その中でシェアが高く、メジャーなBIツールといえば、 Tableau(タブロー) でしょう。

■BIツールの代名詞、Tableau(タブロー) とは?

Tableau(タブロー)とは、全世界で多数の企業が利用する「セルフサービス型のBIツール」です。OSSを含め数あるBIツールの中で、なぜTableau(タブロー)はシェアが高く、選ばれるのか。それにはいくつかの理由があります。

・インタラクティブなダッシュボードと、ビジュアライゼーション(データの視覚化)を実現する豊富な機能性、カスタマイズの自由度がBIツールの中でも高く評価されている
・世界中、そして日本でも多くの企業でBIツールとして活用されている導入シェア実績
・ガートナー社「マジック・クアドラント」で9年連続「リーダー」に選ばれる(2021年現在/BIツール部門)など、BIツールを代表する製品である

Tableau(タブロー)はアメリカ ワシントン州シアトルに本社を構える外資系メーカーですが、日本国内でも高い導入実績とシェアを誇ります。

■Tableau(タブロー)は Excel とどう違うのか? ~ Tableau(タブロー)の活用メリット

まだBIツール、Tableau(タブロー)を利用したことがない方から「データの分析はExcelでもできるからいらない」「Excelの方が慣れていて簡単だからいらない」といった声をよく耳にします。そこでまず、Tableau(タブロー)は Excel と何が違うのかを比較し、どういった点が Tableau(タブロー)を使うメリットなのか、について解説します。

Tableau(タブロー)と Excel のもっとも大きな違いは、 Tableau(タブロー)はデータの収集・加工・分析などBI(ビジネス・インテリジェンス)に特化したツールであり、「業務上の効率」「意思決定のスピードや質を高める」ことを目的にしている点です。

Excel は表計算に特化したツールとして開発されており、グラフ作成などの可視化も可能ですが、それはあくまでも副次的な機能に過ぎません。

Tableau(タブロー)と Excel の機能を一覧で比較すると、以下のようになります。

▼一覧比較:TableauとExcelの違い

この一覧でお分かりいただける通り、形式の異なるファイルの取り込みや統合、共有が不得意な Excel と比較して、Tableau(タブロー)はさまざまなデータ形式に対応し、さらに解析したデータを他者と共有することを前提に設計されています。

BIツール Tableau(タブロー) を利用すれば、形式の異なる膨大な情報もリアルタイムに素早く分析でき、迅速な企業判断が下せるようになります。

そのため、部署ごとや社外のあらゆるデータを統合し分析、そして社内に共有した上でビジネスに活用するためには、 Excel ではなくBIツールである Tableau(タブロー)を活用することが、おすすめなのです。

また、詳しくは後述しますが BIツール Tableau(タブロー)にはデータの解析やレポート作成を自動化、省力化する機能が豊富に備わっています。これらは人為的なミスの削減、属人化の防止、工数削減と業務効率の向上にも貢献します。

▼Tableau(タブロー)の活用メリット

■Tableau(タブロー)の特長・強み

それではここから、BIツール・Tableau(タブロー)の特長・強みをもう少し詳しくご紹介します。

01 | インタラクティブなダッシュボード機能

Tableau(タブロー)のダッシュボードは、インタラクティブ(対話型)の操作により自分好みにカスタマイズすることができます。複数のビューを集め、さまざまなデータを同時に比較することが可能です。フィルタリング、ドリルダウン、ハイライトなどの豊富な機能を用いて、隠れたインサイトを素早く見つけることができます。

02 | 高度なデータ可視化(ビジュアライゼーション)

Tableau(タブロー)には豊富なチャートタイプがあり、分析したい内容に合わせてベストな表現でデータを可視化(ビジュアライズ)することができます。可視化により、データを素早く、的確に把握することが可能です。

03 | 多種多様なデータベースとの接続性

Tableau(タブロー)は、多種多様なデータコネクタを提供します。Microsoft SQL Server、MySQL、Oracle、Amazon Redshift、PostgreSQLなどの主要なデータベース、Googleアナリティクス、Google Ads、Google BigQueryなどとの連携も容易です。

04 | 自動更新による工数の削減

Tableau(タブロー) はTableau ServerとTableau Onlineを併用することで、サーバーでの自動更新が設定可能。更新スケジュールを組むことができ、Excelでは手作業が必要だったデータのダウンロード、データ加工、レポート作成など一連の作業を自動化することができます。

05 | 充実したユーザーコミュニティ

Tableau(タブロー)はメジャーなツールなだけに、Tableau Community Forums など、ユーザー同士のナレッジを共有するコミュニティが充実しています。グローバル、日本でもユーザー会が存在し、Web上でもさまざまな情報を見つけることが可能です。

■Tableau(タブロー)製品の種類と価格ライセンス体系

Tableau(タブロー)製品やライセンスの種類が複雑で、どの製品を使用すればよいかわからない、との声もよく耳にします。ここからは、Tableau(タブロー)製品の種類と役割、ライセンスと料金体系について、解説します。

大まかな分類としては、以下のようになります。

01 | データ分析のための製品

・Tableau Desktop Professional Edition
・Tableau Public

これらはPCにインストールして、単独のアプリケーションとして使用する製品です。一般的にTableau(タブロー)と言うと、「Tableau Desktop Professional Edition」のことを指します。

Tableau Pubicはその名の通り、分析した成果物はすべて「Public」になってしまうため、企業の機密データの活用には適していません。

02 | 分析結果を共有するための製品

・Tableau Server
・Tableau Online

これらは、Tableau Desktopで作成したグラフやダッシュボードなどをアップロードして、一定のメンバーが閲覧・編集可能に共有するための製品です。 PCではなく、特定のサーバーにインストールする必要があります。

「Tableau Server」は自前でサーバーの用意と、保守の必要があります。
「Tableau Online」はクラウド型のSaaS形式で提供されるため、すぐに利用を開始することができます。

自社のセキュリティポリシーと照らし合わせ、いずれかを選択しましょう。

03 | 共有された分析結果を閲覧する製品

・Tableau Reader
・Tableau Mobile

これらは文字通り、閲覧専用のTableau(タブロー)製品です。作成や編集などは行えませんが、無料で提供されます。「Tableau Reader」は「Tableau Desktop」で作成されたファイルを閲覧することができます。

「Tableau Mobile」はスマートフォンおよびタブレットで、「Tableau Server」および「Tableau Online」にパブリッシュされたファイルのみが閲覧できます。

Tableau(タブロー)には大きくの3つの料金体系があり、利用者の役割に応じてライセンスが選択可能です。

・画面全体の構成が可能な「Tableau Creator」
・編集可能な権限である「Tableau Explorer」
・閲覧のみの権限「Tableau Viewer」

*TOPPANが、貴社のニーズに合わせて適切なプランをご提案させていただきます。ぜひお問い合わせください!

■Tableau(タブロー)導入・運用時の注意点とTOPPANの支援サービス

これまでご説明した通り、活用メリットの高いBIツール Tableau(タブロー)ですが、「導入のハードルが高い」、「導入したものの、うまく活用できていない」といった声も多く存在します。

ここからはそんなお悩みを解決する、TOPPANのBIツール・Tableau(タブロー)活用支援サービスについてご紹介します。

TOPPANはデータ活用を下記の大きく4つのフェーズの段階に分け、導入前、導入後など貴社の状況に応じて、最適な支援を提供します。

▼TOPPANのデータ活用支援・4つのフェーズ

支援パターン① データ活用を実現する「データの見える化実行支援」

導入前の課題:リアルタイムなデータの可視化により、データドリブンな施策を実行したいが、導入のハードルが高く、BIツールを導入できない

解決策:ヒアリングに基づき、貴社において定期的な検証・確認が必要なデータの選定、収集および解析方法を策定。必要なBIツールの導入から、ダッシュボードの設計を行い、さまざまなスキルを保有するTOPPANスタッフが自走し、データの把握から施策の実行における高速PDCAを実現します。

支援パターン② 課題を発見し、施策につなげる「データ分析業務代行」

課題:Tableau(タブロー)を導入したものの社内の人的なリソースやノウハウが不足し、データ分析がうまく行えない

解決策:データ利活用を推進する際にボトルネックになりがちな「データ・レポートのTableau(タブロー)化」部分を、TOPPANが支援します。貴社が保有する顧客データをお預かりし、導入済みの Tableau(タブロー) を用いてTOPPANがテーマに沿った分析を実施。分析結果から明らかになった課題解決に、有効かつ具体的な打ち手をつなげます。

支援パターン③ 貴社への運用業務の「スキルトランスファー」

課題:いつまでもアウトソースするのではなく、Tableau(タブロー) を社内でしっかり運用したい

解決策:TOPPAN側で固めた要件とワークフロー、ツール運用ノウハウとスキルを貴社で行えるように移管(TOPPANが伴走型で運用サポート)します。

▼TOPPANのTableau(タブロー)活用支援サービスの流れ

■まとめ

いかがでしょうか。今回はますます活用ニーズの高まるBIツール、Tableau(タブロー)の特長と活用メリット、製品種類と料金・ライセンス形態などの基礎知識から、うまく使いこなすためにおすすめのTOPPANの支援サービスをご紹介しました。

TOPPANはデータをビジネスに活用するデジタルマーケティングのプロフェッショナルとして、食品メーカー、出版社、インフラ事業者など、さまざまな企業のお客様に対し、データ収集・解析のためのプラットフォームの構築から必要な各種ツールの選定と導入支援、さらには運用業務の代行や定着化支援など、幅広いサービスを提供しています。

BIツールを導入したいが迷いがある、Tableau(タブロー)を導入しているがうまく使いこなせていない、といったお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽に、お問い合わせください。

注)本内容は、2022年1月現在の仕様を基に記載しております。仕様変更がある場合がございますので、予めご了承ください。

2023.05.08

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