コラム

<住宅タイプ別>
生活者のリアルな健康意識や記録に関するアンケート調査レポート大公開!【前編】

TOPPANは、2023年3月、全国の25~69歳男女で世帯年収300万円以上の1,428名に対して、健康に対する意識や実態と、健康の記録に関する実態に関するアンケート調査を実施しました。

この調査では、住まいのタイプ×世帯収入別に、健康や美容、ヘルスケア領域に対する意識や具体的な健康課題を探っています。生活者が自身や家族の健康にどのように向き合い、自宅でどのような意識で健康やその記録に取り組んでいるのかがわかります。

こちらの前編では、分譲マンション・アパートメント、一戸建て、賃貸の住宅タイプ別に健康意識の高さや課題、そして課題に対する支払い許容額について、調査結果データの一部を紐解きながら、その実態を解説します。
次回、後編では世帯年収や家族体系別に健康課題に対する行動や継続期間などの実態について解説します。

これから住宅・物件の新しい価値としてルスケアサービスの導入を検討する企業の皆様の参考・ヒントとなれば幸いです。


<目次>
■回答したユーザーはどんな人?
■健康意識が高いのはどんな層?
  健康・美容に関する行動や価値観
  自身と同居家族に対する健康不安度
■自分と家族が抱えている健康課題は?
  自身の現在抱えている健康課題
■健康課題に対してどのくらいお金をかけられる?
  自身の健康課題に対する支払い許容額
  健康課題に対する支払い許容額(対人)
■ここまでのまとめ


■回答したユーザーはどんな人?

アンケートには、幅広いユーザーに回答いただきました。回答者数は1,428名で、3つの住まいタイプごとに分類しています。性別、年代、居住地、世帯年収別では次のように分布しています。

住まいタイプは「【持ち家】マンション・アパート」「賃貸」「戸建て」の3種類です。

【持ち家】マンション・アパートと戸建ては60才以上が多く、賃貸は全年代に分布しており特に30代が多い傾向があります。また世帯年収については、【持ち家】マンション・アパートや戸建てのほうが、賃貸と比べて高い人の割合が多い傾向があります。


■健康意識が高いのはどんな層?

まずは健康意識が高い層はどのような属性の方なのかを確認していきましょう。

健康・美容に関する行動や価値観

健康や美容に関する行動や価値観を尋ねたところ、【持ち家】マンション・アパートでは「自分の健康は自分自身で管理したい」などのスコアが全体と比べて高い結果となりました。

特に、年収800〜1,000万円の層では、「健康のために何かをすることが好き・楽しい」「最新の健康法や商品を積極的に活用したい」のスコアも高く、 特に健康意識の高さがうかがえます。

自身と同居家族に対する健康不安度

自身に対する健康不安度について尋ねたところ、「現在も将来も不安はない」のスコアは高所得層ほど高く、「現在も将来も不安がある」のスコアは低所得層ほど高くなっており、収入と健康不安度には相関があることがわかりました。
同居家族に対する健康不安度を尋ねた結果においても、同様の傾向にありました。


■自分と家族が抱えている健康課題は?

多くの人と、その家族が抱えている健康課題には、どのようなことがあるのでしょうか。

自身の現在抱えている健康課題

現在、どのような健康不安があるか尋ねたところ、ほとんどの層で「体力の衰え、疲れやすい」「運動不足」が上位となりました。

特に【持ち家】マンション・アパートと戸建ての年収400万円未満の層は全体と比べて高いスコアとなっています。

「体重・体形を管理・維持できない」は賃貸の年収600~800万円の層が全体と比べて高く、32.1%でした。

別途、同居家族について、現在抱えている健康課題を尋ねた問いについても、多くの層で「体力の衰え」「運動不足」が上位となりました。

しかし【持ち家】マンション・アパート、賃貸の高所得層では「体力の衰え、疲れやすい」が18〜19%程度と、全体と比べてスコアが低く、「運動不足」でスコアが高い特徴が出ていました。

「運動不足」については【持ち家】マンション・アパートの年収800〜1,000万円未満で50.9%にも上っています。


■健康課題に対してどのくらいお金をかけられる?

健康課題に対してどのくらいお金をかけられるのか、自身と同居家族についてそれぞれうかがいました。

自身の健康課題に対する支払い許容額

自身の健康課題に対する1ヶ月における支払い許容額を見ると、「歯が気になる」「がんや脳梗塞などの重大な病気になる」「疾病の悪化」が特に高い傾向にありました。これは同居家族に対する問いでも同様の傾向でした。

自身の健康課題に対する支払い許容額の全体の平均値は、下記の通りです。

「歯が気になる」6,885円/月
「がんや脳梗塞などの重大な病気になる」6,783円/月
「疾病の悪化」6,562円/月

住まいタイプ別に見ると、特に金額が高いのは【持ち家】マンション・アパートでした。

【持ち家】マンション・アパート
「歯が気になる」8,487円/月
「がんや脳梗塞などの重大な病気になる」9,716円/月
「疾病の悪化」14,726円/月

また自身の健康課題における「体重・体形の管理・維持できない」については、年収によって許容額に大きな差があり、年収1,500万円以上では最も高い9,042円/月となりました。

健康課題に対する支払い許容額(対人)

配偶者や子どもなどの「対人」に対する支払い許容額を尋ねました。

最も許容額が高いのは「配偶者の疾病改善」で6,467円/月と、「自分の疾病改善」の金額3,210円/月に比べて2倍近い結果となりました。

子どもや親の疾病改善には約5,000〜6,000円/月をかける意向があります。


■ここまでのまとめ

いかがでしょうか。前編では、分譲マンション・アパートメント、一戸建て、賃貸の住宅タイプ別に健康意識の高さや課題、そして課題に対する支払い許容額についてのアンケート結果をご紹介しました。大まかにまとめると、以下のようになります。

●【持ち家】マンション・アパート、年収800~1000万円の層が特に健康意識が高い。

●健康不安度は「現在も将来も不安はない」のスコアは高所得層ほど高く、「現在も将来も不安がある」のスコアは低所得層ほど高くなっており、収入と健康不安度に相関がある。

●具体的な健康不安の上位は「体力の衰え、疲れやすい」「運動不足」だった。

TOPPANの「cheercle®(チアクル)」は、洗面化粧台のミラーの前に立つだけで、体重や体脂肪、肌温度などを取得して自動で記録し、手間なくミラーやスマートフォンで身体データを確認することができる住宅付帯型のヘルスケアサービスです。健康に関心の高い層にアプローチでき、入力の手間なく、継続しやすい環境をご提供できます。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。

次回の後編では、健康を意識するシーンと、健康改善に向け行ったことなどについての回答結果を住まいのタイプ×世帯収入別にご紹介します。


<アンケート調査概要>
・ 調査委託先:マクロミル
・ 調査タイトル:「住宅付帯型のヘルスケアサービスに関する調査」
・ 調査目的:住まいのタイプ×世帯収入別に、健康(美容やヘルスケア領域含む)に対する意識や 具体的な健康課題の(今とこれからも含めて)抽出
・ 調査対象者:25-69歳男女、世帯年収300万円以上
・ 調査地域:全国
・ 調査方法:インターネットリサーチ
・ 調査期間:2023.3.10~2023.3.12
・ 有効回答数:1428サンプル

2024.08.28

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