IoTで在庫管理と発注業務を自動化
- データ化・電子化/在庫管理・棚卸し /アウトソーシング・省人化
- イオンクレジットサービス株式会社さま
部材の下に置くだけで、簡単にクラウド上で在庫管理。発注の仕組みとつなげることで、在庫切れを防止。
- 【課題】
- ・200種を超える部材の管理と在庫把握の負担が大きい
- ・発注する量やタイミングを、担当者の経験と勘に頼っていた
- ・ヒューマンエラーによる在庫切れや発注ミスを防ぎたい
課題を解決したソリューション
【選んだ理由】 ・営業から案内されたWebセミナーに参加し、テスト導入で効果を実感できた ・現場の運用を変えることなく導入ができた |
背景
イオンクレジットサービス株式会社さまでは、自社設備にてカード発行から発送まで一貫して対応している。
カード発送時には封筒に宛名台紙や規約、キャンペーン案内など各種印刷物を同封するが、カードの種別ごとに同封物なども異なっており、非常に多くの部材を取り扱っている。在庫の減り方も部材によって違うため、200種を超える部材の在庫管理業務が担当者の大きな負担となっていた。
スマートマットによる在庫状況の可視化
今回、在庫部材の重量を定期的に自動計測し、クラウド上にデータを蓄積することができるIoTデバイス「スマートマット」を導入いただいた。
【Before】:
・毎朝在庫を確認しており、午前中まるまる作業でつぶれてしまうことも
・担当者によって発注数もバラバラのため、過剰在庫や在庫不足などのリスクを抱えていた
【After】:
・在庫商品の下にスマートマットを置くだけなので、現場の運用を変えることなく在庫管理の自動化を実現
・定期的に重量が計測されクラウド上にデータが蓄積されるため、遠隔地からでも在庫状況の一元管理が可能に
・発注数や発注タイミングの適正化・標準化を実現
今まで1件ずつ在庫量を確認する必要があった棚卸し作業が不要となり、PC上で確認ができるようになった。管理画面上では一覧で確認することもできるほか、マスターデータの更新もすぐに行えるようになり、担当者の負担が大幅に軽減された。
Web購買管理サービス「オータスカリPro」との連携
在庫量を把握し、欠品とならないよう発注する業務も、部材やサプライヤーの数が多くなると非常に煩雑となる。
そこで、既に導入されていたWeb購買管理サービス「オータスカリPro」と連携し、スマートマットに登録された閾(しきい)値を超えると自動的に発注される“自動発注サービス”を実装した。
・管理している部材の残量が基準値を下回ると発注情報が登録され、担当者に通知が届く ・部材ごとに発注先が登録されているので、担当者は承認するだけ ・発注するためのメール入力などの手間と、誤入力などのヒューマンエラーも削減された ※オータスカリProでは、複数のサプライヤーを発注先として登録できるため、購買情報の一元管理が可能 |
導入結果
スマートマットの導入とオータスカリProとの連携により、これまで在庫管理や発注管理にかかっていた業務時間を年900時間以上削減することに成功。削減された時間で別の業務を行うことができるようになっただけではなく、遠隔地の在庫状況も一元管理できるため、大幅な業務効率化につながった。
情報が蓄積されたことで、部材ごとにどのくらいの頻度で使用されるのかの消費ペースを把握することができるようになり、属人化しやすい発注量や発注タイミングの適正化が図れるようになった。個人のスキルに頼らない運用フローの確立ができたため、社員教育の負荷が軽減され、過剰発注の防止につながった。
今後は別室の資材管理への適用や、見える化されたデータを基に需要予測を行い、さらなる発注業務の効率化を検討されている。
【解決ポイントと実感】 ・スマートマットによる、在庫量の可視化と一元管理を実現 ・一定量を下回ると自動的に発注されるため、在庫切れを防止 |
2022.02.10