バーチャルショールームとは? 概要・適した業界について解説
近年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、外出自粛規制やテレワークの浸透などからオンライン化が加速しました。そのような中、企業が展開するショールームもオンライン化が進みましたが、同時にバーチャルショールームの創設も増えています。
そこで今回は、バーチャルショールームの概要や背景、適している業界、バーチャルショールームを手軽に始められるサービスをご紹介します。
バーチャルショールームとは?
バーチャルショールームとは、バーチャル上に生成された展示販売空間のことを指します。VR(バーチャルリアリティ)技術を用いるのが主流となっていますが、それに加え、バーチャルショールーム上で商材や展示物の紹介動画を放映したり、営業担当者やスタッフに対して、オンラインを介して質問や相談ができる機能を付加したりする工夫もされています。
このようなバーチャルショールームが増加している主な背景として、コロナ禍により、現実の空間を使ったショールームの設置が減少していることをはじめとして、近年のオンラインやデジタル技術の発展が挙げられます。
バーチャルショールームのメリット
バーチャルショールームは、現実空間と比較した場合に、次のようなメリットが期待できます。
●大型展示物の展示が容易
バーチャルショールームでは、大型展示物や未開発製品・製造中製品のバーチャル展示が容易に行えます。これまではサイズや納期、費用の問題でショールームへの展示が難しかった製品も、フルオーダー製品の展示も容易に行える点はバーチャル展示場ならではのメリットです。
●商品の全バリエーションを訴求可能
商品にバリエーションが多い場合も、従来のショールームでは一部のバリエーションのみの展示に止まりましたが、バーチャルショールームでは、シミュレーション機能等を用いて、容易にバリエーション展示を展開できます。
●非日常空間の演出が可能
バーチャルショールームでは、キャラクターを配したり、季節ごとのディスプレイを瞬時に入れ替えたりと、非日常的な空間の演出が実現可能な点もメリットの一つです。ユーザーを引き付けることができるでしょう。
●擬似体験の提供も可能
家電や自動車、各種機械商材は、Webサイト上での写真や2Dによる表現では、リアルに触ったり、操作したりするなどの体験はなかなかむずかしいものです。その点、バーチャルショールームであれば、その擬似体験を容易に提供できます。商品を360度どこからでも見ることもできます。
●非対面での商談にも利用可能
オンラインを利用した非対面の商談の機会が増えており、今後も定着していくと考えられるなか、バーチャルショールームは遠隔による商談の画期的なツールとしても役立ちます。
ショールームは大型商品の展示を行うというその性質上、比較的広い場所を必要とし、設置される場所は郊外などの大型テナント、または工場に併設される場合も多々あります。お客様によっては遠方のためショールームに足を運べないこともあり、商談機会の損失にも繋がっておりました。
しかしバーチャルショールームであれば、思い立った日に気軽に行くこともでき、時間や場所の制約を超えることができます。移動の手間もなく、お客様にとっても従業員やセールスマンにとってもメリットがあります。
バーチャルショールームが適している業界・商品
バーチャルショールームは、さまざまな業界や商品に利用されていますが、特に住宅設備や家電・家具、自動車、機械全般などの展示に適しています。特に現実空間では展示が不可能な大きな商材に向いています。
また、住宅の建物の梁や機械の内部など、現実のショールームでは直接見るのに困難な内部構造も、バーチャル上では表現することができるので、手軽にユーザーに閲覧してもらうことができます。
例えばハウスメーカーが新規住宅シリーズを開発した場合、モデルハウスを3DCGで作成し、バーチャル上で内見を提供することが可能です。ユーザーはただ閲覧するだけでなく、自由に視点を変更でき、内部の詳細まで興味のある箇所の確認ができます。
また自動車のバーチャルショールームにおいても、自動車の内部まで詳細に再現し、さらに運転をシミュレーション体験できるというサービスの提供も可能になります。シートの色や素材といったカスタムイメージも瞬時に作成し、より具体的なイメージを持ってもらうこともできます。
「MiraVerse(R)Core」でバーチャルショールームを展開しよう
凸版印刷では「MiraVerse(R)Core(ミラバースコア)」というVR空間で3Dデータ管理とシミュレーションができるプラットフォームを法人向けに提供しています。ミラバースコアは、バーチャルショールームを展開するのに最適です。
●バーチャルショールームに適している理由
ミラバースコアでは、凸版印刷の長年培った技術により、高精細かつ高臨場感な3DCG表現で魅せる展示が可能です。さらに、Webブラウザで動作するため、利用者はパソコンやスマートフォン、タブレットなど幅広いデバイス環境で利用ができます。
ミラバースコア上のバーチャルショールームに訪れたお客様は、VR空間で自由視点での商品確認や、商材を組み合わせたシミュレーションなどを行うことができるので、商材選定の一助となります。
運用側にとっても、クラウド環境で3Dデータを一元管理でき、それらを組み合わせてコンテンツ作成することができるなど、より効率的な運用が可能な仕組みが整っています。
このように、ミラバースコアは、バーチャルショールームの展開に最適なサービスとなっています。
まとめ
バーチャルショールームは、これまでに実現できなかった体験をお客様に提供できる可能性があり、期待されている手法です。凸版印刷の「MiraVerse(R)Core」はより優れたバーチャルショールームを提供したい方におすすめです。詳細は、サービスページをぜひご覧ください。
2022.12.05