独自のテクノロジーを活かした
コンテンツコミュニケーションとは
デジタル化により、生活者とコンテンツとの接点が多様化する中、講談社、CARTA COMMUNICATIONS、TOPPANの3社は、株式会社コンテンツデータマーケティング(CDM)を設立。豊富なコンテンツデータや独自のテクノロジーを生かして、企業と生活者とのコミュニケーションを支援します。
3社の強みを活かして最適なコンテンツを提供
スマートフォンの普及やコンテンツの充実などにより、デジタルコンテンツの消費が拡大しています。一方で、各種ブラウザのCookieによる情報取得規制により、従来のリターゲティング広告の代替となる手段が求められています。GoogleやFacebookなどのプラットフォーマーに依存しない自社データやコンテンツを活用したコミュニケーション施策の重要性は、今後一層高まっていきます。
CDMは、日本語コンテンツと生活者データの解析、それに基づくソリューション提供を行う企業として、2020年2月に設立。多様なコンテンツを提供できる講談社を中心に、デジタル広告の利活用に長けたCARTACOMMUNICATIONSと、デジタルマーケティングにおけるデータプラットフォームの構築・運用の知見があるTOPPANによる3社の合弁会社です。各社の特徴やテクノロジーなどを活かし、コンテンツと生活者の出会いを個別最適化・最大化することを目指しています。
CDMでは、コンテンツ利用者に最適なサービスを提供するため「共通ID基盤」を構築。各サービスやメディアを展開する企業は、共通ID基盤で蓄積した情報を活用して、メルマガ配信、SNSキャンペーン、オンラインサロンやECサイトのグッズ販売、アンケート調査など、それぞれの利用者に適した多様なコミュニケーションを展開できます。
また、CDMではAIによる日本語解析技術を活用。多様なジャンルの記事コンテンツの意味を判別し、解析データを蓄積しています。これらのデータと各媒体から取得した行動ログデータ、購買データなどを連動させて分析。ユーザー像を可視化して、広告施策に活用することができます。
独自のソリューションで解決
広告配信最適化プラットフォーム 「OTAKAD(オタカド)」
性別、年齢などの属性情報では届かない生活者に対し、「オタク性」という曖昧なセグメントに届ける広告配信最適化ソリューションです。出版社が蓄積したコンテンツビジネスにおけるビッグデータと、コンテンツを理解するAIが、これまで以上に費用対効果の高い広告配信を可能にします。ユーザーの興味関心を解析し、最適なタイミングで広告配信を行い、潜在的なニーズや新規顧客が発見できます。
LINE配信最適化ツール「reCOMSBI(レコムズビ)」
CDMの独自テクノロジーと、LINE公式アカウントの運用ツール「COMSBI※」を連携したLINEメッセージ配信最適化ソリューションです。メッセージの配信先を自動で最適化するため、これまでよりも圧倒的に少ないコストでLINE施策の効果を獲得できます。
豊富なコンテンツ基盤を活用して、様々な分野で生活者とのマッチングを
山﨑 貴之 TOPPAN株式会社 情報コミュニケーション事業本部 情報メディア事業部 第一営業本部 第一部 第一課 課長 |
CDMは、2017年に始まった講談社様の出版ビジネスのDXを推進するプロジェクトをもとに、出版・コンテンツ業界で共通する課題の解決に向けて設立され、活動の輪を広げています。TOPPANは読者データやコンテンツ情報を管理するDMP(データマネジメントプラットフォーム)の構築・運用や、ビジネスの拡大を担っています。DMPで扱うデータには個人情報も含まれるので、セキュアな環境やデジタルマーケティング事業などで培ってきたノウハウが活かされています。
CDMでは今後、出版・コンテンツ業界に限らず、他分野の企業とのサービス連携を広げていきます。出版メディアの多彩なコンテンツと蓄積したデータから得られた顧客インサイトを活かして、タイアップ企画などができたらと考えています。
2023.10.03