AIによるWeb広告運用のメリットと仕組み

2019.02.05

現在、あらゆる分野でAIの導入が進んでいます。
Web広告運用の領域も例外ではなく、すでにWeb広告運用をAIで行うことにより、成果を挙げている企業も出てきています。
働き方改革により、どの職場でも時間短縮が急務である中、デジタルマーケティングの複雑化に伴い、Web広告運用の負荷は年々高まってきており、AIによるWeb広告運用は救いの一手になり得ます。
今回は、AIによるWeb広告運用には具体的にどのようなメリットがあるのかとともに、その仕組みを解説します。

AIによるWeb広告運用のメリット

AIによるWeb広告運用を導入すると、機械学習エンジンが自動運用により、クリエイティブおよび広告メニューを横断した予算配分の最適化を行ってくれます。その後も機械学習によって精度が高まっていく仕組みになっています。AIによるWeb広告運用には、大きく分けて次の4つのメリットがあります。

 

メリット① 24時間365日の最適化

働き方改革が叫ばれる昨今、Web広告運用の負荷は大きな課題です。特に土日深夜の広告運用も必要となる場合には、なおさらその負荷は大きくなります。AIであればそれをすべて自動で行うことができます。

 

メリット② 個別媒体内の最適化

サービスによって最適化の方法はさまざまではありますが、凸版印刷が提供する「AI-ad」を例に挙げると、自動で多変量解析を行い、個別媒体内の広告出稿最適化を行うことが可能です。
例えば広告成果には広告クリエイティブ、キーワード、入札単価、曜日、時間帯、ユーザーの性別、年齢など様々な要素が関わってきます。これらの要素が成果に対して、どの程度影響しているのかを明らかにすることが多変量解析です。
このように人間が実施するには手間がかかりすぎてできない複雑な分析を自動で行いながら、個別媒体内の広告出稿を最適化することができます。

 

メリット③ 出稿媒体を横断した広告予算の最適化

AIは個別媒体に限らず、その媒体間のパフォーマンスも分析し、横断して広告予算を最適化することができます。例えば、GoogleとYahoo!のリスティング広告を媒体の垣根なく横断して最適化することができます。媒体ごとのパフォーマンスの差もAIが分析し、自動的に最適化を行います。

 

メリット④ 人への依存からの脱却

広告運用業務はもともと属人性が強いところがあり、担当者の勘と経験に広告成果が左右されてしまいます。しかしAIを活用することで、人に左右されず、安定したパフォーマンスを出すことができるようになることから、柔軟な人材活用の未来も期待できます。

AIによる広告最適化の仕組み

凸版印刷が提供する「AI-ad」を例に説明すると、次のような仕組みで最適化を行っていきます。一気にすべてを最適化することはできないため、順番に最適化を行っていきます。

1.費消率の達成

予算の費消率を達成するため、まずは各媒体での費消を最大化します。

 

2.最適なCV率とCPCの検証

費消が進んでいくと、次に問題になるのはCV率とCPC(クリック単価)です。どのような入札単価を設定すれば、最もCV率・クリック単価が最適になるかを検証していきます。
(※CV数の発生状況に応じてCV率及び非直帰率最適が適用されます。)

 

3.コンバージョンの改善

上記の1及び2のプロセスを経た結果としてCV数の最大化が実現されます。

この1~2の最適化のプロセスで、費消率の達成を前提としてコンバージョン数の最大化に寄与するそれぞれの変数の最適化が順次実施されます。
1~2の処理は、曜日やエリア、性別、年齢、デバイスなどさまざまな情報と掛け合わせて分析され、人間ではできないレベルでの細かいチューニングが行われていきます。

また、凸版印刷が提供する「AI-ad」は、複数店舗を持っている企業などでは、店舗横断で最適化を行うことができます。

AIによる広告運用を行うことで、人間の手や頭脳では時間と手間がかかりすぎてできないような細かくて大量の最適化作業を自動で行っていくことができ、効率的に成果につなげていくことができます。

AIのブラックボックス問題とその対処

AIによる広告運用が当たり前の時代が来るのは時間の問題となるでしょう。その際に、AIの問題点として指摘されることが多いのが「ブラックボックス問題」で機械が自ら膨大なデータを学習し、自律的に答えを導き出すという特性上、「思考のプロセスが人間には分からない」という問題のことです。

広告運用においても、このブラックボックス問題はついてまわります。例えば、広告配信をしてうまく行っている分にはよいものの、うまく行かなかったときに、改善ができなくなるリスクをはらんでいます。

このブラックボックス化に対する適切な対処法は、AIの予測モデルを可視化し、どのようなロジックによってモデルが導き出されているのかを明確にすることが必要です。そのためには、AIと広告運用、双方に精通したスペシャリストが必要です。

凸版印刷では、AIの専門家、広告運用の専門家、デジタルマーケティングの専門家など、各種スペシャリストを取り揃えており、それらのスペシャリストがチームを組んで、御社の広告運用自動化をお手伝いします。AIの導入・活用をお考えなら、ぜひ、凸版印刷にご相談ください。

2019.02.05