コラム

動画制作における構成の重要性とは。フレームワークや脚本の作り方も解説!!

動画制作において、最も重要とも言える要素の一つが動画構成です。しかし、作り慣れていないと、どのように動画の構成を作成すれば良いかわからない人も多いのではないでしょうか。
今回は、動画制作における構成の重要性から構成の作り方までをわかりやすく説明します。フレームワークも紹介しているので、大まかではありますが動画構成の作り方を把握することができます。


目次
●動画制作で構成を用意する重要性
 ・伝わりやすさへの影響
 ・修正を最小限に抑えられる
●動画構成を作成するタイミングは?
 ・動画構成を作成する前に必ず企画を練る
 ・企画作成時のポイント
●動画構成の考え方~フレームワーク~
 ・シンプルで伝わりやすい:起承転結
 ・訴求力が高い:CAMS
 ・Googleが提唱する:ABCD
●構成(脚本)の作り方
●テンプレートを作成し動画制作の効率化を目指そう
●まとめ


動画制作で構成を用意する重要性

動画制作を行う際、以下のような理由から動画の構成は最重要視されるポイントです。

・伝わりやすさが違う
・無駄な費用の発生を防げる
・修正を最小限に抑えられる

「とりあえず、動画制作にトライしてみる!」というチャレンジ精神は大切ですが、動画制作において“とりあえず“は危険です。いつまでたっても
動画完成まで至らない場合や動画制作が完了した場合でも、制作完了までにかなりの時間を要し、コストパフォーマンスの悪い動画に仕上がる可能性があります。効率よく動画制作を完成させるためには、動画構成を作成して事前に内容を固めておくことが大切です。

伝わりやすさへの影響

構成を用意せずに動画制作を進めてしまうと、伝えたいポイントがボヤけてしまうので、わかりにくい動画になってしまいます。たとえば説明が長めに必要な箇所で情報が不足してしまったり、逆に不要な部分を長めに説明してしまっていたり、などといった視聴者目線から内容がわかりずらい動画ができあがる可能性が高くなります。

修正を最小限に抑えられる

動画構成を作成せずに撮影に進行してしまうと、途中での変更や軌道修正が多発する可能性が増えてしまい、作業量が大幅に増えてしまいます。作業量が増えるとなると、従業員の負担が増えるのはもちろん、費用も超過しがちになります。

動画構成がない場合、完成までの期間も見通しが立たないため、ただただ時間と労力、お金を無駄にしてしまうことになります。しかし、撮影・編集前にしっかりと動画構成を練っておけば、修正発生時に対するロスを軽減できるのです。

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動画構成を作成するタイミングは?

動画制作においてとても重要な構成。基本的に下記のタイミングで構成を制作するのが一般的に大まかな流れです。

【動画制作の流れ】
1.企画
2.構成
3.撮影
4.編集
5.公開

制作する動画の種類によって制作のフェーズが更に細分化することもありますが、比較的に動画制作の工程の中では序盤で構成を作成することが基本であります。構成は動画制作の軸であるため、スムーズな動画制作の進行を図るためにも、必ず撮影前には準備しましょう。

動画の構成を作成する前にかならず企画を練る

動画の構成と同様に重要なのが、企画です。先述しているとおり、基本的には企画を作成したのちに、構成の作成に取りかかります。そのため、企画なくして構成の作成はできないのが通常です。
企画制作時の重要なポイントは、動画を制作する目的・メッセージを届けたいターゲット・配信媒体・長さ・表現方法などを6W1Hに落とし込みながら、決めていきます。


【6W】  
・WHAT(何を):紹介したいサービスや商品を決める
・WHY(なぜ):なぜ動画を制作するのか、動画を制作する目的を明確にする
・WHO(誰が):視聴者に対して、「誰が発信しているメッセージなのか」を明確にする
・WHERE(どこで):視聴者が動画を見る場所(媒体)を決める
・WHEN(いつ):視聴者が動画を見るシチュエーションを決める
・WHOM(誰に):性別・年制・地域など、ターゲットの人物像を明確にする
   
上記6つの「W」を決めると、大まかではありますが「How=どのような動画を作るか」が決まってきます。これらを明確にしてから、作成した動画の構成=脚本を元に動画の制作を行えば、よりターゲットに刺さりやすい動画を作ることができます。

企画作成時のポイント

■動画の目的は1つに絞る
「商品の購入」「認知拡大」「Webサイトに誘導したい」など、動画を制作する「目的=視聴者に取って欲しい行動」はさまざまです。目的を複数設定してしまうと盛り込む内容が多くなってしまうため、意図が伝わらず、視聴者に思うような行動を促せない結果となってしまいます。


■動画の時間は長くても3分
通勤・通学の電車内やお昼休みなど、“隙間時間”に動画は視聴されます。あまりに長い動画だと、釘付けになるようなコンテンツ力がない限り、最後まで視られない可能性が高くなります。そのため、できるだけ短時間で収まるような、要点を押さえた内容にすると良いでしょう。


■参考になる動画を探す
雰囲気や構成など、参考にしたい動画を探しておくことで、方向性を決めやすくなります。また、制作会社に依頼する場合でも、参考動画を用意しておく方が、イメージとかけ離れた動画が納品されることを防げます。


動画構成の考え方~フレームワーク~

動画は、静止画コンテンツとは異なり時間軸による流れがあり複数のパートの順番や構成を考える必要がある分、複雑に考えてしまいがちです
その際に役立つのが、一般的な動画構成のフレームワークです。

ターゲットの興味を惹きつけ、共感を促し行動へとつなげるために欠かせない考え方であるため、率先してつかっていきましょう。

下記セクションでは、

・ 起承転結
・CAMS
・ABCDフレームワーク

と言われる、いずれもベーシックかつ有名なフレームワークをご紹介します。
これらに習って動画の構成を作成してみましょう。

シンプルで伝わりやすい:起承転結

物語や文章の構成としても使用される起承転結は、動画の制作時においても活用できます。

起:動画の意図は何かを伝える
承:商品(サービス)の紹介
転:商品(サービス)の具体的な説明・セールなどのオファーを紹介
結:商品(サービス)のまとめを紹介・CTA(行動を促すメッセージ)を述べる

シンプルな構成であるため、「伝えたいことを視聴者に理解してもらえやすい」という特徴があり、商品や会社の「紹介動画」に向いているフレームワークです。

訴求力が高い:CAMS

「申し込み」や「購入」など、具体的な行動を促すための動画に向いている、訴求力の高いフレームワークの一つにCAMS(キャムズ)があります。

■Catch:共感できる悩みや表面化していない課題などを伝えて、視聴者の関心を高める
■Appeal:Catchで紹介した悩みや課題の解決に繋がるような商品(サービス)のベネフィットをアピール
■Motivate:商品(サービス)に対する疑問や不安を解消するような情報を補足して行動の動機付けをする
■Suggest:どのような未来が手に入るかを示しながら、視聴者に具体的な行動を提案する


動画の長さによりすべて収まらない場合は、「AMS」や「AS」と部分的に活用することもできます。

Googleが提唱する:ABCD

ABCDは、Googleが提唱する動画広告クリエイティブに求められる要素をまとめたフレームワークです。Googleではパートが持つ意味だけでなく、それぞれに対しての手法やポイントなどを紹介しているので、初心者でも取り組みやすいフレームワークと言えます。


■Attract:視聴者の関心を引く。「被写体のアップ」、「冒頭5秒間に2カット以上入れる」、「人物から視聴者に語りかける」など
■Brand:ブランドの認知。「冒頭5秒間で商品やブランドの紹介」、「画面中央から左にロゴマークを配置」など。
■Connect:ブランドと視聴者を繋ぐ。「ブランドイメージにあった方法で視聴者の感情に訴える」「人物中心のストーリー展開」など
■Direct:視聴者に希望する行動を明示する。「行動を促すフレーズを提示」「お得感のあるオファーを行う」など


ABCDも前述しているCAMSと同様に、訴求力が高いのが特徴です。

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構成(脚本)の作り方

構成(脚本)を作成する際は、フレームワークを活用して絵コンテなどで流れや画角を書き起こしていきましょう。絵コンテとは、絵を主体とした脚本のことです。「映像イメージ(絵)」「テロップ」「ナレーション(台詞など)」「その他(登場人物のプロフィールなど)」といった要素を時系列別に記載していくことで、スタッフ同士が撮影に対して共通認識を持つことができます。

また、制作会社に依頼する際も、自社と制作会社との間で認識のズレがおきにくいため、できれば用意しておいた方が良いでしょう。絵が描けない場合は、シーンのイメージを文字に起こす方法もあります。ただし、脚本を見たすべての人が共通認識を持てるように、細かい点も具体的に描写する必要があることを留意しておきましょう。


テンプレートを作成し動画制作の効率化を目指そう

YouTubeなどのメディアに、定期的に動画をアップロードする場合は、テンプレートを制作しておくと便利です。また、動画広告などでも構成が大きく変わらない場合は、テンプレートを制作しておいて画像や映像のみを入れ替えると、スピーディーかつ費用を抑えた動画制作ができます。

movringでは、一度制作した動画を次回からはテンプレートとして利用可能。スピーディーに動画を量産できます。制作費用は30,000円からと低コストで、最短3営業日後の納品も可能です。目的や用途に合わせた最適なメディアプランニングも得意としており、動画配信後はPDCAサイクルを回した効果検証まで一任いただけます。メディアの選定や動画の制作、動画配信後の運用に不安がある方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合せください。


まとめ

動画の構成は、フレームワークを活用しましょう。また参考動画を探す際には、動画の構成がどうなっているかに着目しながら見ると、制作に非常に役立つでしょう。しかし、慣れていない人には少々難しい側面もあります。

長年ペーパーメディアでの実績を積んできたTOPPANが提供するサービス、movringでは、業種や業界に合わせた数多くの制作動画事例をご用意。動画制作を簡単に、スピーディー依頼頂けます。またテキスト音声読み上げサービスによるナレーションなども追加できて、汎用性も高いため、オリジナリティ溢れる動画を制作できますよ。構成作成で行き詰まっている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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2023.12.01

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