パフォーマンスマーケティングサービス コラム

マーケティングDX 実施のためのハードルと、その解決策とは?

消費者や企業を取り巻く環境のデジタル・オンライン化は、コロナ禍でさらに加速。各企業では、データを利活用した「データドリブン」なマーケティング施策を実現するマーケティングDX推進ニーズが高まっています。しかしながら、具体的なプロジェクト実施には多くのハードルがあり、「重要性や必要性は理解しているものの、なかなか前に進まない」と苦労している企業が非常に多いのが実情です。

そこで今回は、背景にある企業のデータ利活用が進まない課題の本質を紐解き、その解決策として長年にわたるトTOPPANのデジタルマーケティング支援実績から生まれた「DMAPTM診断サービス」について、提供する価値やサービスメニューなどを含めて詳しくご紹介します。


<目次>
■マーケティングDXとは?~高まる推進気運と、それを妨げるハードルとは?
■TOPPANの考えるマーケティングDXとは~長年にわたるデジタルマーケティング支援実績と強み
■見えてきたお客様企業のマーケティングDX実行を妨げる「真の課題」とは
■TOPPANのマーケティングDX推進「DMAPTM診断サービス」がもたらす価値
■マーケティングDX推進「DMAPTM診断サービス」提供フロー
 1| 診断ステップ1:自社の現状を棚卸し&可視化する
 2| 診断ステップ2:現状から現在地を診断し、現在地に合わせた今後の処方箋を提供
■まとめ


マーケティングDXとは?~高まる推進気運と、それを妨げるハードルとは?

少子高齢化に伴う人口減少、コロナ禍で一気に加速したデジタルシフトなど、ビジネスを取り巻く環境はこれまでにない大きな変化に直面しています。従来型の販売戦略では売上や収益の確保が難しくなっている現在、業種業界を問わず多くの企業では、データの利活用により顧客に対する理解を深め、より1to1に近いコミュニケーションを行うことでCX(顧客体験)やLTV(顧客生涯価値)を向上させるマーケティングDXを推進したい、という機運が高まっています。

それを裏付けるように、ある調査機関のデータによれば、営業・マーケティング領域におけるDX国内市場は、2020年から2030年の10年間で、約3倍の伸長が予測されています。

しかしながらその一方で、「デジタルマーケティングの推進、マーケティングDXの必要性や重要性は理解しているものの、なかなか具体的なプロジェクトに落とし込めず、前に進まない」という声が多く聞かれます。

それはいったい、なぜなのでしょうか?

TOPPANの考えるマーケティングDXとは~TOPPANの長年にわたるデジタルマーケティング支援実績と強み

TOPPANではこれまで、金融・流通・出版・百貨店・通信販売・飲料メーカー・消費財メーカーなど、多岐に渡る業種・業界のお客様のデジタルマーケティング基盤の設計・構築を行い、数多くの事例を保有しています。

<TOPPANのデジマ基盤設計・構築実績(一部)>

それら事例の中でTOPPANが大切にしているスタンスは、データ活用のための基盤やシステムの「設計・開発」だけではなく、「ビジネス」と「運用」を三位一体で提供し、お客様ビジネスに成果をもたらすということです。

その理由は、TOPPANの考えるマーケティングDXとは、データが利活用できるようになる基盤の整備だけでなく、それにより売上向上や新規事業の創出、CX(顧客体験)やLTV(生涯顧客価値)の向上が、長期に渡って運用され、改善し続ける姿であるからです。

<TOPPANのデジマ支援スタンス>

そのため、TOPPANでは「設計・開発」を担うデータアナリストやエンジニアに加えて、「ビジネス」における要件定義やビジョン・ロードマップを作成し、プロジェクト全体をリードするPM(プロジェクトマネージャー)やプランナー、そしてツールの操作を含めた「運用」を担うデータエンジニアやオペレーターなど、総勢約300名のプロフェッショナルスタッフがお客様とワンチームで活動します。

<TOPPANの支援体制>

こうした幅広い業種・業界の顧客対応の実績の豊富さと、お客様ビジネスを深く理解した企画から開発、そして運用に至るまでワンストップで対応できる点が、TOPPANならではの強みです。

見えてきたお客様企業のマーケティングDX実行を妨げる「真の課題」とは

長年に渡る支援活動において、多くのお客様企業では当社が支援する前から、何らかのデータ分析と活用は実施されていました。しかし、

・部署ごとに異なるツールを利用しているため、全社横断でのデータ活用ができない
・現状の基幹システムは仕様の制限などで一部のデータ連携しかできない
・施策を検討するためのデータ抽出や集計に人や他部門が介在し、時間と工数がかかる

といった部署やシステム・ツール、属人化の壁に阻まれ、部分最適に陥っている事例が数多くみられました。

これらの問題点を解消し、データ活用による施策の高度化、全体最適化を進めるためには上層部の理解を得なければなりません。しかし、「上申に必要なデータ活用の課題点と期待成果が明確に示せず『自分事化』できないことで予算の承認が得られず、具体的なプロジェクトとして進められない」状況に陥っていたのです。

そしてその根本的な課題は、「社内検討に必要な自社の現状が把握できず、実施することで得られる成果の判断が難しい」という、プロジェクトのスタート地点にあるのです。

TOPPANのマーケティングDX推進「DMAPTM診断サービス」がもたらす価値

前述の通り、マーケティングDXを全社的なプロジェクトとして推進するためには、まずは「自社にはどのようなデータがあり、その保有するデータがどのような価値をもたらすのか」という現状を正しく把握する必要があります。それによって初めて、「どこからどのように着手すればよいのか」、そして「それによりどのような効果が得られるのか」が明確になります。

TOPPANが新たに提供するマーケティングDX推進サービス「DMAPTM診断」は、まさにこの課題を解決するためのサービスです。

TOPPANは、これまでのデジタルマーケティング支援と自社における活動実績から、マーケティングDX推進に必要な7要素(戦略・ビジョン/KGI・KPI/マーケティング施策/人的リソース・スキルセット/マーケティングシステム/ツール/データ)を「DMAPTM(ディーマップ)」として体系化。その中からマーケティングDX推進ニーズを持つ企業の現在地を、キーとなる3要素のヒアリングによって棚卸し・可視化。どの結果をもとに診断した現在地に合わせて、マーケティングDX推進に向けた今後の取り組みについての道筋を指し示します。

<サービス概要>

これにより、マーケティングDXを全社プロジェクトとして推進する際に経営層が求める、「自社はいま、どのような状況なのか」「何に取り組む必要があるのか」「それによって何がもたらされるのか」といった問いへの答えが、明らかとなります。

マーケティングDX推進「DMAPTM診断サービス」提供フロー

ここからは、具体的な診断のステップを解説します。

1| 診断ステップ1:自社の現状を棚卸し&可視化する

まずは現状の棚卸しと可視化です。マーケティングDX推進に欠かせない「データ」「マーケティングシステム」「人的リソース・スキルセット」の3項目について、チェックシートを基にヒアリングを実施。

関連する仕様書や実データを確認しながら、保有データの質・量・つながりや、現在活用中のマーケティングシステムの施策状況、そして社内の人的なリソースとスキルセットの状態を棚卸。それぞれ、「データ項目対応一覧」「データ活用基盤構造図」「人財リソース・スキルセット一覧」のドキュメントを作成し、可視化します。

2| 診断ステップ2:現状から現在地を診断し、現在地に合わせた今後の処方箋を提供

次にステップ1で得られた可視化結果をもとに、データ活用に向けた現在地を診断します。

診断結果は「現状課題対応方針シート」に取りまとめ、それぞれのフェーズに合わせて、データ本格活用に向けた課題対応方針と「ロードマップ」を提示します。

<サービス提供フロー>

サービス提供体制と実施期間

本サービスは、TOPPANのデジタルマーケティングプランナー1名とデータエンジニア2名の3名を基本ユニットとして、データ活用診断を実施します。

ヒアリング・データの分析から診断、ロードマップの策定を経て最終的なご報告まで、約3か月間の実施となります。

<スケジュール概要と支援体制、成果物イメージ>

まとめ

いかがでしょうか。今回は企業のデータ利活用・マーケティングDXを推進する際の課題点と、その解決策としての「DMAPTM診断サービス」をご紹介しました。

マーケティングにおけるデータ利活用の気運が社内で高まり、その重要性・必要性を感じていても何から手を付けたらいいか分からない、あるいは各部門の要請に応えてさまざまなツールを導入してみたが思うような効果が出ない、といったお悩みがあれば、ぜひ「DMAPTM診断サービス」をご検討ください。

さらに詳しい情報をお求めの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

2023.11.30

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