リーダーインタビュー

TOPPANの
ビジネストランス
フォーメーション支援事業と

求める人財像

TOPPAN株式会社(以下、TOPPAN)では、情報コミュニケーション事業本部ビジネストランスフォーメーションセンターを中心に、デジタル分野のビジネス拡大を加速させています。メーカー、流通、自動車、保険、不動産、金融など多岐に渡る業界の大手企業と取引があり、クライアント数は400社を超えます。

ビジネストランスフォーメーションセンターは、エクスペリエンスデザイン、パフォーマンスマーケティング、データ&テクノロジー、エンゲージメントサービス、アカウントプランニングの5つの組織から構成され、1000名を超えるタレントと国内外に広がるネットワークを有し、独自の強みも数多く持ちます。

こちらではビジネストランスフォーメーションセンターの責任者である梅川より、事業の全体像と提供価値、求める人財像についてご説明します。

※人財:TOPPANでは、激しい環境変化を克服し、永続的な発展を目指す企業にとって「人」は「財産」であるとの考えから「人財」と表しています。

梅川 健児(うめかわ けんじ)

執行役員
情報コミュニケーション事業本部 ビジネストランスフォーメーションセンター長
及び 事業開発統括本部 担当

1992年凸版印刷(当時)入社。事業開発、スペースデザイン、セールスプロモーションなどの担当を経て、2006年にCRM専門会社である㈱BrandXing(ブランドクロッシング)に参画。CRMコンサルティング、マーケティング戦略立案を推進。2011年に帰任後、CRM部門を担当。サービスを拡大し、現在はビジネストランスフォーメーション事業の推進に奔走中。

TOPPANがビジネストランスフォーメーションを支援する「理由」

TOPPANビジネストランスフォーメーションセンターは、2023年4月にデジタルマーケティング組織とCX(カスタマーエクスペリエンス)組織を統合して誕生しました。

前身であるデジタルマーケティングセンターは、データやデジタル技術を活用し、顧客情報の集約と活用を促進する「DX系組織」と、データ起点のPDCAで施策成果の向上を継続する運用部隊である「EX系組織」から構成されていました。今回、そこにバリューチェーン全体を顧客本位の体験価値に再定義する「CX系組織」を機能統合することで、デジマの出口戦略が広告・販促・店舗などネットとリアルを合わせたバリューチェーン全体へと拡がり、TOPPANがお客様企業に提供する事業機会が拡大します。さらに、DX・EX・CXの3つの「X」で、お客様企業の事業全体のグロース(成長)支援=BX(ビジネストランスフォーメーション)が可能となります。

ではなぜ、TOPPANはデジタルマーケティング領域をさらに拡げ、BX(ビジネストランスフォーメーション)支援へと舵を切ったのか。その理由は、激変するビジネス環境下で、もはやDX支援のみでは、お客様企業への真の貢献が難しくなったと考えたからです。

コロナ禍を経て、市場の顧客ニーズはさらに多様化、デジタル化、高度化が進み、企業はさらなる変革へのスピードが求められています。これに応えるため、世の中にさまざまな企業が提供するDX(デジタルトランスフォーメーション)支援サービスが存在しますが、その多くの実態は、あくまでも「IT/デジタル技術支援」にとどまっています。

では、お客様企業が求めているのは、単なる事業のデジタル化なのでしょうか?我々は多くのお客様企業との会話の中で、「ほんとうにいま求められているのは、DXを超えたBX(ビジネストランスフォーメーション)支援である」との結論に達しました。

このBX(ビジネストランスフォーメーション)については、TOPPAN自身が長年、取り組んできました。凸版印刷=紙のイメージだった当社が、「TOPPANが提供しているのは印刷物ではなく、"コミュニケーション"である」という気づきに基づいて、デジタルマーケティング企業として事業を展開すると共に、組織や制度のあり方を見つめ直し、まさにBX(ビジネストランスフォーメーション)を続けてきました。そして、その経験から言えることは、BX(ビジネストランスフォーメーション)は決して短期では実現せず、10年スパンでの取り組みが必要である、ということです。

しかしながら世界的にみても少子高齢化、人口減少の課題先進国である日本において、BX(ビジネストランスフォーメーション)に必要なさまざまなリソースを自社で賄い"自走する"ことは今後、さらに厳しさを増すでしょう。

では、BX(ビジネストランスフォーメーション)支援を提供するプレイヤー企業としては、どうでしょう。多くの方がイメージするのはコンサルティングファーム企業ではないかとも思いますが、TOPPANには彼らとは異なる、幅広い「強み」があります。

それは、データ基盤やMA(マーケティングオートメーション)などのデジタル領域からリアル店舗、コンタクトセンター、イベントや広告の運営など多くの顧客接点機能を有し、自社都合ではなく、あくまでもお客様企業のニーズに基づいた、「顧客視点でのサービス提供」が可能であること。

さらに、これらデジタルからリアルな企業活動の計画立案に留まらず、「運用・運営を伴走型で支援」することが可能な、実行のためのリソースと組織が社内に存在することです。

これらの他にはない「強み」を最大限に用いて、TOPPANは「DX」で顧客の変化を捉え、バリューチェーンを顧客本位の「CX」に再定義し、顧客中心のマーケティング実行に必要な運用組織を「EX」から提供することにより、お客様企業のBX(ビジネストランスフォーメーション)を支援することが可能です。

TOPPANがBX(ビジネス変革)支援で提供する11のサービス

TOPPANビジネストランスフォーメーションセンターは、商品開発からアフターサービスまで、バリューチェーンすべてを顧客中心へと変革するために11のサービスをラインナップ。これにより、お客様企業のビジネスに成果を提供します。

  • ❶ブランドDX

    MZ世代を中心にした4,000万IDをベースに、顧客にとっての新しい「イミ(価値)」を探索する。顧客起点でのアジャイル型開発手法によるブランディング支援とブランドシステムの提供。

  • ❷セールスDX

    営業マンの訪問実績や過去成約データ等をAI分析し、適正訪問や最適ルート等を導き出し成約効率を最大化。セールス代行支援を成果報酬型モデル等で提供。フィールドセールスやWEB/テレマーケティングにより提供。

  • ❸広告DXDX/❹販促DX

    来店計測や成果予測技術を駆使した成果ベースでの広告メディアをアロケーションや運用型広告サービスの提供。WEB・SNSキャンペーンやLINE等で蓄積された顧客データを活用した販促CX施策やメタバースによるCXの提供。

  • ❺店舗DX

    可視化技術により来店した買い物客の行動をリアルとネットをつなぎ把握し、マーケROIを向上させるサービスやアバター接客サービスなど店舗販促DX支援の提供。バックエンド運用など店舗業務の効率化DX支援サービスの提供。

  • ❻D2CD2C+4PL

    メーカー等が進める新たな収益源の販売チャネルであるD2Cの構築・マーケティング支援に加えて、製品製造からロジスティックスまでAI需要予測を組み込んだ計画策定で一貫した運用強化を図る4PLサービスの提供。

  • ❼MA/❽ハイブリッドDM

    顧客データの統合により興味関心に応じたコミュニケーションチャネルの最適化へMA基盤を軸にeメール/LINE/DMなどデジタルとアナログのハイブリッドでDMを配信。

  • ❾コンタクトDX

    コンタクトデータの可視化・活用へAI VOC分析サービスを提供。コンタクト業務のDX化へAIチャットボット、FAQシステム導入、さらにコンタクト運用はAI駆使した高度化・効率化を実現するサービスを提供。

  • ❿スーパーアプリ

    顧客のありたい姿に向け商品+サービスを提供し、サービスの習慣化の促進・LTV向上を図るサービスアプリの開発・提供。また、サービスへ付帯するポイント利用や決済、優待利用等の体験をサポートするアプリなどの開発。

  • ⓫BXコンサル

    顧客データを起点としたビジネスグロース支援コンサルサービスや、ウェルビーイング視点でビジネスを捉え直し、顧客と製品の関係性をリデザインするプランニング手法を用いたウェルビーイングビジネスコンサルの提供。

TOPPANが求める「人財像」と「募集ポジション」

これらの幅広いサービスを提供して、お客様のビジネストランスフォーメーションを伴走型で支援するためには、多様なスキルを持った人財が必要です。
ビジネストランスフォーメーションセンターには6つの本部があり、それぞれに専門領域のスキルを持ったスペシャリストが在籍しています。
各本部の役割と、募集ポジションは以下の通りです。

アカウントプランニング本部

募集ポジション:デジタルマーケティングプロデューサー

エクスペリエンスデザイン第1・2本部

募集ポジション:ビジネスコンサルタント/DX推進プロジェクトマネージャー/ブランドコンサルタント/イベント総合プロデューザー/メタバースマーケティングプランナー/空間体験デザインディレクター

パフォーマンスマーケティング本部

デジタルメディアプランナー/Webプロデューサー

データ&テクノロジー本部

データエンジニア/Webアプリ開発エンジニア/スマホアプリ開発エンジニア

エンゲージメントサービス本部

デジタルコミュニケーションディレクター/コンタクトセンターコンサルタント/ECフルフィルメントプロジェクトリーダー/BPRコンサルタント/データアナリスト/AIエンジニア

TOPPANはこれらの人財を、クライアントのニーズに合わせてチーム編成し、プロジェクトを推進します。求める人財像は当然、これから各ジャンルの専門領域のスキルを持った人、ということになるのですが、もう一つ、重要なファクターがあります。

それは、「互いの能力を尊重し合い、チームで動く意識を持った人」ということです。当社が請け負うプロジェクトは規模が大きく、また運用まで伴走型で支援しますから期間も長くなり、社内外の多種多様な、異なったスキルを持った多くの人と一緒に働きます。その間では状況が変化し、途中から当初プランとはまったく違うプロジェクトに変容することもあります。そのため、「自分はこの領域のプロだから、ここだけしかやらない、できない」と主張する人では周囲が困ってしまいます。逆に、自分にはまだない領域のスキルを広げようとする人や、もっと深堀することで貢献度合いを高めようとする人には、面白くて最適な職場だと思います。TOPPANには、デジタル領域はもちろん、オフラインまで含めたマーケティングの専門家がたくさんいますから、吸収する意欲のある方にとっては刺激的です。

そしてTOPPANは、データやマーケティングのスペシャリストだけでなく、お客様企業に寄り添い、主体となってプロジェクトを担う「主人公」を求めています。いま所属している会社の組織で、ある特定のパートだけを受け持っている人や、短期間のプロジェクトでコロコロ人が入れ替わるとか、個人商店式スタイルで自身のキャリアデザインに不満や物足りなさを感じている人は、TOPPANならまったく違う体験ができると思います。

ビジネストランスフォーメーションセンター長・梅川が考える
「これから求められる人財と"TOPPA"力」

私は2006年に博報堂、日本IBM、DAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)と4社で設立した「BrandXing」というCRMマーケティング*の専門会社に出向で立ち上げ期から参画し、顧客データに基づいたマーケティングを設計する仕事を経験しました。まったくカルチャーの違う4つの会社から人が集まる組織ゆえに最初はなかなか足並みが揃わず、苦労も多かったのと同時に、多様な価値観やスキルを持った人たちと同じ目的に向かって働く楽しさや大切さを学びました。

ですから、我々の組織ではそうした多様な人たちを受け入れて、刺激し合える環境づくりを大切にしています。また、プロジェクトを通じて知り得た、新たなジャンルの職種へのチャレンジも歓迎しています。デジタルの世界に閉じるのではなく、オフラインの領域も含めてお客様企業の目標達成に貢献する。サービスやパッケージありきではなく、お客様のお困りごとの解決策を一緒になって考え、汗を流して寄り添う姿勢を貫く。それこそがTOPPANの強み、存在価値であり、またお客様から支持されている理由なのだと考えています。

皆さんにはこのTOPPANビジネストランスフォーメーションセンターの環境の中で、まずはしっかり自身のスペシャリストとしてのケーパビリティを磨いてもらえれば、と思います。その上で、プロジェクト全体を俯瞰してお客様と社内双方のベネフィットのバランスを取り、メンバー全員のモチベーションをアップさせて目標を達成するプロジェクトマネージャーや、課題を抽出して解決策を立案するコンサルタントといったポジションへのステップアップも可能です。

ただし、生成AIなど新たなテクノロジーが驚異的な進化を続けている現在、こうした単機能のケーパビリティを磨きあげて、さらに複数持っていたとしても、契約単価には反映されにくくなってくるでしょう。なぜなら、お客様企業が求める能力は、新たなビジネスモデルを設計したり、必要なリソースを集められたり、スポンサーからの投資を受けたり、与えられた条件下で最大限の成果を引き出すといった、グロースマネジメント力だからです。

TOPPANであれば社内にいながらにして、新規事業の立ち上げや関連会社への出向など、さまざまな経験を積む機会が豊富にあります。さらに、こうしたキャリアパスを支援する目的で、TOPPANでは常設型社内公募制度として、「ジョブチャレンジ制度」もスタートしました。高い意欲や志を持ち、新たな舞台に挑戦したい意欲のある方は、角度を変えた新たな職種へのチャレンジも応援します。

これまで誰も経験したことがないほど変化が激しい時代、自分が今やっている仕事だけに閉じているのはもったいないですし、将来へのリスクも伴います。違う価値観やスキルを持った仲間たちと一緒に、多様なプロジェクトを通じて自分自身の価値を研鑽しながら、お客様の課題解決と共に新たな価値を提供する。こうした志に共感し、"TOPPA力"を身に付けたい方は、ぜひチャレンジください。

*CRM(Customer Relationship Management)マーケティング:顧客情報を分析し、消費者1人1人に合った戦略を考えるマーケティング手法